家の雰囲気作りの決め手となるのが、家具の色や素材感。同じもので統一することで、落ち着きのある空間を生み出せます。今回はシンプルライフ研究家のマキさんに、家をすっきり見せるインテリアのコツを伺いました。
いつも過ごしている場所からの“視界”を整える
居心地のいい空間を作るための方法はさまざまですが、中でもマキさんが大切にしているのが、家具の素材と色をそろえること。
「同じショップやブランドでそろえなくても、木材の種類を同じにすれば統一感は出ます。わが家の場合、大きな家具はすべて落ち着いた色のウォールナット材。どの素材を選ぶかは好み次第ですが『これは外せない』というお気に入りの家具に合わせて、他のものを買い足していくといいですよ。木の家具は質感や色を保つためにも、定期的にメンテナンスするようにしています」
開放感を出すために、家具の配置を決めるときは“余白”も重視するのがルール。
「私は窓から見える景色も含めて、自分の家だと考えています。だから、外の景色を遮るようなものは置かず、カーテンも夜以外は開けたままにしています」
家のすみずみまで気を配るのは難しくても、「いつも自分が過ごしている場所からの視界を整えるだけで、居心地はよくなります」とマキさん。
「ダイニングテーブルにいることが多いので、そこから見える場所の家具は低いものを選んで抜けを作り、グリーンや花を飾るようにしています。一方で、死角になる子どもの机は散らかっていてもあまり気になりません。こうしてメリハリをつけるだけでも、気分は変わりますよ」
素材の統一感と“余白”が、家をすっきり見せるカギ
1.DINING TABLE & CHAIR
長く使う家具は、愛着の持てる無垢材に
天然無垢材のダイニングテーブルは、前の住まいから7年以上大切に使い続けているもの。「経年変化が楽しめる素材なら、“育てる感覚”が味わえて、より愛着が増します」
【テーブルのお手入れはミツロウワックス】
テーブルは半年に1回の目安でお手入れ。「輪染みや傷を目の細かい紙やすりで軽くこすって、ワックスを染み込ませます。旅行の前日などに塗っておけば、留守の間に乾いてちょうどいい」
2.TV BOARD
色の工夫でリビングを落ち着いた空間に
unicoで買ったテレビボードもウォールナット素材で統一。観葉植物やラグともよく合います。「リビングには作り付けの収納がないので、リビングまわりで使うものはすべてこの中へ」
3.CHEST
窓の景色を遮らず、遠くまで見渡せるように
窓辺のチェストは無印良品、ライティングビューローはネットで購入したもの。「チェストは窓より低いものにし、外の景色を遮らないことで、部屋に開放感が生まれます」
4.STUDENT DESK
勉強机も素材をそろえれば、ごちゃついて見えない
ふたつ並べた子どもの机は堀田木工所のカルロシリーズ。落ち着いたデザインなら、成長してからも長く使えます。「中央に置いた棚はニトリで購入。素材やトーンが合うものを選びました」
教えてくれた マキさんprofile
マキさんの暮らしのVlogはこちら!
photograph:Keiko Ichihara text:Hanae Kudo web edit:Masako Serizawa
リンネル2022年4月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください
マキシンプルライフ研究家・時産アドバイザー
夫と二人の娘と暮らすワーキングマザー。SNSやブログ、YouTube「エコナセイカツ」を通じて心地よく生きるための家事のコツを発信。より良い暮らしについて考える「心地いい暮らし研究会」メンバー。近著に『これからの人生を豊かにする 時産』(文藝春秋)。著書は14冊、累計発行部数29万部。
Related Article おすすめ記事
-
マキさんに教わる! 動きに無駄がないキッチンの動線 マキさんに教わる! 動きに無駄がないキッチンの動線
-
外出前後もスムーズに! マキさんのお出かけの動線 外出前後もスムーズに! マキさんのお出かけの動線
-
家電と向き合って、必要な機能を見極める:マキさん 家電と向き合って、必要な機能を見極める:マキさん
-
シンプルライフ研究家・マキさんの家事のコツ。献立決めの“迷い”をなくす仕組み作り シンプルライフ研究家・マキさんの家事のコツ。献立決めの“迷い”をなくす仕組み作り
-
最小限の動きで、洗濯の負担を減らす! マキさんの洗濯の動線 最小限の動きで、洗濯の負担を減らす! マキさんの洗濯の動線
-
「思い描いた家」に住む人& つくる人に聞きました 愛着のある住まいづくり 「思い描いた家」に住む人& つくる人に聞きました 愛着のある住まいづくり
-
使い勝手と心地よさを叶えるリノベーション 坂下真希子さんの住まい 使い勝手と心地よさを叶えるリノベーション 坂下真希子さんの住まい
-
編集ライター・仁田ときこさんの暮らし 海近くへの引っ越しがくれたのは、前向きな心 編集ライター・仁田ときこさんの暮らし 海近くへの引っ越しがくれたのは、前向きな心
-
プレス・滝口和代さんが好きなもの。チャーミングな手仕事とアップサイクル プレス・滝口和代さんが好きなもの。チャーミングな手仕事とアップサイクル
Latest News
LIFESTYLE
リンネル最新号&付録
2025年1月号
暮らしの道具大賞2024
- 付録
- marble SUD[マーブルシュッド]
ボアバッグ&
リング付きちょうちょ柄丸ポーチ
特別価格:1,520円(税込) / 表紙:上白石萌音 /
2024年11月20日(水)発売 ※一部の地域では発売日が異なります