LIFESTYLE
:「5冊の手帳を併用して思考を整理」エッセイスト柳沢小実さんの好きが詰まったこだわりの手帳を拝見!
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:たくさんの情報があふれている今だからこそ、自分の気持ちや考えに向き合う「手書きの時間」をつくる人が増えているそう。
書くことに夢中になっている人に、書き続けている理由や続けてよかったことを伺います。
今回は、暮らしや旅に関する著書を30冊以上出版し、エッセイイストとして活躍する柳沢小実さんが実践している、5冊のノートについて聞きました。
お話を聞いた
柳沢小実さんProfile
やなぎさわ・このみ/エッセイスト。暮らしや旅に関する著書は30冊以上。最新刊は『「自分ログ」で毎日が変わる手帳のある暮らし』(大和書房)。Instagram@tokyo_taipei
「手帳を書くことで、がんばっていると自分をほめられるようになりました」

“好き”を書くことで、自分を肯定してくれる手帳
子どもの頃から、書くことが習慣になっているという柳沢さん。手帳に手書きすることは、暮らしのなかの楽しいこと探しをしている感覚なのだとか。
「手帳はアルバムのようなもの。シールやスタンプ、カラフルなペンを使って、好きなことだけを丁寧に書いていると、見返す時間も楽しい。なんでもない日でもその日に撮った写真を選んでシールにして貼ってみると、意外といい一日だったなと思えます。日常ってそんなにキラキラしたことは起こらないけど、それでもいいんですよね。月末にその月に自分が達成できたことを書くようになったら、自己肯定感も上がりました」
手帳に書くのは「海外ドラマを見た」「その日に食べたマフィンがおいしかった」といった、たわいのないことでいいという柳沢さん。目標は大きく設定しすぎないのもポイントだとか。
「ひとりだと面倒でやらないという人のきっかけになればと思って、最近はインスタグラムで『手帳を書く会』も開催しています。手書きをすると、立ち止まってゆっくり自分を見つめ直すことができる。今は情報のキャッチとその整理がスキルとして求められていて、ブックマークをしていてもどうしても忘れてしまいますが、書くことでふるいにかけられ、本当に自分に必要なものだけが可視化されて〝好き〞を書くことで、自分を肯定してくれる手帳いくのもいいんです」
マルチタスクでもひとつひとつ書き出すと、シングルタスクに。テーマごとに分けて書くとさらに思考が整理されるのも、手書きのいいところだといいます。
「手帳は1年単位ですが、前年にできなかったことを次の手帳に書き写して、少しずつ成長を続けていけます。そのときにできなかったことの反省をするのではなく、〝こんなにできた、私ってすごい〞と、自分をほめてあげるのが大切。
SNSは他者からの視線がどうしても気になるものですが、自分で好きに書く手帳なら〝私、かわいい!〞と書いたっていい。人の視線にさらさないことで、自分って意外と悪くないと思えたり、気づけることがあるんじゃないかと思います。素敵な人でも真面目で自分に厳しくなりがちだから、もっと自分にやさしくなってもいいかなって。いろいろあるのはみんな同じ。幸せそうな人は、自分を認めてあげるのが上手。私もそうなりたいと思っています」

朝はスケジュールの確認とTO DOリストの作成。夜は一日のおさらいと振り返りの時間に。
「あのとき楽しかったなと手帳を見ながら振り返るのも楽しい」

シールやスタンプ、ペン、付箋などの文房具は、Pencoの「ストレージキャディ」にまとめて。
「手帳まわりの道具をそろえると楽しいし、幸せが持続します」
\Konomi’s Writing Notes/
5冊の手帳を併用し、手帳ごとに思考を整理

#1 一番使う、プライベート充実用の手帳
#2 メインの手帳は、仕事の予定などが時間軸で見えるように
#3 それぞれ体調管理、趣味・勉強、推し活用の手帳
今は5冊の手帳を併用しているという柳沢さん。書きたいことが増えてきたら、ノートを新たに用意するのだとか。
「習慣化したいことは記録をするために、フォーマットとして手帳を使うのがおすすめ。 継続が見えやすいので、やる気が続きます」
note #1
一番使う、プライベート充実用の手帳
理想の自分に近づくためのマンダラチャート

目的達成のためにすることを書き出したマンダラチャート。3×3のマスに暮らし、体、お金、人間関係などを書き入れ、それぞれ思考を広げて。これを基に、今年の目標が立てるそう。
note #1
一番使う、プライベート充実用の手帳
一日の過ごし方をルーティーン化してストレスを軽減

やらなくてはいけないことができていないのが一番ストレスだという柳沢さん。
「 ダラダラするのが好きなので、少しずつ変えて今年中に理想の形を作りたい。睡眠時間も増やしました」
note #1
一番使う、プライベート充実用の手帳
やりたいことを可視化するウイッシュリスト

仕事や健康、勉強、暮らし、生活習慣、趣味の7つの項目別に、ウィッシュリストを書いて。
「簡単に実現できそうなことを多めに入れると、達成した喜びを感じられておすすめです」
note #2
メインの手帳は、仕事の予定などが時間軸で見えるように
年間スケジュールで一年の予定を俯瞰する

年間スケジュールのページは、忙しさの強弱を知るためにも大切だそう。
「大まかな予定を書いて家族とシェア。リフレッシュに欠かせない、旅行とライブの予定を確保するのにも便利」
note #3
それぞれ体調管理、趣味・勉強、推し活用の手帳
継続したいことを記録する自分ログノート

ダブルマンスリーの手帳はそれぞれ歩数や睡眠時間、勉強の記録などを書き入れて。
「 できたらハンコを押すのも楽しい。達成度がわかります 」。 もう一冊は推しのスケジュールをメモ。
\REASON for PREPARATION/
私が手書きを続ける理由
何気ない日々も、書くことによって充実していると感じるように。よくやってる! と自分を肯定できます。
●自分に向き合い、考える時間になる
何が好きでどういうことをしたいのか、5分でも書くことで自 分と向き合う時間を作ることができます。
こちらもチェック!
photograph: Yuki Nasuno text: Mayumi Akagi
リンネル2025年7月号より
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