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:【思春期の性教育】 生きる力を育てるために知りたい「性」と「生」とは?
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:性教育って大切なことなのはわかるけど、子どもはもう思春期だし、何から手を付けていいかわからない……。そんな人にぴったりのコミックエッセイ『おうち性教育はじめます 思春期と家族編』。その一部から、「おうちでできる思春期の性教育とは?」というギモンにお答えします。
【思春期の性教育】 生きる力を育てるために知りたい「性」と「生」とは?
性教育は「いのち・からだ・健康」の学問
性教育=性(セックス)について教えることだと思っていませんか? 実は、生殖や体の変化に関することは性教育のほんの一部分。思春期になって、子どもが急に口を利かなくなったり、親が子どもの態度にイライラするなんてことは、どこの家庭にもありますよね。そういった悩みがなぜ起こるのかを学んだり、誰かとともによりよく生きるためにはどうすればいいのかを学ぶことも性教育なのです。 つまり性教育は、「いのち・からだ・健康」のすべてに関わってくるのです。
ちなみに、生殖まわりのことについては、思春期の子どもに話しにくいのは当たり前だし、子どものほうも嫌がるのが自然な反応です。思春期前に伝えたり、本で学べるようにしておくのがベストですが、何もしないまま子どもが思春期を迎えた家庭も少なくないはず。
思春期は体の変化だけじゃない! 脳の変化で行動が変わる
思春期になって、今まで穏やかだった子どもの性格が、ガラッと変わってしまった、なんて悩んでいる人もいるのでは?
思春期は、体だけではなく脳も大きく変わっています。特に思春期に活動が活発になる大脳辺縁系は、愛情、激しい怒りや苛立ちなど、大きな感情を生み出すのです。 乱暴な言動をしたり、後先考えない行動をしてしまうことがあるのはそのせいもあります。でも、ずっとそのままではないんですって。よかった!
思春期の子に親ができる、2つの大切なこと
そんな大きな変化にさらされている子どもに、親ができること。ひとつめは、「家庭内で体の調子や心配事などを話しやすい関係作りをする」ことです。
もうひとつは、「親自身が性について学んでアップデートしていく」。子どもは思った以上に親の価値観の影響を受けています。男尊女卑的な言動を無意識にしていたり、性的少数者といわれる人たちに差別的なことを言っていると、子どももそれを当たり前だと思ってしまいます。親自身のジェンダー観も問い直してみましょう。
教えてくれたのは、村瀬幸浩先生
『おうち性教育はじめます 思春期と家族編』 フクチマミ、村瀬幸浩・著 KADOKAWA
思春期に訪れる、心と体の変化はもちろん、暴力、性加害などから自分を守るための考え方などをコミックでわかりやすく学べる一冊。18歳の成人まで残りわずかになる思春期、自分の意思で生き抜く力を養い、親は変化していく家族の関係を学べます。
text:Ema Tanaka
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
※本記事は『おうち性教育はじめます 思春期と家族編』(KADOKAWA刊)からの抜粋です
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