CULTURE
:杏さん「正解じゃなくてもいいから、とりあえず始めてみる」:2冊のエッセイ刊行インタビュー
CULTURE
:現在、パリと東京の2拠点生活を送っている杏さん。
『杏のとことこパリ子連れ旅』『杏のパリ細うで繁盛記』の二冊のエッセイを刊行したばかりの杏さんに、新しい環境へと軽やかに飛び込むための心構えについてうかがいました。
杏さんのエッセイが2冊刊行!

『杏のパリ細うで繁盛記』
新潮社 ¥1,760

『杏のとことこパリ子連れ旅』
ポプラ社 ¥1,760
大抵のことは、
やってから考えればいい

杏さんは2022年8月にフランス移住を発表し、9月にはパリへ移住。現在は3人の子どもと愛犬たちとともに賑やかな日常を楽しみながら、東京とパリを行き来する暮らしを送っています。エッセイ『杏のとことこパリ子連れ旅』は、移住前の2019年に、初めて子どもたちを連れてパリへ旅した記録から始まります。
「当時は双子の娘たちが3歳で、息子が1歳。まだトイレトレーニングの真っ最中で、お昼寝も必要。移動もベビーカーでした。自分でも、よく連れていったなと思います(笑)。もちろん、今は今で違った大変さはあるんですけどね」
そう話す杏さんですが、本書からは未知の体験やトラブルさえも、どこかおもしろがりながら、前向きに楽しんでいる杏さんのバイタリティーが伝わってきます。
「海外では、本当に予想外のことばかりが起こります。でも、18歳でモデルとして海外のコレクションに出ていたことを思えば、大抵のことは『やってみてから考えればいい』と思えるんです。事前に心配してあれこれ準備しても、実際に起きることは想定外のことばかり。それなら、とりあえずやってみるのが一番いいのかな、と思います。何かあったら、そのときはそのとき。それこそ、あとでエッセイのネタにしちゃえ!と(笑)。どんな出来事も、探せば必ず『いい経験だったな』と思えることが見つかるので」
杏さんによるチャーミングな手書きのイラストも


今が、
“人生でいちばん若い日”だと考える
いきなりの移住は難しくても「今の生活を変えてみたい」と願う人は多いはず。新しい一歩を踏み出すためには、どんなマインドが支えになるのでしょうか。
「先ほどお話しした、『とりあえず始めてみる』というのは大事ですが、それが必ずしも正解である必要はないと思うんです。計画通りにいかないと、どうしても『もうダメだ』と落ち込んでしまうけど、実際はそういうこともありますよね。極論ですけど、私はよく『戦国時代よりはいいだろう』と思うようにしているんです(笑)。何もなかった時代に比べたら、電気が通っているだけいいよね、って。今日が“人生でいちばん若い日”だと思って、気負わずに挑戦してもいいのかなと思います」
知らない世界で、新しい知識を得る。そうやって自分の好奇心を満たせることも、移住で得たもののひとつです。
「もともと知らない場所に行って、知らないことを知るのが大好き。だから今の生活スタイルはとても自分に合っているんです。もちろん、周囲の助けがあってこそですが、ダメ元で相談すると、自分では思いつかなかった解決策が見つかることもある。私自身も不得手な分野はたくさんあるので、とにかくいろんな人に話すこと、聞くことを大事にしています。子どもが3人いると、みんなが『大丈夫?』と声をかけてくれるので、ある意味では恵まれている環境。いろんな人を巻き込みながら、楽しくやっています」

20代から30代へ。
文体の変化も楽しんでほしい
今回の2冊は、いずれも杏さんが書きためていた日記がベースになっています。もともと書いて残すことは、杏さんにとって生活の一部になっているのだそう。
「通っていた小学校では、入学から卒業まで毎日、日記を書き続けるのが決まりだったんです。10代の頃はブログ文化も広まりましたし、私の世代は書いてアウトプットすることが、自然と身についているのかもしれません」
『杏のパリ細うで繁盛記』の最後は、愛犬・ヤマトを見送ったときの思いを綴った『ヤマト記』で締めくくられています。
「書くことで自分なりに整理をつけて、大切な思い出をきれいにラッピングして箱に収められたような感覚がありました。形にしておけば、いつでも好きなときに読み返して、会うことができる。それが安心感になっています。もともと『ヤマト記』はプライベートな記録として残したものでしたが、それを読んだ編集者の方が声をかけてくださったのをきっかけにエッセイの連載が始まって。書くという行為が、いろんなことにつながっていくのを感じています」

『杏のパリ細うで繁盛記』の「ヤマト記」の挿絵。
今回のエッセイは、20代で書いた『杏の気分ほろほろ』から9年ぶり。読み比べてみて、文体の変化も感じているそう。
「20代の頃は“漢字を使う”ことにこだわっていたので、ちょっと硬さのある文章になっていたと思います。今回は読みやすさを重視して、『!』を多用したり、なるべくひらがなを増やしたり。どちらもそのときの自分なので、前作から読んでくださっている方には、その変化も楽しんでいただけたらうれしいです」

『杏のとことこパリ子連れ旅』では、遊園地や博物館といったスポット紹介も充実。実用的なガイドブックとしても読み応えがあります。

杏さんおすすめのごはん&おやつのページ。食事がおいしいことも移住の後押しに。
子連れ旅と二拠点生活を綴った
2冊のエッセイ

『杏のパリ細うで繁盛記』
新潮社 ¥1,760
日本とフランスを行き来する杏さんのリアルな日常が詰まった一冊。子どもたちの自転車特訓に奮闘したかと思えば、LAで華やかな授賞式へ。多忙な日々のなかで見つけた「この先叶えたいこと」とは……?

『杏のとことこパリ子連れ旅』
ポプラ社 ¥1,760
子連れ旅の楽しさと大変さを描いた旅エッセイ。巻末にはおすすめの観光地やグルメを紹介した「杏のパリ案内」を収録。旅で必須のフランス語のフレーズや地図も掲載した、ガイドブックとしても役立つ一冊です。
杏さん PROFILE

[SHOP LIST]
あわせてチェック!
photograph:Emiko Tennichi styling:Ayako Nakai(crêpe) hair & make-up:AKEMI NAKANO text:Hanae Kudo
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
おすすめ記事 RELATED ARTICLES
Recommend
SNAPRanking
DAILY
/
WEEKLY




![【愛用歴25年以上!内田彩仍さんとドモホルンリンクルの素敵な関係】うるおいとエイジングケア※[基本4点]で肌力を鍛える!](https://liniere.jp/wp/wp-content/uploads/2026/03/S__21012484.jpg)





























『杏のとことこパリ子連れ旅』巻末には
杏さんおすすめのスポットガイドも!