LIFESTYLE
:【中庭のある平屋の家づくり】カリフォルニアの名作住宅に憧れて。開放感を生む間取りに工夫を|素敵なおうち訪問 本田さん宅:前編
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:素敵なおうちを訪ね、家づくりにおいてこだわったところやお気に入りのポイントなどをお聞きする連載「素敵なおうち訪問」。
今回は、愛知県で暮らす、本田拓郎さん・真由さん夫妻が「アイクラーホーム」を原点につくった、中庭を中心にした開放的な平屋のおうちへ。
前編では、家を建てるまでの経緯から、光と開放感を取り込んだ間取りなど、ふたりが理想をかたちにしていった家づくりの過程を伺いました。
本田さんのおうちDATA


・3LDK+中庭(101.03㎡)
・世帯人数3人
[PROFILE]
本田 拓郎さん&真由さん
愛知県で娘と3人暮らし。2023年、真由さんの実家の敷地内に、憧れのアイクラーホームをイメージした平屋を新築。中庭を中心に各部屋がゆるやかにつながり、大きな窓から光が差し込む開放的な間取りが特徴。拓郎さんは金融関係の会社に勤務、真由さんは事務員として働く。
家づくりの原点は、
憧れのアイクラーホーム

窓からたっぷりと光が入るダイニング。
「家を建てるなら、絶対にアイクラーホームのような家にしたい」。
アイクラーホームとは、1950〜60年代のカリフォルニアで数多く建てられた、ミッドセンチュリーを代表する建売住宅のこと。大きな窓や中庭を設け、室内と屋外がゆるやかにつながる開放的なつくりが特徴です。
もともとアメリカのカルチャーが好きだった拓郎さんは、アイクラーホームのことを知り、その佇まいにすっかり魅了されたといいます。

「平屋で、中庭を通って家に入り、たくさんの窓から光が入る。そんな家にしたいと思っていました。実際にカリフォルニアへ足を運び、アイクラーホームが並ぶ街並みを見たことで、イメージもより具体的になりました」
アイクラーホームに憧れてから、家づくりが始まるまで約5年。その間にもさまざまな住まいやインテリアに触れ、好きなものを集めながら、自分たちらしい家のイメージをじっくりと育てていきました。

アイクラーホームのような住まいを叶えるには、ある程度の敷地の広さも必要。幸い、真由さんの実家には十分なゆとりがあり、思い描いていた住まいを実現できる環境が整っていました。土地が決まり、この場所でふたりの家づくりがスタートします。
感性の合う設計士と叶えた、
理想の住まい

半個室になっているキッチン。
家づくりを依頼したのは、真由さんを通じて紹介してもらった設計士さん。
「アイクラーホームを手がけるのは初めてだったそうですが、集めた資料を見せながらイメージを伝えると、すぐに意図を汲み取ってくれました」
設計士さんとは感性がぴったり合い、「1回目の打ち合わせでほぼ完成していたほど」というくらい、大きな設計変更もなく、家づくりはスムーズに進んだそうです。

家づくりでは、拓郎さんがアイクラーホームを軸に全体の方向性を考え、真由さんが細かな部分を詰めていくことが多かったそう。 半個室のキッチンやコーナー窓など、真由さんの希望も取り入れながら、ふたりらしい住まいをつくり上げていきました。
中庭を中心に、
ゆるやかにつながる間取り
住まいの中心にあるのは、アイクラーホームの特徴でもある中庭です。

リビングとつながる広い玄関。その先には、開放的な中庭が広がります。
リビングやダイニング、寝室などが中庭に面し、大きな窓からたっぷりと光が入ります。以前暮らしていた家が少し暗かったこともあり、新しい家では明るさも大切にしたかったそう。

洗面台の窓からも中庭が見えます。
「朝の準備をしながら中庭を眺められるのも好きですが、洗面台から中庭越しに寝室が見えるんです。朝早く起きたとき、まだ眠っている家族の姿が見えると、幸せだなと感じます」
ソファの横に設けた棚も、海外のインテリア実例からヒントを得たもの。収納として使いながら、リビングをゆるやかに仕切る役割も果たしています。

備え付けの棚は、視線が抜ける高さに。空間をゆるやかに仕切ります。
廊下はつくらず、リビングからそれぞれの部屋に行ける間取りになっています。

「壁の上を抜いたり、ガラスにしたりして、できるだけ視線が抜けるようにしました。どの部屋も中庭に面しているので、家全体が明るく、ゆるやかにつながっている感じがします」
メリハリのある予算配分で、
こだわりをかたちに

爬虫類を飼っている拓郎さん。ふれ合う時間も、大切なひとときです。
夫婦のこだわりがぎゅっと詰まった本田さんの住まいですが、それでも建築費はしっかりと当初の予算内に。大切にしたのは、こだわるところと予算を抑えるところにメリハリをつけることでした。
「たとえば、キッチンは造作せず、僕がオークションサイトで見つけたものを使っています。壁や天井も、ラワン材に塗装しただけのシンプルな仕上げに。手を抜けるところは抜いて、その分、柔軟なアイデアを取り入れました」
コーナー窓に沿って設けたベンチなど、通常は家具職人に依頼するような造作も、大工さんが手がけてくれたことでコストを抑えながら実現できたそう。

真由さん念願のベンチを設けたダイニング。
「ダイニングテーブルやチェアは、特にブランドにこだわらず、オークションサイトで『いいな』と思ったものを選びました。当初の予算内で、ここまで自分たちらしい住まいを実現できたことにも、とても満足しています」と拓郎さん。
何にこだわり、どこにお金をかけるのか。理想の住まいを叶えるための一つひとつの選択に、本田さん夫妻らしい家づくりの姿勢が表れています。
後編では、好きなものを自由に重ねながら楽しむ、センス溢れる本田さん夫妻ならではのインテリアと暮らしをご紹介します。

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photograph:Tsubottle edit & text:Riho Abe illustration(間取り):Kayo Yamaguchi
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