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特集女子旅おすすめスポット 暮らすように心地いいリンネル旅ガイド

【スイス旅】 鉄道を使って自然もアートも満喫! チューリヒの外せないスポット3選 【スイス旅】 鉄道を使って自然もアートも満喫! チューリヒの外せないスポット3選

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【おすすめスポット①】 チューリヒ美術館でアートの新たな魅力を知る

2021年に増設された新館。デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツ・ベルリンが設計。

チューリヒを訪れたらまず立ち寄ってほしいのが美術館。実はチューリヒは、チューリヒ美術館やリートベルク美術館など、美術好きをうならせるような美術館の宝庫なのです。


1787年に始まる長い歴史を誇るチューリヒ美術館「Kunsthaus Zürich」には10万点もの作品が収蔵されており、後期ゴシックやイタリア・バロックの名作、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ボナールなどのフランス印象派絵画、母国のノルウェー以外では最大の所蔵となるムンクやココシュカなどの表現主義絵画、ピカソやシャガールといった抽象絵画まで、各時代を代表する巨匠たちの名画が勢ぞろいしています。

クロード・モネ 《睡蓮の池、夕暮れ》 (写真左)

さらにホドラー、ジャコメッティらスイスゆかりの芸術家の作品をここまで贅沢に観ることができるのはチューリヒ美術館だけ。ホドラーの傑作とも名高い大作壁画《無限へのまなざし》のほか、専用の展示室もあり、初期から晩年までの作品が豊富に飾られています。

フェルディナント・ホドラー《無限へのまなざし》

そして、現在はちょっと変わった企画展示も。その名も「A FUTURE FOR THE PAST(過去のための未来)」。入り口、ルノワールによるかの有名な名画イレーヌ嬢の絵の前には、遮るように青い布。その意味は「歴史は一枚岩ではない」。チューリヒ美術館に収蔵されている「ビュールレ・コレクション」。収集家エミール・ゲオルク・ビュールレにより集められた名画の数々が、今スイスで問題視されています。

オーギュスト・ルノワール《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》(写真右)

第二次世界大戦中に製造した武器をナチスに売り捌く兵器商人としての顔と、ナチスがユダヤ人から取り上げた名画を買い続けた収集家としての顔。二つの顔をもつビュールレにより集められた作品の中には、本来ならば持つべき人のもとに返さなければならない、窃盗品に値するものも多いのだとか。「至上の印象派コレクション」はこうして、戦争の負の遺産として議論を醸し、現在、その問題を大々的に取り上げた展示の第2弾が進行中です。

来場者は青の丸い台紙に感想や意見を書き、壁に飾ることができる。

展示の最後には来場者が感想を共有できる場も。絵の背景を知ることで、新たな発見があったり、自分の中のアートへの関心を高めることができたりします。チューリヒ美術館を訪れる際は時間をたっぷり用意して、アートの世界に浸ってみては?

Kunsthaus Zürich

Heimplatz, CH-8001 Zürich

開館時間

日曜、火曜、水曜、金曜、土曜      10:00 – 18:00

木曜       10:00 – 20:00


公式HPはこちら

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