CULTURE

【今見たいアート案内:8月】 一人で、家族や友だちと、夏休みに出かけたい展覧会5選 【今見たいアート案内:8月】 一人で、家族や友だちと、夏休みに出かけたい展覧会5選

2. TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション

■同じテーマで見比べる、3都市のモダンアート

辻永《椿と仔山羊》1916 年、東京国立近代美術館(トリオ、テーマ<空想の庭>より)

パリ、東京、大阪の美術館のコレクションから共通点のある作品で、トリオを組んで構成するユニークな展示。

セーヌ川ほとりに立つパリ市立近代美術館、皇居にほど近い東京国立近代美術館、大阪市中心部に位置する大阪中之島美術館はいずれも、大都市の美術館として、豊かなモダンアートのコレクションを築いてきたという共通点があります。

左から、ラウル・デュフィ《 家と庭 》1915 年、パリ市立近代美術館 photo: Paris Musées / Musée d’Art Moderne de Paris(トリオ、テーマ<空想の庭>より)、アンリ・カルティエ=ブレッソン《ムフタール通り》1952年、パリ市立近代美術館 photo: Paris Musées/Musée d’Art Moderne de Paris (トリオ、テーマ<都市のスナップショット>より)

3館のコレクションから選ばれたのは、20世紀から現代にかけて活躍してきた、西洋と日本の110名のアーティストによる、絵画、彫刻、版画、素描、写真、デザイン、映像など150点あまりの作品。それを34のテーマに沿ってトリオを組み、それぞれのコレクションからぴったりの作品をセレクト。

アンリ・マティス《椅子にもたれるオダリスク》1928年、パリ市立近代美術館 photo: Paris Musées/Musée d’Art Moderne de Paris (トリオ、テーマ<モデルたちのパワー>より)

バスキアと佐伯祐三のストリートアート対決、藤田嗣治とマリー・ローランサンの女神競演、ピカソと萬鉄五郎のキュビスム作品など、意外な3点を見て比べるという、モダンアートの新たな見方を提案してその魅力を浮かびあがらせる。二度とないかもしれない夢のような展覧会は必見です。

倉俣史朗《Miss Blanche(ミス・ブランチ)》デザイン1988年/製作1989年、大阪中之島美術館(トリオ、テーマ<日常生活とアート>より)

『TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション』

 

開催中~8月25日(日)/東京国立近代美術館/10:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで。金・土曜は20:00まで。会期中一部展示替えあり/月曜休館/一般¥2,200/https://art.nikkei.com/trio/

 

※9月14日(土)〜12月8日(日)/大阪中之島美術館 4階展示室で開催

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