LIFESTYLE
:1LDK 83㎡ 3人暮らし|マンションリノベで暮らしやすく変化。玄関土間や、コックピットのようなタイルキッチンは使い勝手のよさもお気に入り:素敵なおうち訪問 acoさん宅前編
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:素敵なおうちを訪ね、家づくりにおいてこだわったところやお気に入りのポイントなどをお聞きする連載「素敵なおうち訪問」。
今回訪れたのは、リノベーション済みのマンションに住むacoさんのお宅。
年を重ねても愛せるようにと随所にこだわりを詰め込んだリノベーションと住まいづくりについてお話を伺いました。
前編は、段取りのよさと見た目のよさを兼ね備えた玄関、キッチン、リビングダイニングを見ていきます。
acoさんのおうちDATA
・間取り:1LDK+DEN 83㎡
・世帯人数:三人暮らし
PROFILE
acoさん(アパレル小売業:育休中)、ご主人(運送業)、お子さん一人
「物件は、私たちが年を重ねても負担なく暮らせる場所かどうかを重視して、平坦な地形とか、駅までの距離などを見て決めました。そして、自分たちの好みの空間に住みたいという思いで、マンションをリノベーションすることにしました」
【玄関】
個室を玄関土間にチェンジして
使いやすいシュークロークに
玄関を入ってすぐに広がる土間スペース
まず、玄関に入ってすぐに目を引いたのが、アーチ形の入り口をした玄関土間。
ここは、元々個室だった空間をリノベーションで玄関に繋がるオープンなスペースに改修したそう。ベビーカーも置けて、お出かけに便利な広々空間。
「物件を最初に見たときに、玄関前の1室は玄関からも、窓からもかなり近いところが気になっていました。そこで様々な事例を見て、玄関土間にすることに。この家に引っ越してから娘が生まれ、ベビーカーが必要になりましたが、帰宅時にそのまま収納できるのでとても便利です」
シューズは、夫婦で段ごとに分けたオープン収納。
「シューズラックがオープンになっているので、選びやすく探しやすいようになっています」
外からの自然光が入るため植物も楽しめる空間にもなっているそう。
「自然光が入る窓に近いことを活かして、シューズラックの上に観葉植物を飾って楽しんでいます」
身支度がしやすい玄関づくり
姿見を置くことで身支度は完璧
「玄関ドアの隣には、アンティークショップで購入した大塚家具の大きな姿見を置いています。出かける前に玄関で最終のファッションチェックができるので助かっています(笑)」
リノベ前は、スペースもできることも最小限だった玄関が、少しの工夫で段取りがしやすい空間になっています。
【キッチン】
グリーンのタイルに囲まれた
コックピット型のキッチン
LDKの中でも目を引くキッチン
acoさんの住まいの顔ともいえるキッチンは、複数のイメージを掛け合わせてつくられた空間です。
「キッチンを考えるときに、石井佳苗さんのコックピットキッチンに憧れがあり、コックピット型につくりたいということを伝えて進めていきました。意匠のイメージはブルーボトルコーヒー渋谷店をSNSで見たことがきっかけです。タイル張りのカウンターがすごくかっこよくて、うちのキッチンもタイル張りにしてみたいなと考えるようになりました」
美しいグリーンのタイル
「タイルは、設計士さんと夫と一緒にタイル屋さんに行き、一緒にすごく悩んで決めました。名古屋モザイクのクロジョーロというタイプでグラデーションが美しく、すごく気に入っています」
acoさんがデザイン面で特に驚かれていたのが曲部の施工。
「タイルをアールに貼りつけるため職人さんがひとつずつのタイルを慎重に削ってつくってくださっています。完成した際に、目地が全部まっすぐ揃っていたことに感動しました」
キッチンの中が見えない工夫で
生活感のないすっきりした空間に
デザインのみならず、機能面にもこだわりが感じられるキッチンスペース。設計士さんからの提案もあり、使い勝手もよくなったとacoさんは話します。
「タイル1段分を目隠しになるように設計してもらいました。これによって廊下側、リビング側からも台所のワークトップが隠せるのでお気に入りのポイントです」
手もとを見せないタイル1段分の立ち上がり。
余白を活かしたスパイスラック。
【リビングダイニング】
開放感とインテリアの魅力を引き出す
広々とした団らんの部屋
リビングは広く設けたいというacoさんの要望に合わせて、もともとリビングダイニングが分かれて2部屋あった間取りを1部屋にして大きな空間に変更しました。
「壁はもちろん、天井も抜いて躯体現しにすることで、より広く感じられるようにしました。構造上、なくせない梁はそのままデザインとして取り入れられるように、角の部分はアールに仕上げてもらっています」
\ 梁もひと工夫でアーチ状に! /
目立つ電化製品をなるべく
見せない、置かない配慮でより心地よく
開放感ある空間にすべく、インテリア以外に省けるものは取り入れない、見えないようにしているところもこだわりのひとつ。
「テレビは置かず、照明として取り付けるポップインアラジンで壁に映し出すことでスッキリしたお部屋にしています。ルーターやコード類もリビングの一角に設けたストレージの中に全部入れていて、見えないようにしました」
存在感のある家電やごちゃついて見える小物をなくすことで、広々とした空間の心地よさが保たれるようになっています。
テレビは設けず、照明を兼ねたポップインアラジンのプロジェクターを採用。
不要なものはまとめて収納し、プロジェクターを映せる壁の余白を担保しています。
床材を変えることで空間をゾーニング
空間としてはひとつにまとめたリビングダイニングですが、床を変えることでゾーニングをしたそう。部屋の使い方に合わせた床材の選択が特徴的です。
2種類に分けた床材
「リビングとダイニングは床材を変え、間に真鍮を入れてゆるやかに仕切っています。ダイニングには、水に強い東リのビニル床タイル、マチコVを使い、キッチンまで続く床にしています」
「リビングはアンティークな雰囲気を出すために通常より細いフローリング材を使っています。床材を分けたことで同じ空間でも違う使い方や楽しみ方ができるようになったのでよかったです」
自分好みのインテリアに囲まれた、広々としたリビングダイニングは家族が集まる憩いの場
築年数40年の物件ならではの造りのよさは残しながら改修
リノベ前の物件に使われていたガラス戸のひとつを流用
「この物件は、築年数が40年を超えていますが、レンガの外観や共用部のポーチの造り、あとは照明なども気に入ったポイントでした。室内も前の住まいの名残りでLDKとの間に使われていたかわいいガラス戸を寝室のドアに流用して使っています」
理想の暮らしのイメージを膨らませ、建築士さんの提案で機能性も高めながら、長く楽しめる住まいづくりを実現されていたacoさん。
次回は、住まいの完成から、より愛着を深めていくために工夫した、インテリアや空間づくりのポイントについてお話を伺っていきます。
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photograph & text:Tsubottle
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