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:自分を知り、心を整える「ひとり会議」ワークブックをやってみよう! 生きることにつながる「書くこと」とは?
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不安や焦り、正体不明の違和感……、そんな心のもやもやを感じたときは、その思いを素直に書きだしてみませんか? 日々の悩みや気づきなどを書きとめていくことで、自分と向き合い、自己肯定感を高めるきっかけが生まれます。
山口恵理香さんが作った『書くだけで、心がととのう ひとり会議ワークブック』は、そんなわたしたちの思いを書きとめ、人生を豊かにするための自由帳として、今注目を集めています。
山口さんご自身が書くことによって変わったことや、心のととのえかたや、思いを書き出すときのコツなどを伺いました。
お話を伺ったのは

ひとり会議とはどんなもの?

「ひとり会議」とは、自分と向き合い、紙に書き出すことで思考を整理し、心をととのえる時間のこと。「ジャーナリング」や「ブレスト」とも呼ばれています。「私、このままでいいのかな」といった漠然とした不安や、「子育てと仕事の両立がしんどい」といったリアルな悩みなど、心の中がモヤモヤするときこそ「ひとり会議」の出番です。
やり方はとてもシンプル。ルールもとくになく、思っていることをそのまま紙に書くだけ。ひとつひとつの思いを書いていくことで、自分でも気づかなかった本音に気づくことがあります。そしてその「気づき」こそが、これからの未来を変える、第一歩となるはずです。
不登校の経験が「ひとり会議」のきっかけに

―不登校や死別うつなど、人生のなかで辛さや悩みを抱えたとき、「書くこと」に何度も救われてきたという山口さん。その経験を悩みを抱える人と共有したいという思いで、オリジナル文房具ブランド・Self0(セルフレイ)をスタートしたのだそう。
「中学生のときに不登校になり、フリースクールへの通学を父に説得するために、まずは自分の気持ちを整理しておこうと書き始めたのがきっかけでした。書き出すことで自分の思いを父に伝えることができ、その後自分が落ち着ける環境に入れたという経験が、私にとって書くことの原点となっています。
それから20年以上、辛いことがあるとその思いを書き出すようにしてきました。実はセルフレイを立ち上げる頃には父を亡くし、とても辛い日々が続いたのですが、その辛さも書くことで救われました。人生はどんな人も山あり谷あり。谷になったときに、みなさんも書くことで乗り越えてほしいなと思うことが、活動を続ける原動力となっています」
ひとり会議をするときのコツとは?

―書くことで自分と向き合い、心をととのえる「ひとり会議」ですが、おすすめのタイミングや頻度などはありますか?
「私の場合は、『朝に必ず』など時間はとくに決めていなくて、ふと感情が浮かんできたり、アイデアを思いついたりしたときはつねにひとり会議しています。夜寝ようとしていたらふとインスピレーションが下りてきて、そのまま起きあがって書き出すときも(笑)。
ルーティンなどに縛られず、ひとりひとりのベストなタイミングで大丈夫です。そもそもひとり会議は毎日続けてほしいとは思っていなくて、気軽に楽しんでほしいですね。ただ最初の一歩となりやすいように、なにかテーマを決めて書き出すとスムーズかもしれません。ワークブックが手もとにある場合は、心の状態に合わせてテーマを選んだり、占いのようにパッと開いたページから書いてみるなどしてみてください。
『自分と向き合う』と言ってしまうと、なんだか重たくなってしまいますが、『書かなくちゃ』という義務感は不要。そして辛いことが重なって病院に通うレベルにまで心が落ちてしまったときは、脳を働かせるより休養が必要です。その場合は無理せず、いったん休むことも大切です」
手持ちのノートに書くときは、
日々の悩みや疑問をメモなどに書きためておくのがおすすめ

―なるほど。このワークブックを通して、さまざまな角度から自分と向き合うことができそうですね。もしこのワークブックが手もとにない場合や、お気に入りのノートに書きたいという場合に、書き方のアドバイスはありますか?
「心の中はモヤモヤしていても、『いざ書くとなると何から書いたらいいのかわからない』という声もよく聞きます。そういった意味では50のテーマを一冊にまとめた「ひとり会議ワークブック」は始めやすいと思いますが、もちろん手持ちのノートでもメモ帳でも大丈夫です。その場合はいきなりノートを広げて書くというより、日々過ごしている小さな疑問、例えば『髪をのばそうかな』『メイクはこのままでいいのかな』などテーマをためておいて、それからノートに書きだすとスムーズかもしれません。
日々なんとなく過ごしているだけでも、自分に対する質問がたくさんあるはず。それをためておいて、その中からテーマを選んで、メインのノートに書くことをおすすめします。テーマが思い浮かばないときは、思っていることを自由に書いてみるだけでも、その中から何かが見えてくることがあります。友達と会うときなどは、その友達を通してテーマを探し、気づいたものがあればそれをネタに書き出していくということもできますね」
書くことが生きる支えに。
「あと少し頑張ろう」を後押ししてくれる

「セルフレイの仕事をしていると、お客様ひとりひとりの人生が垣間見える瞬間があります」と山口さん。たとえば配送先が病院で、「急いで届けてください」という依頼もあるのだそう。
「そういうときは発送作業を急ピッチで進めます。その後の人生には触れることはできないけれど、一瞬でも縁が重なるその部分で、その方のために走ることができると思えることは多々あります。そういったことは、やりがいに繋がっていますね。
自分の気持ちを言える人って限られていると思うんです。だからこそ、自分の気持ちを紙に書き出して、頭の中や心の状態を可視化するという行為は、背負っている荷物をいったん卸す作業と似ています。そういった部分で書くことで心が一瞬でもラクになれば、『もうちょっと頑張ってみようかな』『あと少しだけ仕事してみようかな』と思ってもらえるかもしれません。
辛い時期やトラブルが起きたときって、意外と人には相談できないものですよね。それが友達でも、遠く離れた場所に住んでいる家族でも、相手が大切だからこそ言えないこともあります。年齢を重ねていくと、よりそういったスタンスになってくるので、そんなときにひとつの生きる支えにしてもらえたら。そう願っています」
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text:Nahoko Morimoto
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