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特集私の住むまち、好きな場所。LOCAL LIFE REPORT

【私の住むまち、好きな場所。兵庫県神戸の北エリア】のどかな田園風景に癒やされる郊外のおすすめスポット4選:いなだみほさん 【私の住むまち、好きな場所。兵庫県神戸の北エリア】のどかな田園風景に癒やされる郊外のおすすめスポット4選:いなだみほさん

特集私の住むまち、好きな場所。LOCAL LIFE REPORT

港町のイメージがある神戸ですが、実は六甲山が連なる自然豊かな場所。山を越えた北エリアには、南側とはまた違う雰囲気でのんびり過ごせるスポットがたくさんあるそう。
今回は、神戸在住のライター・いなだみほさんに、癒やされたいときによく訪れるというお気に入りの場所やお店を教えていただきました。

目次
  1. 北神戸の暮らしを紹介してくれるのは…いなだみほさん
  2. <北神戸のお気に入りの場所・#1>弓削牧場
  3. <北神戸のお気に入りの場所・#2>満月堂
  4. <北神戸のお気に入りの場所・#3>dannapan(ダンナパン)
  5. <北神戸のお気に入りの場所・#4>道の駅淡河

北神戸の暮らしを紹介してくれるのは…いなだみほさん

ライターいなだみほさん
赤穂生まれ、神戸暮らしのフリーランスライター。お菓子、パン、ライフスタイルのことなどを中心に雑誌、ウェブなどで取材執筆。そのほか神戸を中心にしたスイーツやパンのイベントの監修も。

北神戸ってどんなところ?

海も山も近く、そして旧居留地や南京町、異人館の立ち並ぶ北野の街などもある神戸。

街の中心部である中央区をはじめ、海が近い須磨区、垂水区、酒どころで知られる東灘区など、神戸は9つの区で成り立っています。実は市の土地の約半分を占めるのが北区っていうことは、暮らしているこうべっこもなんとなくしか知らないこと?!

都会的雰囲気のイメージが強い神戸ですが、少し足をのばせば自然がいっぱい。そんな北神戸でおすすめのお店をご紹介します。


<北神戸のお気に入りの場所・#1>弓削牧場

のびのびと育った牛さんのミルクのおいしさに感動!

弓削牧場のイートインメニュー デザート2種盛り合わせ
店内でいただける「デザート2種盛り合わせ」(¥860)。この日はフロマージュ・シフォンケーキとミルクジャムトッピングのソフトクリーム。

市街から車を走らせること約30分。住宅街を抜け突如現れるのが「弓削牧場」です。
最初に訪ねたときは、なぜ、こんな住宅街に牧場があるの?と不思議だったのですが、弓削場長にお話を伺うと「今ある住宅地はもともと山だったところ」。山を切り開き住宅街ができたことで、山の中にあったはずの弓削牧場のまわりが、徐々に住宅街になっていったそうです。

そんな「弓削牧場」は、1943年に弓削さんファミリーが始められた小さな牧場。小さいといっても、敷地は9ヘクタール、甲子園球場の約2.3倍の広さです。その敷地の中におよそ50頭の牛さんたちが弓削家族と一緒にのびのびと暮らしています。

弓削牧場の牛
牧場に来たら、まず牛さんたちにご挨拶。
弓削牧場のヤギ
牛だけではなく、ヤギもいます。

訪ねたら、必ずオーダーするのが低温殺菌のノンホモ牛乳のホットミルク。自由にのびのびと育った牛さんからの恵みは、寒い季節は特に甘みがますように感じます。

そのほか、フロマージュフレを使ったシフォンケーキや、生地の上にカマンベールチーズをトッピングして焼き上げたカマンケイクもおやつにおすすめ。

弓削牧場のカマンケイク
カマンケイク(¥972)。バターを使っていないのに、しっかりとコクもあるうえ、優しい味わい。一つひとつ形が違うところも、手作りの温かみを感じます。
弓削牧場のショップの様子
ショップではミルク、チーズなどのほか、焼き菓子、ジャム、はちみつなども販売。

毎朝の朝食にはミルクジャムを、そしてスキンケアに使っているホエイ化粧水もお気に入りです。なにより、牧場で過ごすひとときが好き。リフレッシュしたくなったら訪ねたくなる、わたしの癒やされスポットです。

■弓削牧場

兵庫県神戸市北区山田町下谷上西丸山5-2

TEL: 078-581-3220

営業時間:チーズハウスヤルゴイ 11:00~16:30

定休日:火・水曜(臨時休業あり・Instagramで要確認)

https://www.yugefarm.com/

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<北神戸のお気に入りの場所・#2>満月堂

「豊助饅頭」は、神戸北区民の自慢の味!

満月堂の豊助饅頭
「豊助饅頭」は一つからでも買うことができます。1個 ¥76。

古くから宿場町として栄え、豊かな自然と歴史が息づく神戸市淡河町にある老舗の和菓子舗『満月堂』。「豊助饅頭」と大きな文字で書かれた櫓は淡河町のランドマーク!?
開店すぐの時間帯はいつも屋根(?)から湯気が……。寒い季節にはその湯気が一層白く感じられ、今、あんこを炊いているのかな?おまんじゅうを蒸しているのかな?と思いを馳せながら店を訪ねます。

満月堂にある豊助饅頭と記された櫓
うさぎがお餅をついているマークがかわいい「満月堂」さん。「豊助饅頭」と記された櫓は、遠くからでも目にすることができます。
満月堂の店前といなだみほさん

若い頃から諸国を旅し、浄瑠璃を語れば花も生けるといった風流人の豊助さんが開業してから140年。初代の名が付く「豊助饅頭」が看板商品です。

極うす皮に包まれたあんは、北海道産小豆を毎日釜で炊き、丁寧に手作り。なめらかな口当たりで、素朴ながら繊細な味わいが特徴です。
「なるべく出来立てをお客様に食べてほしい」と、店主の吉村研一さんが、売れ行きを見ながら一日に数回仕込みをされるとのこと。その心遣いこそが人気の秘密ですね!

満月堂の豊助饅頭 包みを開けたところ
どんな時間に買っても、購入した包み紙の底面が温かいんです。手にしたとき、その温もりに心もじんわりとなるんですよね。

わたしも、実家への帰省土産、友人宅へおよばれしたときの手土産などにも購入します。優しい甘みのお饅頭はこぶりなサイズもほどよくて、お十時のおやつタイムに緑茶や煎り番茶と楽しんでいます。

■満月堂

兵庫県神戸市北区淡河町淡河754-1

TEL:078-959-0310

営業時間:8:00~18:30

定休日:水曜日

https://mangetsudou.jp/

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<北神戸のお気に入りの場所・#3>dannapan(ダンナパン)

純和風空間でいただくフランスパン、そのギャップが楽しい!

dannapan外観

のどかな田園風景に囲まれた場所にある「dannapan」は、2024年8月に神戸市西区から神戸市北区淡河町へ移転したベーカリーです。
お店は築約170年にもなる、江戸時代末期に建てられたお屋敷を利用。広い客間や石が見事なお庭など、古き良き部分を残しつつリノベーションした空間は、本場フランスを意識したパンの並ぶショップと靴を脱いでくつろげるお座敷カフェで構成。お買い物したパンをドリンクやランチセットのスープやサラダといただくことができます。

dannapan店内に並ぶパン

店主・内山重宗さんが作るのは、国産小麦、自家製酵母などこだわりの材料を駆使して焼き上げるパン。バゲット、フーガス、クロワッサンなどシンプルながらも小麦の風味や味わいを感じるパンが多い印象なのは、「日本家屋の中にフランスの本格ブーランジェリー文化が息づく場所」をコンセプトにしているため。

「純和風空間でフランスパン!」というギャップも楽しく、幅広いお客様が訪れているところもこちらのお店の魅力。気取らない雰囲気が、ハード系のパンに馴染みのないお客様でも「お茶がてら、ちょっとパンを一つ食べてみようかな……」という気分にさせてくれるみたいです。

dannapanのカフェスペース
いにしえの雰囲気をそのまま生かしたカフェスペース。お座布団の並ぶ座卓、ソファ席など好きな場所でパンをいただけます。
dannapanのイートインメニュー パンとスープ(日替わり)・ドリンク・サラダのセット
イートインではお好きなパンに、スープ(日替わり)・ドリンク・サラダのセット(¥1,100)をつけることができます。ボリューミーなランチプレートに。

■dannapan(ダンナパン)

兵庫県神戸市北区淡河町木津22

TEL: 078-201-0068

営業時間 10:00~16:00(カフェスペース10:00~15:00)

定休日:火・水曜

https://www.dannapan.com/

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<北神戸のお気に入りの場所・#4>道の駅淡河

お気に入りは甘いいちご、
表情豊かなチューリップ、凜と咲くユリの花

道の駅淡河外観
お買い物に行くなら、新鮮野菜がたくさん並ぶ午前中がおすすめ!

神戸市内の初の「道の駅」としてオープンした「道の駅淡河」。地元淡河で採れた旬の新鮮野菜、お米、肉、農産加工品、工芸品などを販売していて、ときどきお買い物にでかけます。農家さんが直接納品されているので、野菜やお花は本当に新鮮!お酒作りに適したお米・山田錦の生産も盛んに行われているこの地域は、土壌がよく肥えているので根菜がおいしいのだとか。こちらを訪れたら、仕入れ?買い付けですか?という感じで買ってしまうので、野菜室の大きな冷蔵庫がほしくなります(笑)。

道の駅淡河のいちご売り場
甘みが強く果肉のやわらかな「章姫」がお気に入りです。

わたしが特によく訪れるシーズンはいちごのおいしい1~5月。店内のいちごコーナーには摘みたていちごの甘い香りが広がっていて、なんともしあわせな気分になります。完熟状態のいちごの甘み、ジューシーさを味わってしまったら、もうよそでは買えそうにありません。

道の駅淡河の生花売り場
訪れるたびに違う品種のチューリップが並びます。種類が多く揃うのは3月頃。

また、特産品のチューリップも大人買いするアイテムの一つ。さまざまな品種のチューリップがお手頃なプライスで、しかも花持ちもよいのです。チューリップが終わったら、ユリが並び始めます。新鉄砲ユリ・神戸リリィも全国的に有名。ユリの花を気軽に買うことのできるのも「道の駅」ならでは楽しみです。

道の駅淡河で購入したチューリップ
買ったときには蕾だったチューリップ。リビングであっという間に花びらがほころびました。

■道の駅淡河

兵庫県神戸市北区淡河町淡河字弘法垣643-1

TEL:078-959-1665 ·

営業時間:10:00~17:00( レストラン 10:30~17:00)

定休日:年末年始(レストランは水曜休み)

photograph & text:Miho Inada
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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