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Cody・Lee (李)さん「あたり前の暮らしを大切にしたくなる作品になりました」/アルバム『最後の初恋』インタビュー Cody・Lee (李)さん「あたり前の暮らしを大切にしたくなる作品になりました」/アルバム『最後の初恋』インタビュー

Cody・Lee (李)
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暮らしの風景をていねいに描きながらも、なにげない瞬間をドラマに変えてくれるようなバンド・サウンドで人気のCody・Lee (李)のみなさん。最近は、海外でのライブ活動も精力的にこなし、人気をさらに拡大させている彼らが、メジャー2作めとなるアルバム『最後の初恋』をリリースしました。毎日の生活をより愛おしく感じられるような、聴きごたえのある仕上がりになっています。

目次
Cody・Lee (李)さん「あたり前の暮らしを大切にしたくなる作品になりました」/アルバム『最後の初恋』インタビュー
  1. 4人でできることを妥協なく表現したアルバム
  2. 「生活」に根ざした音楽を追求している
  3. それぞれの<暮らし>へのこだわりは?
  4. アルバム『最後の初恋』
  5. PROFILE

4人でできることを妥協なく表現したアルバム

━━最近は海外でのライブ活動も精力的なみなさん。その反響に、日本との違いを感じることはありますか?

高橋響さん(以下高橋):最初に気づいたのは、曲の盛り上がりどころが地域ごとに違うなって。 日本はサビで手を上げて盛り上がるみたいな感じだと思うんですけど、タイだとエフェクティブで空間的な要素を感じる部分だったり、台湾はイントロみたいな。なぜかわかりませんが、盛り上がるポイントが異なるのは興味深いですね。

ニシマケイさん(以下ニシマ):僕は海外でライブするのが夢で、去年初めて台湾でパフォーマンスして以降、広州や上海、タイなどで公演が実現して、現地の友人もできました。そこで、さまざまな音楽に触れることもできて、今後の活動にいい刺激を与えてくれましたね。

━━さまざまな地域の生活ぶりを見ることで、日本の暮らしの特色を感じることもありましたか?

力毅さん(以下力毅):衣食住は、基本的に日本とは異なると思いましたね。 特にタイはご飯も美味しかったし、ファッションもリネンで作られた民族衣装みたいなものがあって。それは現地の生活や気候にあわせた理にかなったものであることを知ることができた。そういう暮らしの違いを体感できることも海外ツアーでできる喜びのひとつですね。

原汰輝さん(以下原):僕もご飯が好きなんで、食を通じて地域の民族・国民性を知ることができたのは収穫だったというか。いろんなカルチャーを吸収できた気がします。

高橋:彼(原さん)は、ひとりで朝ごはんを食べに地元の食堂に行っていたし、一番いろんなカルチャーを吸収していたと思いますよ(笑)。

━━でも、楽曲はどちらかと言えば日本の生活に根ざしているというか。グローバルなことを意識して作られているような印象がしませんでした。それらを海外のリスナーの方は、どうとらえているのでしょう?

高橋:海外のリスナーの方からは<聴いていると、自分は恋愛をする必要があると思うようになった>などのメッセージをいただくこともあって、暮らしぶりは異なる部分があるものの、根幹にある生活感、暮らしっていうのは大きくはそう違わないんだろうなって気づきましたし、それが海を越えて共感されるのは気持ちがいいなって思います。

━━そしてメジャー第2弾アルバム『最後の初恋』も、これまでと変わらない暮らしに根ざしたスタンスで制作されている雰囲気が伝わってきました。このアルバム・タイトルにはどんな思いがこめられているのですか?

高橋:タイトルに関しては、メンバーそれぞれに解釈を持っているのですが、それを誰かと共有する気持ちはなくて。リスナーそれぞれが自由に解釈してくれるのが、僕たちの理想。だから、あえて答えを明確にせず、考える余白を与えるようなタイトルをつけました。

━━本作では、バンドのどういう部分を表現しようと思いましたか?

原:メンバーがひとり減って4人編成になって、心境的に大きな変化がありながらも、これまでのバンドらしさを変わらずに表現していこうという覚悟を表現できた作品になったと思います。

力毅:制作当初は、それこそメンバーの抜けた穴をなんとか塞いでいこうという気持ちがあったのですが、レコーディングしていく過程で、この4人でできること、それを最大限に表現しようという気持ちに変化していきましたね。

━━気持ちのスイッチの切り替わりって、自然に起こったものだったのですか?

力毅:7曲めに収録されている『さよuなら』という楽曲が完成したときに、4人で制作して納得のいくいい音楽ができたと、声をそろえて言えたので、それが自信につながったというか。やりたいことを楽しんでやろうという心境に気持ちが切り替わって、バンドがよりよい方向に進んでいったと思います。

ニシマ:また、メンバーそれぞれが出す音に、強いこだわりをもって制作に臨めたような気がします。僕自身も、さまざまなベースやアンプを試しながら、楽曲にいちばんあう音色を妥協することなく追求しました。結果、自分のイメージしている音像をうまく描くことができたと思います。

━━確かに、楽曲にはそれぞれ色があって、強く個性を主張しあいながらも、全体を通すと不思議な調和がある気がしました。冒頭の「NOT WAR, MORE SEIKATSU」からラストの先行トラックにもなっている「生活」まで、<生活>というキーワードで構成されているような。

高橋:まさにその通りで。最初に、1曲目と12曲目を収録することが決まって、その間を埋めるものをどうしようかと話をしながら制作が進んでいきました。特にテーマを決めて作ったわけじゃないですけど、自然とこの2曲が今回のアルバムを集約するものになった気がします。

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