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【今みたいアート案内】 もうすぐ会期終了! 見逃せない展覧会5選 【今みたいアート案内】 もうすぐ会期終了! 見逃せない展覧会5選

3. アレック・ソス 部屋についての部屋

■部屋をテーマに、これまでの作品を編み直す

アレック・ソス《Anna, Kentfield, California》〈I Know How Furiously Your Heart is Beating〉より 2017年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth

国際的な写真家集団マグナム・フォトの正会員であり、生まれ育ったアメリカ中西部などを題材にした作品で、世界的に高い評価を受けてきたアレック・ソス。

初めて出版されたシリーズであり、初期を代表する〈Sleeping by the Mississippi〉から、最新作〈Advice for Young Artists〉まで、約60点の作品を6つのセクションで紹介。

アレック・ソス《Crystal, Easter, New Orleans, Louisiana》〈Sleeping by the Mississippi〉より 2002年 作家蔵 ⓒAlec Soth
アレック・ソス《Two Towels》〈Niagara〉より 2004年 作家蔵 ⓒAlec Soth

ソスのキャリアにおいてひとつの転換点となった〈I Know How Furiously Your Heart is Beating〉は、アメリカの詩人、ウォレス・スティーヴンズの詩「灰色の部屋(Gray Room)」の一節からタイトルがとられたもの。初期からアメリカ国内を車で旅し、風景や出会った人々を大判カメラで撮影してきたソスが、舞踏家・振付家のアンナ・ハルプリンや、小説家のハニヤ・ヤナギハラなど世界各地にさまざまな人々を訪ね、その人が日々を過ごす部屋の中で、ポートレイトや個人的な持ち物を撮影したシリーズが、本展のきっかけに。

30年に及ぶソスの歩みを単に振り返るのではなく、選ばれた出品作品のほぼすべてが屋内で撮影されているように、「部屋」をテーマにこれまでのソスの作品を編み直す展覧会です。

『アレック・ソス 部屋についての部屋』 

 

開催中~1月19日(日)/東京都写真美術館 2階展示室/10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで、木・金曜は20:00まで/月曜休館/一般¥800/https://topmuseum.jp

次のページ4. 再開館記念 「不在」ートゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル

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