CULTURE

【映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』】 共同経営者のミカ・ラッティさんが語る、アキ・カウリスマキ監督とフィンランド・カルッキラ 【映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』】 共同経営者のミカ・ラッティさんが語る、アキ・カウリスマキ監督とフィンランド・カルッキラ

カルッキラでのおすすめの過ごし方

『枯れ葉』にも登場する、アンナ・カルヤライネン(ギター)とカイサ・カルヤライネン(キーボ ード)姉妹によるポップ・デュオ。アキ監督の映画好きにはたまらない、さまざまな人が登場するのも魅力。© 43eParallele

最後に、リンネル読者に向けてカルッキラでのおすすめの過ごし方を教えてもらいました。

「バスで1時間なのでヘルシンキから日帰りもできますし、カルッキラには『工場ホテル』という名前のホテルが、キノ・ライカのすぐ裏にあります。そこはシネフィルのためのパッケージもあって、ホテルの宿泊と映画館のチケット、それにウェルカムワインまでついているんです。近くには散策できる森と湖もありますし、文化に触れることもできます。

2025年はちょうどムーミンの小説が出版されてから80周年という記念イヤー。キノ・ライカの中にあるイベントスペースで、トーベ・ヤンソンの写真展を開催する予定です。トーベ・ヤンソンの映画上映やコンサートも企画しています。

もちろんアキの映画もスペシャルなスペースで楽しんでいただけるし、夏になればアキ監督自身もカルッキラにいて、ほとんど毎日キノ・ライカで仕事をしています。あっちを直したりこっちを直したり、ウェイターをやったりしているので、ぜひ来ていただけたら嬉しいです」

映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』
北欧フィンランドの鉄鋼の町カルッキラ。深い森と湖と、今は使われなくなった鋳物工場しかなかった小さなその町に、はじめての映画館「キノ・ライカ」がまもなく誕生する。自らの手で椅子を取りつけ、スクリーンを張るのは映画監督のアキ・カウリスマキと仲間たち。 キャデラックにバイク、ビールと音楽。まるでカウリスマキの映画から抜けでたような町で、住人たちは映画館への期待に胸をふくらませ、口々に映画について話しだす......。 豊かな自然のなかで芸術を愛して暮らす人々の、映画とカルッキラという町への想いをめぐる物語。

監督・脚本・撮影・編集:ヴェリコ・ヴィダク
脚本:エマニュエル・フェルチェ
出演:アキ・カウリスマキ、ミカ・ラッティ、カルッキラの住人たち、ジム・ジャームッシュ、ヘッラ・ウルッポ、マウステテュトット、ヌップ・コイヴ、サイモン・フセイン・アルバズーン、ユホ・クオスマネン、エイミー・トービン

2023年/フランス・フィンランド/81分/2.00:1/DCP/フィンランド語、英語、フランス語/原題『CINEMA LAIKA』

配給:ユーロスペース 提供:ユーロスペース、キングレコード
ユーロスペースほか全国順次公開中
eurospace.co.jp/kinolaika

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text & edit:Mayumi Akagi

※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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