CULTURE
:台湾でベストセラーになった! 青木由香さん最新エッセイ『脱力、台湾式。24年暮らして学んだ、ゆるく楽しく、幸せな生き方』インタビュー
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:
台湾に暮らして約24年。
人気コーディネーター・青木由香さんの最新エッセイ
『脱力、台湾式。24年暮らして学んだ、ゆるく楽しく、幸せな生き方』が発売されました。
本書には、台湾で経験した人との出会いやおすすめのエリアについても触れています。
現地の文化に慣れるうちに、日本と比べてとても合理的で、生きやすい場所だと気づいたのだそう。
笑えて、時には泣けて、読み終わる頃には、まるで台湾へ旅しているような気分に。
人の優しさに心が温まるエピソードが詰まった一冊です。
断り慣れてるし、断られ慣れてる。
街中がみんなおばちゃんみたいな(笑)
「こんなに都会なのに、路地に入ると突然ボロい麺屋があって、みんなが背中丸めて麺すすってる。日本人だったらもっときれいにしちゃうよなとか、こんなところで商売しないよなって思うような風景も、結局は人が作ってるじゃないですか。そんなおもしろくて懐かしい感じも、ぜんぶ台湾人の性格であって。私がずっとここにいるのもそこ、もう絶対人ですよね」
台湾在住の作家・コーディネーターの青木由香さんの最新著書 『脱力、台湾式。』。ここで可笑しくも愛おしく描かれているのは、なる観光情報にとどまらない台湾の魅力と、そこで暮らす人々の温かさ。長年にわたる台湾生活を通して見えてきた文化と気質、日本との関係性についての深い洞察と、ぎゅっと胸アツ! なエピソードがたっぷりです。
「本当に、手を差し伸べていらないって言われようと何だろうと、傷つかないでまた手を差し伸べるんです、台湾の人たちは」。
まっすぐで見返りを求めない、無条件のやさしさがあるといいます。
「断り慣れてるし、断られ慣れてる。街中がみんなおばちゃんみたいな(笑)」
このスピリットは年配の層だけでなく、若い世代にまで脈々と受け継がれているよう。
「深い関係でもなく、しばらく会ってなくても連絡すれば、全力でサポートしてくれる。頼られるのもうれしいのかもしれない」
さらにその行動力は、文化的価値観においてもしかり。青木さんが台湾に来たばかりの頃、長年放置されていた日本統治時代の家屋の再開発ラッシュでした。
「使ってないボロボロの廃屋がガンガン壊されて、どんどんマンションが建ってたんです」。
この動きに対し「古い建物でかっこいいことをやりたい」というシンプルな思いを持つ若者から、反対運動が勃発。彼らの熱意が行政を動かし、文化施設や飲食店などに生まれ変わったといいます。
「日本は古いものを残そうっていう文化的な意識がないうちに壊されちゃったのに対して、台湾は急に経済発展したから、古いものはそのまま残ってたんですよ。だから間に合った。でも、そのお手本にしてるのは日本。若い子たちが京都の町家のカフェがあったりするの見て、かっこいいと真似したのが最初なんですよね」
ただ今はむしろ私たち日本人のほうが、学ぶべきことが多そうです。
「日本人は慮りすぎるんですね、台湾人は、腹にイライラしたものを残さないで、自分が気持ちよければやる。気にしてないですから(笑)」
『脱力、台湾式。24年暮らして学んだ、ゆるく楽しく、幸せな生き方』

青木由香/¥1,760(KADOKAWA)
台湾に暮らして約24年。マッサージから始まり、台湾茶にハマり、また現地で結婚と出産を経験し……とそのめくるめく半生をポップな文体で振り返りながらもあぶり出されていくのは、台湾人のやさしさや賢さ。その秘密が数々のエピソードからじんじん伝わる。たくさん笑って、それ以上に泣けて、読み終わったあとは、すぐにでも台湾に行きたくなる
青木 由香さん
photograph: Kiyoko Eto text: BOOKLUCK
リンネル2026年2月号より
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