北欧

織田コレクションの名作家具や食器が勢揃い。デザインから暮らしを考える北欧デザイン展開催中 織田コレクションの名作家具や食器が勢揃い。デザインから暮らしを考える北欧デザイン展開催中

洗練された美しさと使いやすさ、普遍的な造形など、魅力があふれる北欧デザイン。織田コレクションの北欧家具やインテリアアクセサリー、食器など300点以上を展示し、北欧デザインが暮らしにもたらす力について考える「ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展」が、3月21日(火・祝)まで日本橋髙島屋にて開催中です。北欧デザインから暮らしを考える、本展覧会の見どころをご紹介します。

目次
織田コレクションの名作家具や食器が勢揃い。デザインから暮らしを考える北欧デザイン展開催中
  1. 見どころ 1:稀少なデザインを揃える、織田コレクション
  2. 見どころ 2:70名以上のデザイナーの、300点以上の作品を通して北欧デザインを見る
  3. 見どころ 3:北欧のダイニングとリビングルームを再現
  4. 「ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展」開催概要

見どころ 1:稀少なデザインを揃える、織田コレクション

「織田コレクション」は、椅子研究家の織田憲嗣さんが長年をかけて収集、研究してきた、20世紀のすぐれたデザインの家具と日用品のコレクション。北欧を中心とした椅子やテーブル、照明、食器やカトラリー、木製のおもちゃまで多岐にわたります。特に椅子は、約1350脚以上を所蔵。現在、北海道東川町へ公有化されています。家具だけでも世界のデザインミュージアムと肩を並べるボリュームです。

そのほか陶磁器やカトラリー、ガラス器など、20世紀の重要なプロダクトデザインの所蔵品は約8000点に及びます。今回はその中から厳選した約300点を展示。織田コレクションの全貌に迫る初の展覧会です。

北欧では19世紀末から「美が人生を豊かにする」という考え方が伝わり、ものづくりは使い手、生活や社会の環境を意識して行われるように。現在も、サステナビリティやジェンダーの平等、多様性を認める社会などの目標を高いレベルで実現しています。

本展覧会は、未来へつながる私たちの暮らし方のヒントが北欧にあると考え、作品と北欧の人たちの暮らしに触れ、北欧デザインがもたらす力について、改めて考えるような内容になっています。

見どころ 2:70名以上のデザイナーの、300点以上の作品を通して北欧デザインを見る

入り口にずらりと並んだ、オイバ・トイッカの鳥。

70名以上による作品の中から、10名の巨匠をピックアップ。デンマークのアルネ・ヤコブセン、フィン・ユール、ハンス J・ウェグナー、フィンランドのタピオ・ヴィルカラ、カイ・フランク、アルヴァ・アアルトなどの、多くの作品を通して北欧デザインを深掘りします。中には、世界にひとつしか現存しないベント・ウィンゲの《イージーチェア》や、特大サイズのサヴォイフラワーベースの吹き込み型など、ここでしか見ることのできない稀少な作品も。

タピオ・ヴィルカラの美しいガラス作品。
ハンス J・ウェグナーの椅子にまつわる、貴重な映像作品も。

また、インテリアアクセサリーや食器などもたっぷり展示。ロイヤル・コペンハーゲンやアラビアのテーブルウェアから、リサ・ラーションやスティグ・リンドベリなどのかわいいオブジェまで並びます。

カイ・ボイスン《ライオン》
カイ・ボイスン《ライオン》 1960年代デザイン 撮影:Kentauros Yasunaga
左からタピオ・ヴィルカラ《ボッレ》 1967年デザイン 撮影:Kentauros Yasunaga、現存は世界で唯一 ベント・ヴィンゲ《イージーチェア》 1958-59年デザイン 撮影:大塚友記憲

見どころ 3:北欧のダイニングとリビングルームを再現

織田さんのリビングで使われているダイニングテーブルをはじめ、日常で使われているものを展示。

北欧の建材メーカーの窓枠や床材を使用し、織田コレクションの家具を並べたダイニングルームとリビングルームでは、北欧の暮らしを再現。「名品といっても、使わないと意味がない」と織田さんが語るように、織田さんが自宅で実際に使っているものが展示されています。現行品の椅子は座ることもでき、朝から夜まで、窓から入る光の移り変わり、照明の使い方を工夫することによって、どのような居心地のよい空間が生まれるかを見ることができます。


作品だけでなく北欧の暮らしを見ることによって、デザインが生活にもたらす影響を実感することができます。現行品もたくさん展示されているので、新生活のこの時期、少しずつインテリアに取り入れられるのもいいですね。日本橋の次は、4月にジェイアール名古屋タカシマヤ、8月に大阪髙島屋と巡回予定です。


「ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展」開催概要

開催中〜3月21日(火・祝)
日本橋髙島屋S.C. 本館8階ホール
10:30〜19:30 ※最終日は18:00まで。入場は閉場の30分前まで
会期中無休
入場料 一般¥1,000ほか
ホームページ

>> 【北海道東川町、織田コレクションを訪ねて vol.1】織田さんのご自宅の様子を見る↗

>> 【北海道東川町、織田コレクションを訪ねて vol.2】 織田さんのものを美しく見せるルールを見る↗

text & edit:Mayumi Akagi
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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