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:【元呉服屋が選ぶ愛用浴衣3選】夏は浴衣の季節!自分に合う選び方が分かれば、もっと楽しくなる
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こんにちは。元呉服屋で毎日着物生活をしていた、暮らし部エディターのrinaです。30度越えの日も増え、うだるような暑さが続く今日この頃。しかし私にとっては、いよいよ浴衣シーズンの幕開け! 心躍る季節です。
肌と布との間に隙間がある浴衣のゆったりとした袖は風通しよく(脇の部分が開いているのも◎)、日焼け対策にもクーラーによる冷え対策にもなるんです。だから私は暑い日こそ浴衣を着たい……!
そんな私の浴衣選びのポイントと、愛用浴衣を少しだけご紹介します。
私なりの浴衣の選び方
浴衣といってもさまざま。お誂え品に仕立て上がりのプレタ品。素材は絹、綿、麻、ポリエステルほか機能性の化学繊維など。そのほか製作方法やデザイナーなど細かいところを気にし始めるとキリがありません。
だからこそ、私が浴衣を選ぶときに意識しているのは具体的なイメージと優先順位。「どんな場所で、どんな自分(雰囲気)で、どんな気持ちで浴衣を着たいか」という具体的なイメージと、色柄、工芸品、涼しさ、お手入れのしやすさ、価格、流行、好きなお店、推しのモデルさんや店員さんといった”人”……など、さまざまな要素から優先順位を決めて選んでいます。
例えば「美術館で、こなれた感じで、伝統工芸の風合いを感じて過ごしたい」と思えば染めにこだわった浴衣を選びますし、「ビアガーデンやお祭りで、明るく楽しく、気楽に楽しみたい」と思えば発色がよく洗えてシワにもなりにくい化学繊維の浴衣を選ぶと思います。あとはそのなかで優先順位を決めて選んでいくのです。
ちなみに私が普段から意識しているのは「街なかに溶け込み、素材を愛でながら、快適に楽しみたい」といったところでしょうか。そして今の優先順位は「手入れのしやすさ(子どもがいても気にせず着られる)」です。私の息子たちはまだ1歳と0歳ですので……。そんな私にとって”手仕事を感じられる浴衣”というのは最適解だったりします。
素材を知るともっと楽しい!
私の愛用浴衣3選
注染(ちゅうせん)染めの浴衣

知人からのいただきもの
鮮やかな草花が描かれたこちらの浴衣は注染という方法で染められたもの。手拭いなどにもよく用いられる方法なので、なじみのある方もいるかもしれません。かなりざっくりと説明すると、型紙に糊をつけて防染し、糊のついていない部分に染料を注ぎ込んで染める方法です。柄の大きさや色の数によって、その手間は計り知れません。
特徴はなんといっても色の鮮やかさと手作業による温もりある風合い。ぼかしやにじみも大切な味です。また、布にしっかりと染料を注ぎ込むので裏までしっかり染まります。裾がめくれても美しいのは、ひっそりと嬉しいポイントです。
絽(ろ)織りの浴衣

古着屋で500円で購入したもの
絽とは洋服でいう針ぬきのようなもの。縦や横に規則的な隙間(絽目)が入ることで風通しよく見た目にも涼しい生地です。夏着物ではよく見られる織りですので、絽を見ると「夏だーー!」と実感するほど。あまりにも”THE夏”な印象なので、毎年「もう着ていいかな? もう夏だもんね?」とそわそわしてしまいます。

よく見ると縞のように隙間が空いている
絽の生地は透け感があるのでそこだけ注意が必要です。先ほど書いたように夏着物によく用いられる織りなので、いっそのこと衿を入れて着物風に着用するのもおすすめ。ちょっぴり上級者な楽しみ方ですが、着物に比べるとお手入れが楽な浴衣ではハードルがグッと下がります。
絞りの浴衣

幻想的な色柄に惚れてお仕立てしたお気に入り
絞りとは、布の一部を摘むように糸で括って染め上げる染色方法です。糸で括られた部分は白く残り、着物の柄を浮かび上がらせます。着物にも用いられますが、浴衣ではより凹凸(シボ感)を楽しむことができます。このシボが通気性をよくしてくれるだけでなく、ぴたっと生地が重なることで着崩れも防いでくれます。大胆な柄でも品のある雰囲気を纏う浴衣で、購入して6年程になりますが飽きのこない、いつまでも特別な一枚です。
【番外編】
こんな楽しみ方はいかが?
反物を購入して自分で仕立てる
古着屋さんでとても素敵な竺仙の浴衣の反物をお値打ちで発見。お仕立ても一緒に頼もうかと思ったけれど、当時ミシンを買ったばかりだった私は自分で仕立ててみることに。型紙は手芸屋さんで購入しました。

こんなパーツで作られてるんだ!と知るのも楽しい。子どもと一緒に作るのもいいかも。
生地は長いし、パーツは多いし、古着なので日焼けした部分を隠すように生地の配置を考えたり、さらに柄合わせなんて考え始めたら、頭がパンクしそう! お仕立てをしてくださる方々への感謝が溢れる経験でした。完成したときにはちょっと感動。反物代だけで済んだのも、お財布にやさしく地味に嬉しかったり。

浴衣の形になったときは感動しました
暑い日こそお気に入りの浴衣で
夏を思い切り楽しもう

自分で仕立てた浴衣を着てカフェめぐり
呉服屋時代、浴衣の接客はとても楽しいものでした。お気に入りの一点を見つけた方のキラキラと輝く表情に何度も胸が熱くなりました。この記事が、いつもよりいろんな視点で浴衣を見るきっかけに、そしてきらりと輝く一着に出会うきっかけとなると嬉しいです。
リンネル暮らし部エディター・
rinaさん

どんなときでも自分の好きを大切に。元呉服屋で毎日着物生活。転職後は「暮らしの先にある着物」を求めて、美味しく愉快で心地のよい生活を日々研究中。リンネル暮らし部エディターとしてブログを発信中。
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