なかなかすぐには行けないけれど、せめて心は旅したい。そんな高まる旅への思いを食卓を通じて心の旅へ出かけてみませんか? 今回は、フードジャーナリスト・野澤幸代さんに思い出深い韓国料理のレシピを教えてもらいました。韓国料理には、あえてコクのある黒ビールがおすすめです。
韓国料理のよもやま話
“海を越え、かついで帰ってきた宝もの”
味とともに、旅の思い出があざやかに蘇るのが、調理道具。道具街に入り浸ってはたくさん買い込み、背負って日本に持ち帰ってきました。バンコクやソウルでは、棚やソファを買って船便で送り、引き取りに行った税関で自らバールで木箱を開けたこともありました。おこげのあるビビンバを作りたい、とソウルで買ったのが、トルソッ(石鍋)やスッカラ(スプーン)。 市 場でまったく 言葉が通じないにもかかわらず使い方をあきらめずに、いや、一方的に説明してくれたアジュンマのことを使うたびに思い出します。
塩麴豚のサム
豚ロースに塩麴で下味をつけると、脂のくどさがなくなり、旨味はアップ。サンチュやエゴマで肉を巻いてさっぱりと。
●材料(2~3人分)
豚ロース肉(とんかつ用)…2枚(220g)
塩麴…大さじ1と1/2
サンチュ…4~5枚
エゴマの葉…4~5枚
にんにく(薄切り)…1/2かけ分
【サムジャン】
みそ…大さじ3
コチュジャン…大さじ1/2
おろしにんにく…小さじ1
はちみつ…小さじ2
ごま油…小さじ1/2
●作り方
1.豚肉は筋切りし、ポリ袋に入れて塩麴を加え、全体にまぶして10~20分おく。
2.サムジャンの材料は混ぜ合わせ、半量を器に入れる。
3.魚焼きグリルを強火で熱して豚肉を入れ、中火に下げて両面を焼き、2㎝幅に切る。
4.3を器にもり、2、サンチュ、エゴマの葉、にんにくを添える。
*サムジャンは作りやすい分量(2回分)です。スティックサラダにもおすすめ。
このレシピを教えてくれたのは
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cooking&styling&illustration:Sachiyo Nozawa photograph:yoshimi
text:Tomoko Yanagisawa
リンネル2023年9月号より
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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