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人を幸せにする猫との暮らし方について、猫生活アドバイザー・かばきみなこさんに聞く  人を幸せにする猫との暮らし方について、猫生活アドバイザー・かばきみなこさんに聞く 

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猫は日々のストレスを癒やし、たくさんの喜びをもたらしてくれる存在です。現在7匹の猫と一緒に暮らし、「一匹でも多くの猫を救いたい」という思いで、猫との暮らし方について伝えるサイト「ねころん」を運営している猫生活アドバイザーのかばきみなこさん。かばきさんに、猫と一緒に幸せに暮らすためのヒントをに教えていただきました。

目次
人を幸せにする猫との暮らし方について、猫生活アドバイザー・かばきみなこさんに聞く 
  1. どうして猫と暮らすと幸せになれるの? 35年以上猫と暮らす、かばきみなこさんにお聞きしました
  2. 猫と人が一緒に幸せに暮らすためには?
  3. わたしたちが猫のためにできること
  4. 教えてくれた かばきみなこさん profile

どうして猫と暮らすと幸せになれるの?
35年以上猫と暮らす、かばきみなこさんにお聞きしました

「私自身が初めて猫を保護したのは約20年前。今のようにネットの情報もなく、どうすればいいのかわからなくて、とても困ったんです。もっと気軽に相談できる場所があれば、保護する人も、助けられる猫も増えるんじゃないか……。そう考えて、猫に関する無料のメール相談を受け付けることにしました」とかばきさん。

そんなかばきさんの元に寄せられるのは、主に「子猫を保護したけど、どうしたらいいですか? 」といった相談。かばきさんは自身の経験を活かして、お世話の仕方やそろえるもの、里親の探し方などを伝えています。なかには、特に猫好きではなかったのに、お世話をするうちに愛着がわいて一緒に暮らすようになった人も多いのだとか。それは、猫を見たり、触れたりすることで感じられる幸福感の影響も大きいようです。

「猫は他に代えられるものがない、唯一無二の存在です。猫をなでると愛情ホルモンのオキシトシンが分泌したり、猫のお世話のために規則正しい生活になり、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが増加したり。そうすると、どんどん猫をなでたくなる、 幸せのループになります。また、子猫のときは育てる幸せや愛らしさを存分に味わえるし、お互いの生活リズムが合ってくる成猫期には、心安らぐパートナーになってくれます。そして介護やお世話が必要になる老猫期にも、たくさんの癒やしと、最後に『ありがとう』と送り出す幸せをくれるんです」

猫と暮らして、そうした幸せを感じてみたいと思うなら、まず選択肢として考えてほしいのが、保護猫を迎え入れること。

「保護猫の利点は、トライアル期間が設けられていることも多く、猫の性格が事前にある程度わかること。人に慣れている、おとなしい、他の猫とコミュニケーションを取れる……など、猫の性格がわかっていれば、お互いに暮らしやすくなります。まずは譲渡会や保護猫カフェに通ってみてください。そのうち、『一緒に暮らしてみたい』という子と出会えるかもしれません」


猫と人が一緒に幸せに暮らすためには?

猫の幸せってなに?

・大好きな家族と暮らすこと
・猫にとって快適な住環境が約束されていること
(適正な室温管理、清潔なトイレの設置、良質なキャットフード、いつでも飲めるきれいな水、終生完全室内飼育、避妊去勢の徹底、定期健康診断が健康と長生きにつながる)
・家の中で自由にのびのびと過ごすこと
(上下運動できる環境が猫の喜び)
・適切な頭数を守った、同じ仲間の猫と暮らすこと
(猫同士の遊びで発散、ときには猫同士じゃないと解決できないことも。力加減や甘噛みを覚える。人間にとっても、複数の猫が一緒に遊んだり重なり合って寝ている姿は強力な癒やし効果がある)

では、猫と暮らす人の幸せとは?

・大好きな猫と、終生一緒に暮らすこと
・子猫期の幸せ→育児さながらの子育ての楽しさ、子猫のかわいさを存分に感じられる期間
・成猫期の幸せ→お互いの生活リズムが合い、心安らぐパートナーだと実感できる期間
・老猫期の幸せ→介護など世話が増えることもあっても、たくさんの癒やしと幸せをもたらしてくれた猫に感謝をする期間


わたしたちが猫のためにできること

住宅環境や仕事の都合で、猫は好きだけど、家族として迎え入れるのは難しい……という人も多いもの。その場合も猫の助けにつながる行動が。「一緒に暮らせなくても、そうした形でかかわることで、きっと猫からたくさんの幸せをもらえますよ」

01 保護猫を家族として迎え入れ、一緒に暮らす

ノラ猫、捨て猫、飼育放棄され自治体の保護施設やボランティア団体などに引き取られて、保護されている猫。最近では多頭飼育崩壊、ブリーダー崩壊などの現場からのレスキューも増えています。保護したり、保護猫団体の譲渡会や保護猫カフェからの譲渡で里親になることができます。

02 地域の飼い主のいない「地域猫」のTNRボランティア活動

特定の飼い主がいないものの、地域住民の認知と合意のうえで共同管理されている猫を「地域猫」と言います。TNRとは、ノラ猫を捕獲し、不妊手術をして元の場所に戻すこと。これによって猫が増えるのを防ぎ、一代限りの命を地域で見守ります。TNRを行った猫は手術済みとわかるよう耳の一部がカットされ、「さくら猫」と呼ばれます。

未避妊、未去勢の猫たちは地域住民ボランティアが中心になってTNR活動を行い、地域猫活動の取り組みに力を入れる自治体も増えています。

03 保護猫カフェに足を運び、保護猫カフェに貢献する

住宅環境や仕事の都合で今すぐには一緒に生活できないけれど、物質援助、グッズ購入、募金などでの協力は可能です。保護猫シェルターや保護猫カフェが募集する猫のフォスターペアレントにもなれますよ。


教えてくれた
かばきみなこさん profile

かばきみなこ きじたろう
猫のいる暮らしを始めて35年以上。結婚後に近隣の子猫の保護活動を始め、2009年に子猫の育て方のサイト「ねころん」を開設。子猫の保護活動を続けながら譲渡活動も行い、現在は7匹の保護猫と暮らす。夫の樺木宏さんとの共著『幸せになりたければねこと暮らしなさい』(自由国民社)が大ヒット。他の著書に『仕事で悩んだらねこと働きなさい』(自由国民社)、コミックエッセイ『猫が教えてくれたこと』(アスコム)がある。
Instagram:@nekoron01

photograph:Noriko Yoshimura text:Hanae Kudo illustration: Madoka Kakinuma  web edit:Riho Abe
リンネル2019年4月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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