LIFESTYLE
:ウールやダウンなどの冬物のお手入れ。デリケート素材&色物の洗濯方法、洗濯ブラザーズに聞きました!
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ウールやダウンなどのデリケート素材は、手洗い+洗濯機の脱水で、汗汚れまで落として。きれいに洗って収納すれば、来シーズンも気持ちよく着られます。洗濯のプロである洗濯ブラザーズに、正しい洗濯方法を教えていただきます。
ウールやダウンなどの冬物のお手入れ。デリケート素材&色物の洗濯方法、洗濯ブラザーズに聞きました!
デリケート素材と色ものも、おうちで洗濯OK!

ニットやレースなど繊細な生地や、複雑な形で形崩れしそうなもの、飾りのあるデザインのもの、そのほか長持ちさせたいおしゃれ着などは、手洗いがおすすめ。中性洗剤を使ってやさしく洗います。
濃い色の衣類やデニムなどは、色移りの心配があります。特に、買って最初の洗濯は白いものと別にしたほうがいいでしょう。一度洗って色落ちの心配がなさそうだったら、ほかのものと一緒にしてもOK。
その1:洗濯機で洗う場合
◆「デリケートモード」に設定
メーカーごとに呼び方は違いますが、「おしゃれ着」「デリケート」「ドライ」など、水流がやさしいモードを使用。洗い3分、すすぎ1回、脱水1分にします。
◆中性洗剤を使う
おしゃれ着洗い用の中性洗剤は、弱アルカリ性に比べ洗浄力は弱いものの、色落ちや繊維へのダメージを軽減してくれます。弱アルカリ性と使い分けをしましょう。
フリースやボアの素材は、水に強い合成繊維です。ふわふわに仕上げたければ中性洗剤で。
◆大切にしたい服は洗濯ネットに
おしゃれ着、シルクやウールなどの動物性繊維は摩擦に弱いので必ず洗濯ネットに入れましょう。シワにしたくないシャツ、形崩れしたくないものなども同様です。
◆シャツやパンツはきれいにたたんで


◆色物は裏返し、ネットのあき部分をしばる

その2:手洗いする場合
ウールやニットはもちろん、色柄物やデリケート素材を初めて洗うときも、手洗いで色落ちや質感の変化がないかどうかチェックするのが◎。
このやり方で、ニットの手袋、マフラーなどの冬小物やウールのコート(裏地が水洗いOKならば)、スーツや学生服も家で洗うことができます。

1.水または30°C以下のぬるま湯に中性洗剤を入れて、手でかき混ぜるようにして泡立てます。洗剤量は使用法を目安に少なめに。

2.しっかりと衣類を水に沈めてぬらしてから、引き上げてまた沈めて...と1着につき3分ほどくり返していくうちに、汚れが浮いてきます。同じ洗剤で、2〜3着まで洗えます。

3.泡がついたままネットに入れて1分間脱水。これで汚れがはがれ落ちます。洗濯機が回らないときはバスタオルを一緒に入れて。ネットのあきはしばること。

4.脱水が終わったらネットから出します。きれいな水に沈めて、もう一度押し洗いするような要領ですすぎます。きれいになってきたら、再び洗濯ネットに入れて脱水を1分。
平干しネットなどを使い、形崩れしないように干します。平干しネットがなければ、ハンガーを2 本使って、裾と袖をひっかけて干します。1 か所に荷重がかからなければOK。ネットの中で衣類が動いてしまうと摩擦になるので、まんなかをヘアゴムなどで留めます。シワにしたくないシャツやパンツは軽くたたむようにしてネットに入れます。

平干し

おばけ干し
ダウンの洗い方

1.衿ぐりや袖口など汗がつきやすいところに、中性洗剤のプレウォッシュ液をかけて、ブラシでたたきながらなじませます。


2.30〜40°Cのぬるま湯に中性洗剤を入れよく泡立ててから、小さく丸めて空気を抜いたダウンを沈めて、中までよく浸透させます。

3.軽く手で絞ってから、もう一度洗剤液につけ込むことを2〜3回くり返します。

4.洗濯ネットに入れます。この場合、ネットはしばらずゆるいままで。1分ほど脱水してからきれいな水ですすぎ、再び1分の脱水。脱水→すすぎ→脱水の順です。

5.ハンガーにかけて風通しのよいところに吊るし、8割がた乾かします。

6.完全に乾ききる前に、20〜30分タンブラー乾燥にかけると元のふっくらしたダウンに戻ります。
水洗いできない冬小物のお手入れ方
フェイクファーの小物なら、手洗いでOK。ファーとレザーを組み合わせたものや、リアルファーなど洗えないもののお手入れ法です。
ファーバッグのお手入れ

1.中性洗剤のプレウォッシュ液を、汚れが気になるところに吹きかけます。かけすぎに注意。

2.ブラシは使わずに、汚れた部分を指などでこすって汚れを浮かせます。

3.水に濡れたタオルで、洗剤と汚れをそっと拭き取ります。

4.最後にドライヤーで乾かします。仕上げは、毛並みの反対から風を当てるとふっくらします。
冬物衣類の上手なしまい方
1.クローゼットには余裕を持って

衣類の収納時も、ギュウギュウに詰め込むと、湿気がたまりやすくなり、カビの原因に。吊るして収納する場合は、衣類の間はこぶし1個分をあけます。
2.ハンガーでニットが形崩れしないワザ



3.コンパクトにまるめて収納

ニットをタテに重ねると、虫が食った場合、すべて穴があいてしまう危険が! ふんわり丸めてつぶさないように詰め、中央に防虫剤を入れます。
4.湿度管理でカビ予防

冬物は、真夏や梅雨時など湿気の多い時季も収納したままになるので、クローゼットに必ず除湿剤を置いて、カビを防ぎましょう。
教えてくれた 洗濯ブラザーズ profile

photograph:Jun Fujiwara text:Ema Tanaka illustration:Kayo Yamaguchi web edit:Riho Abe
リンネル2020年4月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください
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