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特集猫と一緒に心地いい暮らし

ヴィンテージマンションで素敵に暮らす猫、ベッチン&フラノ 【猫と一緒に心地よい暮らし】 ヴィンテージマンションで素敵に暮らす猫、ベッチン&フラノ 【猫と一緒に心地よい暮らし】

特集猫と一緒に心地いい暮らし

長年飼っていた猫を看取り、昨年から新たに2匹の保護猫ベッチン&フラノを迎えたデザイナーの野口アヤさん。有名建築家がデザインしたヴィンテージマンションでの、猫たちとの素敵な暮らしを2回にわたってご紹介します。

目次
ヴィンテージマンションで素敵に暮らすベッチン&フラノ 【猫と一緒に心地よい暮らし】
  1. 野口さん宅の愛猫ベッチン&フラノを紹介
  2. ベッチン&フラノが好きなもの
  3. おしゃれなインテリアになじむ、猫アイテム

野口さん宅の愛猫ベッチン&フラノを紹介

■別珍のように美しい、ブリティッシュショートヘア

ちょっぴり恥ずかしがり屋の、グレーの猫ベッチン。珍しい名前は、美しい毛並みが“別珍(ベロア)”のようだったことから付けたのだそう。

「毛並みがつやつやで、布の名前にしたいなと思って名付けました。普通の猫より体が小さいですが、ブリティッシュショートヘアなので、成猫の大きさになるまで3年ほどかかるそう。うちに来たときより顔が横に大きくなり、どんどん首がなくなって、友達には“ちびむっちり”と言われています(笑)。1週間に1回くらい小さな声で鳴くだけで、ほとんど鳴かないおとなしい子です」

■ふわふわの長毛がかわいいマンチカン

初めてのお客さんの前でもお腹を見せてくれる、人見知りしないふわふわのフラノ。フラノはベッチンと同じく、布の名前から。フランネルと、飼いはじめた当時にはまっていたテレビドラマ『北の国から』の舞台、富良野から付けたそう。

「爪研ぎの上か出窓の端が定位置。”フラノ、かわいいね”と話しかけると喜びます。よくひとりで、へそ天(仰向けでお腹を見せている)をしていますね(笑)」

先代猫たちの写真を飾って。

1か月違いで生まれたベッチンとフラノ。2匹がちょうど1歳のときに、同じ保護猫サイトから譲り受け、もうすぐ2歳です。

「以前2匹の猫を飼っていました。2016年に最初に飼った長毛のペルシャが18歳で亡くなり、その2年後にアメリカンショートヘアを16歳半で看取りました。それから3年ほど経って、ようやくまた猫と暮らしたいなと思えるようになって、保護猫のいろいろなサイトを見て探しはじめて。私たちも歳をとるので、ちゃんと看取ることを考えると早く飼わないと、と思ったことも大きいですね。

最初は以前飼っていたような長毛種の兄弟を考えていたのですが、長毛猫はすぐに毛玉になるのでケアが大変なんです。それで全く違う短毛のベッチンを見つけて。さらに、申し込むときに”もしよかったらこの子もどうですか?”って言われたのが長毛のフラノ。2匹ともブリーダーからのレスキュー猫で兄弟ではありませんが、たくさんの保護猫がいたなかで仲良しだったみたいです。幼馴染的な存在ですね」

ベッチン&フラノが好きなもの

2匹が大好きなものは、みんな大好きな「ちゅ〜る」。野口さんが用意すると、隠れていたベッチンも飛び出してきます。

「人差し指と中指に乗せて“ピースあげ”するのは、2匹飼いにしかできない技(笑)。舌がざらざらしていて、かわいいんですよね。ベッチンは食べるときも渋い顔です」

ベッチンとフラノの毛がミックスされた毛玉も、遊び道具に。
猫グッズは、野口さんのギャラリーで展示もした木工作家、盛永省治さんの器に入れて。

先代猫たちのおもちゃは整理して、新しく買い揃えたという野口さん。一番のおもちゃは、2人の毛をミックスした毛玉ボールだそう。

「ねずみのおもちゃも買いましたが、毛玉ボールがないときにちょっといじるくらい。毛玉はこの家に9個あるのですが、ソファやスピーカーの下にすぐに入っちゃうんです。特にベッチンが毛玉が好き。投げてあげると持ってきて置く、”取ってこい”をしてよく遊びます。フラノは最近2階にいる私たちのところに持ってきて、にゃーと鳴きながら”獲物を取ったぞ!”と自慢するんです。

ブラシはAmazonなどで買ったものですが、ワンプッシュで毛が取れて掃除ができるものもあって便利。先代猫のときと比べ、猫グッズがすごく進化していて驚きました」

おしゃれなインテリアになじむ、猫アイテム

トイレとケージの間に隠れているベッチン。

1979年に建てられた、吉村順三氏が手がけたヴィンテージマンションに暮らす野口さん。暖炉やイタリアのアルコランプなど、モダンな内装のなか、2匹のケージとトイレがなじんでいます。

「おもちゃも猫のアイテムも、色は控えめを選んでいます。トイレも近くにあるので、作りつけの棚にポリ袋などのパッと使えるものを収納しています。収納がとても多い家なので、すっきり収納できて便利。キャットタワーや猫用のベッドも全然使ってくれなくて、人間のソファで寝て、階段を走り回っています。私たちが仕事で出かけると、5、6時間後に帰ってきても全く同じ場所でずっと寝ていたりすることも。遊び疲れている感じが、まだ仔猫的でかわいいんです」

暖炉の前の爪研ぎは、フラノのお気に入りのスペース。
野口さんのギターの隣に置かれた、ガラスの水入れ。

再び猫と暮らすようになって、毎日が楽しく、笑顔が増えたという野口さん。

「2匹の性格が全く違って、どちらもおもしろくて一緒にいて飽きないです。先代猫たちは壁紙やソファ、ベッドをボロボロにしていたのですが、この2匹は爪研ぎ以外で爪を研がないし、人間のごはんには全く興味がなく、鳴かないしおとなしい。飼いやすいいい子です。2匹一緒に引き取れて本当によかったし、これからの成長の過程も楽しみです」

野口さんとベッチン&フラノのお話は、2回目に続きます。


お話を伺ったのは……野口アヤさん、ベッチン&フラノ

PROFILE
ファッションデザイナー、ディレクター。いくつかのメゾンを経て2000年に独立し、夫とともに自身のブランドを運営。2017年、長年続けたデザイナー活動を一旦終了させ、築100年の古民家をシソンギャラリーとして改装オープンして経営とディレクションを開始。2020年より「ayanoguchiaya」として物作りも再開。3月21日から3月25日まで、シソンギャラリーにて「ayanoguchiaya 07 exhibition」を開催予定。

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photograph:Akira Yamaguchi text:Mayumi Akagi
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