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:【私の住むまち、好きな場所。兵庫県西宮市】緑豊かなお散歩スポットから穴場なスイーツまで、暮らす楽しみがいっぱい
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兵庫県南東部にある西宮市。北は六甲山地、南は大阪湾の自然に恵まれ、落ち着いた街並みと便利な立地で「文教住宅都市」として発展しています。歴史遺産も多く、おしゃれなカフェもあったりと多彩な魅力がいっぱいのまち。
今回は、西宮市在住のライター・下川あづ紗さんに、西宮市を訪れたらぜひ立ち寄ってほしいまちの見どころや、お気に入りのお店を教えていただきました。
西宮市の暮らしを紹介してくれるのは…下川あづ紗さん

私が暮らす西宮市は兵庫県の南部、大阪と神戸のほぼ真ん中にある街で、どちらの都市にも電車で約15分というアクセスの良さ。
中心部から少し離れると、緑豊かな森林公園やキャンプ場、水遊びもできる砂浜や川などがあり、気軽にお出かけが可能。都市部でありながら自然にも恵まれている、そんな“おいしいとこ取り”な立地が魅力のひとつに。日本酒の産地として全国に知られる酒蔵が集う酒どころでもあり、全国の高校球児の聖地『阪神甲子園球場』もこの街にあります。
“えべっさん”の愛称で親しまれる商売繁盛の神様

西宮神社は、“商売繁盛の神様”として信仰されているえびす大神(蛭児大神)を祀る、全国に約3500社あるえびす宮の総本社。商売繁盛を願う「十日えびす」(1月9~11日)は、毎年100万人もの参拝者で賑わい、特に1月10日早朝に行われる「開門神事福男選び」は全国的にも有名です。

こちらが福男選びのスタート地点「表大門」、通称「赤門」。国の重要文化財に指定されています。1月10日の午前6時に赤門が開かれ、足に覚えのある参拝者たちが勢いよくスタート。本殿までの230メートルを「走り参り」します。

拝殿の奥に本殿が。普段は拝殿の前からの参拝となりますが、お正月や十日えびすの期間中は特別に本殿の前まで入ることができ、より神様の近くにお参りすることができます。

広々とした境内には、本殿のほかに財運・金運を司る弁財天が祀られている市杵島神社、“あらえびすさま”と親しまれているえびす様の荒御魂が祀られている沖恵美酒神社など11の末社があり、それぞれの由来やご利益を感じながらの参拝が楽しめます。本殿と併せて参拝することで開運力も一層高まりそう。

西宮神社の境内はとても広く、市街地とは思えないほど緑が豊か。澄んだ空気を感じながら境内を歩けば、えべっさんの福のパワーをさらに享受できる気がします。
「日本さくら名所100選」にも選定されている公園
西宮市の市花は“さくら”。市花に選ばれるだけあって、街には桜の名所とよばれるスポットがたくさんあります。代表的なのは、「日本さくら名所100選」にも選定されている『夙川公園』。南北に約2.8キロメートル続く川沿いにソメイヨシノを中心とする約1700本もの桜の木が植えられており、シーズンには多くの花見客で賑わいます。

桜が咲き誇る春の景観はうっとりするほどの美しさ。桜のトンネルの下をゆったりと散策したり、芝生でお花見を楽しんだり、川の近くまで下りて桜を見上げたり…とさまざまに楽しめます。

新緑の季節はこんな感じ。春は桜、初夏はあじさいなど四季それぞれに美しい花が咲く、四季が感じられるスポット。藤棚やベンチ、子ども向けの遊具などが配置され、市民の憩いの場になっています。
スイーツ天国・西宮。注目は“鮮度”にこだわる焼き菓子専門店

西宮市は「スイーツ激戦区」と呼ばれる阪神間(大阪市と神戸市に挟まれたエリアのこと)のなかでも特にクオリティの高いパティスリーが集まるエリアとして有名なんです。
親子三代で通うファンも多い老舗洋菓子店から、普段使いにぴったりの街のケーキ屋さん、コンクール受賞経験のある新進気鋭のパティシエのパティスリーまで、気になるお店がそこかしこに。
手土産やギフトに、誕生日やお祝いごとのケーキ、特別な日のご褒美デザート…と、気分や目的に合わせてお店が選べるのもうれしいところ。

数多のお菓子屋さんが集う街の中でも、私が最近通っているのがこちら。焼きたてのお菓子のふくよかな香りとおいしさに感動したオーナーパティシエの村瀬義明さんが、「パティシエだけが味わっていたこのおいしさを広く知ってもらいたい」とオープンした焼き菓子の専門店『ENTIM』さんです。深夜から仕込みをはじめ、10時のオープンと同時に“鮮度”にこだわった焼き菓子がショーケースにずらりと並びます。

看板商品の朝焼きフィナンシェはプレーン¥320、ヘーゼルナッツプードルをブレンドしたノアゼット¥330、ショコラ¥330など4種類。季節に合わせた品も不定期で登場するそう。
例えば、「朝焼きフィナンシェ」は、理想の食感と風味に仕上げるため、生地の配合や混ぜ方まで考え抜いた自慢の品。ふくよかなバターの香りと、外はガリッ、中はじゅわりの食感に衝撃が走ります。自分で愉しむのはもちろん、「ちょっと食べてみて!」と誰かにおすすめしたくなるおいしさなのです。

カヌレ¥320
もうひとつのお気に入りが、バニラビーンズをたっぷり入れて焼き上げたカヌレ。外はカリッと香ばしく、中はしっとりもっちり。噛むたびにバニラとラムの風味がふわりと広がります。ちょっぴり大きめなサイズもお得感があってうれしい♪

ほかにも季節の果実(今の季節ならいちごとピスタチオなど)をふんだんに使用したタルト、りんご1/2個分のコンポートを惜しみなく使ったアップルパイ、レモンとアプリコットのミンチをアクセントにしたレモンケーキなど、味の想像が膨らむ品ぞろい。訪れるたびにおいしい出合いが待っている、そんなワクワク感をもたらしてくれる一軒です。焼きたてのおいしさを味わいたいなら、すべての商品がショーケースに並ぶ午前中の来店がおすすめです。
出合えたら幸せ♡ 作りたてのふわふわ苺ショート

そして、もう1軒のお気に入り。夙川駅から歩いて15分ほど。阪急電鉄の高架下にぽわんと灯るやわらかな明かりを目印に訪れたいこちらは、“一汁一菜”スタイルのごはんやおやつが楽しめる「senの台所」。京都の日本料理店で料理の腕を磨き、イベント出店や自宅でのお料理教室など、さまざまな活動を行ってきた大橋千春さんが営む一軒です。

苺のショートケーキ¥500
私のお気に入りは、不定期で登場する苺のショートケーキ。オーダー後にふわんふわんのスポンジとホイップクリーム、ジューシィないちごを組み立てて提供してくれます。なぜオーダー後に作るのかというと「スポンジがふわふわ過ぎて崩れちゃうから」と大橋さん。

やわらかなスポンジのうえにクリームと苺がちょこん。一段ずつ分解して撮影してもかわいいのです。

取材日の一汁一菜の献立は、車麩のカツ、厚揚げと薩摩芋のみそ汁、木の子の炊き込みご飯。
カウンターを中心とした8席ほどの小さな空間は、大橋さんのおうちにお邪魔したような和みの佇まい。「明日自分が食べたいものをイメージしながら献立を考えるんです」と、日替わりのメニューが供されます。旬を感じられる野菜たっぷりのおかずやだしと自家製みその旨み広がるみそ汁が、朝から午後まで通しで楽しめるのもうれしいところ。「今日のごはんとおやつはなに?」と、わくわくしながら扉を開きたくなります。
有名な観光地巡りだけでなく、住んでいる人たちの暮らしを想像しながらの街歩きも楽しいもの。西宮に暮らしている気分で、いろいろな場所を歩いてみてください。
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photograph & text:Azusa Shimokawa
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