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:【女子旅 広島市に一番近い島「江田島」おすすめスポット6選】 瀬戸内の美しい景色とおいしい魚介、クラフト体験、世界一の温泉宿を堪能!
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広島市内からフェリーで約30分。海と山に囲まれた広島県南西の広島湾に浮かぶ、広島市に一番近い島として知られる江田島(えたじま)。能美島とその周辺に点在する島々で構成され、瀬戸内海のなかでは4番目の大きさを誇る美しい島です。
広島県内でも有数の生産量を誇る牡蠣をはじめとする食やクラフト体験、世界的に評価される温泉宿など、たっぷりその魅力をご紹介します。
「OYSTER CAFE ETAJIMA」

広島県内でも有数の、牡蠣の生産量を誇る江田島。瀬戸内海の水温変化は牡蠣の産卵や成長のリズムに最適といわれ、良質なミネラルをたっぷり含み、深みのある熟成した牡蠣になるのだとか。
そんな牡蠣を安全に管理して提供する、「江田島オイスターファクトリー」が手がけるのが「OYSTER CAFE ETAJIMA」。江田島の海沿いに立ち、穏やかな海が目の前に広がるロケーションが魅力です。日本中から仕入れた、品質管理の基準をクリアした生牡蠣を一年を通して食べられる、牡蠣料理とパスタ専門店です。

呉湾を一望できる、開放感のあるロケーション。

生牡蠣 産地食べ比べ3種(3個¥1,980、6個¥3,850)
まず食べたいのは「生牡蠣の産地食べ比べ」。地域の水質や気候によって風味の違う牡蠣。それぞれの牡蠣が持つ個性を味わえる、大人気のセットです(産地はその日の仕入れによって変わります)。大きくプリッとした、濃厚な味わいはたまりません。冬は江田島産の生牡蠣が食べられるそう。

人気の広島産牡蠣フライ 5個 ¥1,045

瀬戸内しらすと季節野菜のスパゲティ ペペロンチーノ(サラダ、パン付き) ¥1,870
外はカリッと、中はジューシーでクリーミーな牡蠣の味わいが口いっぱいに広がる牡蠣フライ。まずはそのまま味わい、ガリを刻んで入れた自家製タルタルソース、マスタードのきいたウスターソースと、さまざまな楽しみ方ができます。
またパスタも自慢。広島産牡蠣のトマトソースや、広島県竹原市峠下牛を使ったラザニアなど、さまざまな広島のおいしさを堪能できそう。
食べた後は「江田島オイスターファクトリー」の工場見学をするのも、牡蠣好きにおすすめです。
Tel:0823-27-6173
営業時間:11:00〜15:00(L.O.14:30)、土・日・祝〜17:00(L.O.16:30)
※ディナーは予約のみ(1日1組限定)
水曜休み
「瀬戸内いとなみ舎/オリーブラボ江田島」

ニューヨーク国際オリーブオイルコンペティション(The NYIOOC World Olive Oil Competition 2024)で、2023年秋収穫製造の「江田島ブレンド ストロング」が金賞、
「ルッカ 単一品種搾り」が銀賞を獲得。
温暖な気候を利用し、柑橘類をはじめとした果実や野菜などの農作物の生産も盛んな江田島。そんな地中海にも似た気候が栽培にぴったりだと、近年はオリーブ栽培に力を入れているのだとか。
世界的なオリーブオイルのコンテストで金賞を受賞した「瀬戸内いとなみ舎」は、神奈川県から移住した峰尾亮平さんが2016年にスタート。地域と連携しながらオリーブを栽培、世界品質のオリーブオイルやオリーブ茶などの食品製造、販売までを手がけています。

東京オリンピックで、ギリシャのホストタウンになった江田島。地元の中学生とオリーブの苗木を植えた、イリニ(ギリシャ語で「平和」)オリーブ園。

オリーブ園の見学では、見つけると幸せになれるという、ハート型の葉っぱを探すゲームも。
また「オリーブラボ江田島」では、オリーブオイルのテイスティングや食材とのペアリングを学ぶなど、五感で楽しく学ぶ珍しい体験プログラムも。「オリーブオイルは調味料」と話す峰尾さん。江田島らしいオリーブの楽しみ方を提案しています。

オリーブオイルの新たな楽しみ方を教えてくれる、代表の峰尾さん。オリーブの冠づくりなどのワークショップも開催。

オリーブオイルをスープにかけて味変。オレイン酸、ポリフェノール、ビタミンEたっぷりのオリーブは、高血圧や抗酸化作用にも効果が。
オリーブオイルの研究員になったつもりで、品種によるオリーブオイルの色の違いを目で見てテイスティング。まずは香りの強さを感じ、直接飲むと、甘さ、辛さ、苦さを実感(ピリピリするのはポリフェノールだそう)。
次に食材とのペアリングを体験。味噌汁や冷ややっこ、ヨーグルトなど、シンプルな食材と合わせることで、味の変化を楽しむことができるオリーブオイル。後からかけることで甘さや苦さがコクや旨みに変わり、素材のおいしさを引き立たせたり、さまざまな風味のオリーブオイルをブレンドして楽しむこともできるのだとか。オリーブの奥深さやおいしさを知り、日々の食事がもっと楽しくなりそうな学びがたくさんありました。

3種類のオリーブオイルをテイスティング。

煮物やカレー、バニラアイスなど、さまざまな料理と相性のよいオリーブオイル。

オリーブオイルを搾ったあとのかすを使って作る、オリーブビールも。
農園見学・テイスティング料金 ¥2,500、ランチセット¥4,000
※公式サイトより要問い合わせ、要予約。収穫体験も実施
「割烹 大学」

ごま醤油で食べるお刺身や、天ぷら、生しらすごはん、江田島産の野菜など全8品。文月の江田島御膳 ¥4,400。

近隣にある深江港でとれたての生しらすごはん。

鱧のお椀には、「瀬戸内いとなみ舎」のオリーブオイルをかけて、味変を楽しめます。
複雑な潮の流れや地形、豊かな栄養によって、多種多様な魚介類が育まれる瀬戸内海。漁師がこだわりの漁法で獲り、料理人が仕立てる、白身魚を中心にした旬の魚”瀬戸内さかな”を堪能できるのが、創業75年の「割烹 大学」。
ゆっくりくつろげる空間で、にぎり寿司や懐石料理、注文後に捌く生簀料理などの本格和食。お昼の定食「江田島御膳」は、瀬戸内魚を中心に、新鮮な野菜、デザートまでバランスよくリーズナブルに味わえておすすめ。秋にかけては鰆が旬だそう。江田島を訪れたら、ぜひ訪れたいお店です。

店内にある生簀から取り上げて捌く、新鮮な瀬戸内さかなが魅力。

広島産の日本酒も取り揃える。
Tel:050-5869-7937
営業時間:11:00〜14:00、17:00〜21:30
月曜夜、火曜休み
「津島織物」

紙布(しふ)とは、400年以上前から日本各地で織られてきた伝統織物。和紙を細く裁断し、撚りをかけて糸にした後、顔料で染め、丁寧に織り上げます。
現在では全国でもわずか2社しか紙布壁紙を織る工場が残っていないなか、希少な素材と技術を受け継ぐ工房が、1890年に創業した「津島織物製造」です。

受け継がれた昔ながらの織り機は、今も現役。

5代目となる津島さんの祖父が作った、複雑な模様を織り上げるパンチカード。
ふすま紙や障子と、時代に合わせて用途は変化し、現在は主に壁紙として使われているという紙布。通気性・耐久性に優れていることから“呼吸する壁”として、住宅やホテルの壁紙などに多く利用され、海外からも高い評価を受けているといいます。

丁寧に染色された紙糸。温度や染料の濃度を細かく調整しながら、均一で美しい発色に。

紙布はバッグや小物などにも使われています。

昭和30年ごろに作られた紙布。モダンでかわいい。
紙布でうちわや栞づくり体験も

好みの柄の紙布を使って、うちわや栞をつくるワークショップも(1人1,000円、5人以上で予約可)。なかには現在は作られていない、貴重なデザインの紙布もあるそう。職人の手仕事に触れることができ、旅の思い出にもなりそうです。
「沖山工房」

左は手びねりで牡蠣殻を一部混ぜた釉薬、右は電動ろくろで成形し、牡蠣殻100%の釉薬で仕上げたもの。
江田島出身の沖山努さんが開窯した「沖山工房」は、牡蠣の殻を利用した釉薬「カキ肌釉(かきはだゆう)」を使った、国内唯一の江田島焼の工房。
焼き上がりは白く乳濁し、禾目(のぎめ)と呼ぶウサギの毛のような線状の模様ができるのが特徴。ぬくもりを感じる色合いが魅力です。
手びねりとろくろの陶芸体験も

陶芸体験は5名以上で参加可能。何点作ってもOK。
工房では、初心者でも楽しく、優しく教えてくれる陶芸体験教室も開催。紐状にした土を積み上げて成形する紐づくりによる手びねりは、カキ肌釉を少し加えた象牙色の釉薬で、電動ろくろで成形したものには100%のカキ肌釉を使った釉薬で風合いのある茶色に。2種類の器づくりを体験しました。
成形までした後は工房におまかせ。乾かして低温で素焼きをし、釉薬をかけ高温で焼いて完成してから自宅まで送ってもらえます。好きな器を何でも、何個でも作っていいというおおらかさも嬉しいところ。ここでしかできない体験は、旅のいい思い出になりそうです。

初心者には湯呑みがおすすめ。まっすぐ上げていくのは意外と難しい。

電動ろくろの体験も。軽く触れるだけで形ができていくのは気持ちがいい!

完成した器がこちら。味わいのある2枚になりました。

江田島焼を購入できるショップも。
Tel:0823-42-4309
営業日:要問い合わせ
陶芸体験:授業料¥1,000+使った土の量1g¥2+消費税
「江田島荘」

日本を代表する和紙作家・堀木エリ子さんによる、江田島の自然から着想を得たアート作品が目を引くロビー。壁紙は「津島織物」のもの。

スタンダード和洋室 Bは全20室。
「こころと身体が元気になる温泉宿」をコンセプトに、2021年に開業した江田島荘。客室はすべて31㎡以上というゆったりとした造りで、穏やかな瀬戸内海に面したオーシャンビュー。ホテル業界のアカデミー賞と称される「World Luxury Hotel Awards2024」3冠受賞の快挙を達成した、注目のホテルです。
寝具にもこだわり、金沢の老舗寝具展「石田屋」オリジナルのガーゼカバーを採用。超軽量で、通気性に優れ、柔らかいだけでなく、アイロンがけが必要なく、障害者雇用にも役立っているのだそう。

源泉掛け流しの「ぬる湯」が特徴。11:00〜16:30は日帰り入浴も可能。

宿の源泉そのままを再現した入浴剤「ことのは」は売店で販売。¥1,300
国内の厳選温泉宿のみが加入できる「日本秘湯を守る会」に加盟し、本物の湯宿として認められている温泉も魅力。瀬戸内の島に湧く、国内でも希少なラドン泉を源泉かけ流しで提供。加温されたあつ湯と源泉かけ流しのぬる湯を交互に楽しむことにより、血流促進やむくみの改善、疲労回復、自律神経の調整が期待できます。また、塩化物泉と硫酸塩泉の特徴を併せ持つ、ダブル保湿・保温の湯であり、体を芯から温めて血行を促進するほか、弱アルカリ性のクレンジング効果もあるため、なめらかな美肌に導く“美人の湯”として、地元の人からも愛されています。
夜はフレンチ、朝は和食。絶品ごはん

マナガツオのポワレ。広島の甘い狩留家なすを使ったソースで。
レストラン「Locavore(ロカヴォーレ)」のディナーは、和フレンチのコース。瀬戸内の魚介類はもちろん、オリーブや野菜など、瀬戸内の恵を堪能できます。

メインの和牛フィレのロティ。とろけるおいしさ!

「江田島ワークス」のクラフトビール。生ビールで飲めるのはここだけ。

ロビーには、夜食のカレーや江田島産の日本酒、広島のワインなどの試飲も。

「島のお母さんの朝ごはん」は、朝どれ野菜のサラダや焼き物のほか、江田島荘オリジナル南部鉄器で炊きあげたごはんも魅力。

目の前に広がる長瀬ビーチでは散歩をしたり、売店で購入できる花火を楽しんだり。テレビのない静かな部屋で、自然と温かなホスピタリティに触れ、ゆったりとした自分時間を過ごすことができます。
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photograph:Hiroshi Kikui、Mayumi Akagi edit & text :Mayumi Akagi
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