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:【女子旅 島根県で行きたい9スポット】 出雲のグルメと松江散策におすすめの場所
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山陰地方の豊かな山と海に囲まれた島根県は、四季を通じておいしいものがいっぱい。「出雲大社」や「稲佐の浜」など、神話の舞台へ参拝したあとは、出雲のローカルフードをいただいて、大地の恵みを五感でたっぷり感じる時間をどうぞ。ちょっと足を伸ばして、水の都・松江で茶文化や工芸に触れられる名店を散策するのも楽しいひとときです。
神々の国・出雲をそぞろ歩いてご縁結びの時間

日本誕生の神話が今も至る場所で息づく島根県の出雲エリア。縁結びの神様で有名な「出雲大社」をはじめ、旧暦10月10日夕刻に八百万の神様を迎える「稲佐の浜」など、参拝したい神聖な場所がたくさん点在します。のんびり出雲散策したあとは、ご当地グルメを楽しんで、身も心もご縁結びを満喫したい。
大正時代の洋館でまったり洋食ランチ

大社町の路地裏にひっそり佇む大正時代建造の洋館・旧高濱邸をリノベーションした「BSKK」。1階奥フロアでは地元の食材を用いたパスタ主体の食事やオリジナル焙煎のコーヒーが楽しめます。

ランチの人気メニューがパスタセット。自家製ベーコンのトマトソースパスタに季節のサラダとこれまた自家製パン付き。多くの珈琲通から「ここはコーヒーも絶品!」と支持される直火焙煎コーヒーも忘れずにオーダーしたい。

食事をいただきながら、スタッフ総出で手掛けたという優雅な日本庭園を眺めるのも楽しいひととき。庭の池には立派な鯉が悠々と泳ぎ、ノスタルジックな時間が漂います。

2階にはBSKKオリジナルブランドのアパレルや雑貨のほか、アウトドアアパレルブランドで人気の「NATAL DESIGN」や雑貨ブランド「voiry」などのグッズも販売。店内にはシルクスクリーンのプリント機を設置して、オリジナルTシャツも1枚ずつプリントしています。

【BSKK】
島根県出雲市大社町杵築東463-1
0853-25-8999
11:00〜16:30
火曜・第1水曜・第3日曜定休(臨時休業があるためHPをチェック)
https://bskk.jp
島根の食材から生まれたクラフトアイスクリーム

島根県の季節のフルーツやミルクなど、地元の食材をたっぷり使ったクラフトアイスクリームがいただける「LoTa森田屋」。出雲で栽培される貴重な抹茶を用いた「出雲抹茶」や、島根県の特産品である無添加の西条柿を取り入れた「ほし柿ミルク」など、ローカル感あるアイスクリームが名物。

ほかにも、高原地帯・飯南町で大切に育てられた乳牛の搾りたての生乳を用いた「有機バニラ」や、島根県安来市の紅ほっぺの甘さを堪能できる「いちごミルク」、江の川の河川敷で育てられた桑の実を使った「マルベリー」など、季節によって収穫できる食材を使ったバラエティーに富んだラインナップ。

出雲市の柿専門農家がてがける「柿壺」の干し柿は個別包装され、季節によって数量限定で販売。ヘルシーなお土産として人気です。

ショップの奥には、北欧風のインテリアでゆったりくつろげるイートインスペースも装備。店長がお気に入りの地元のコーヒーや雑貨も販売しています。

【LoTa森田屋】
島根県出雲市大社町杵築東576
0853-27-9653
11:00~17:30
水・木曜定休
https://lota-moridaya.com
出雲大社の御神酒も手がける伝統の酒造り

神々が酒をつくって宴会を開いたという「出雲国風土記」の伝承から、日本酒発祥の地とされる出雲。なかでも明治2年に創業して150年の歴史を誇る「旭日酒造」では、料理によって魅力が増す代表銘柄「十旭日(じゅうじあさひ)」が根強い人気を誇ります。また、出雲大社御神酒の銘柄「八千矛(やちほこ)」も、旭日酒造を代表するお酒。もとは同じく出雲の古川酒造が造っていた日本酒ですが、2013年から銘柄と造りを引き継ぎました。

旭日酒造の主力アイテムは、自然の乳酸菌を活かす生酛造り。手間ひまがかかる分、元気な醗酵につながり、力強い味わいにたどりつくそう。また、1本購入すると出雲市の動物愛護団体に150円寄付できるカップ酒「にゃんにゃんカップ」「わんわんカップ」を手がけるなど、新しい試みにも意欲的です。

また、新酒の時期には干支にちなんだ純米吟醸酒を25年以上販売。ラベルは松江市在住の紙芝居作家・よしとさんが手がけ、手ぬぐいも幅広い層に人気を呼んでいます。

【旭日酒造】
島根県出雲市今市町662
0853-21-0039
10:00〜18:00
不定休
http://jujiasahi.co.jp
醗酵をテーマに料理や学びの場を発信

出雲市の商店街「サンロードなかまち」を歩くと、「醗酵文化研究所」という不思議な看板を発見。コチラは醗酵をテーマにした自家製ドリンクやフードを楽しみながら、酵素ジュースづくりや薬草食の座学など、醗酵にまつわることが学べるレンタルスペース&カフェです。

看板メニューのひとつが「美肌甘酒ぜんざい」。腸内環境によいとされる甘酒や、美肌効果が期待できるハトムギが用いられた女性にうれしいスイーツ。甘酒は「旭日酒造」の米麹を取り入れ、まろやかでコクのある味わいです。添えられたハトムギきなこをパラパラ振ると、香ばしさが増して味変も楽しめます。

また、砂糖を使っていない「醗酵甘酒スムージー」も一年を通して人気メニュー。やさしい甘味の甘酒とほどよい酸味のブルーベリーが合わさって、さわやかな口当たりです。

【醗酵文化研究所 ラボカフェ】
島根県出雲市今市町1374-1
080-1637-7771
10:00 〜16:00
月、日曜・祝日定休
https://www.hakkoubunka.com
水の都・松江エリアで手仕事に触れる時間

島根県松江市には全国で7番目に大きな湖「宍道湖」があります。真水と海水の混ざり合う汽水湖は、時間帯によってさまざまな湖上の風景が楽しめ、とりわけ夕景の美しさは水都・松江の象徴といわれるほど。付近には、歴史ある美術館や50年の歴史を誇る書店、地元の若者たちが精力的に切り盛りするニューショップなど、新旧さまざま観光スポットが点在。城下町・松江を訪れたら、ぜひ立ち寄ってほしい場所がたくさんあります。
「毎日食べられる」がコンセプトのスパイスカレー専門店

JR松江駅からほど近く、平日は地元の人や観光客で大賑わいのカレー専門店「KARLY」。「健康的に毎日食べられる」をコンセプトに、小麦粉や化学調味料を使わずに20種のスパイスをブレンドしたカレーを堪能できます。

女性にも人気のパイカカレーは、豚の軟骨を長時間煮込んでコラーゲンがたっぷり。サラッとした口当たり、スッキリした後味が特徴です。辛さやご飯の量、トッピングもお好みでチョイス。

カレーを食べたあと、ぜひオーダーしてほしいのが「ヴィクトリアケーキ」。素朴なスポンジに挟まれたジャムの酸味がさわやかなデザートです。スパイスの効いたチャイと合わせてどうぞ。

【KARLY matsue】
島根県松江市朝日町481-7
080-3059-4817
月〜金 11:00〜16:00(L.O)、17:30〜20:30(L.O)
土 11:00〜20:30(L.O)
日祝 11:00〜15:30(L.O)
https://karly.jp
心に響く器と生活道具だけを扱うセレクトショップ

松江城の近くを流れる大橋川沿いに、誰もが目を奪われるクラシカルな石造りの建物があります。ここは現代作家の陶器を中心に、ガラスや木工、織物など、さまざまな工芸品を扱う「objects」。元はテーラーだったお店を現オーナーの佐々木創さんが受け継ぎ、2011年にオープンしました。

実店舗を開く前は、買い付けてきた作品をネットで販売していたという佐々木さん。心惹かれるものを発見したら足を使って窯元や工房に赴き、真摯に作家と作品に向き合ってきました。そんな姿勢と品揃えのよさが器好きの間で広まり、今ではお店を訪れる人が全国各地から絶えません。

店内には湯町窯や森山窯、出西窯など、山陰の窯元からセレクトした器をはじめ、各地の民芸品が並びます。また、島根に移住して器づくりを始めた若手職人の作品もいち早く取り扱い、目利きとしてのセンスに定評がある佐々木さん。精力的に行われる個展や企画展、地方でのイベント出店も人気。

【objects】
島根県松江市東本町2-8
0852-67-2547
11:00 〜18:00
不定休
https://objects.jp
建築の美にも魅了される茶道具の美術館

茶処・菓子処として有名な松江は、お茶や和菓子の消費量が全国でトップクラス。茶の湯が人々の生活の大切な一部になっています。それは、江戸時代の松江藩第7代藩主・松江不昧公が、大名茶人としてこの地で類まれな才能を発揮したことに起因。町人にも茶文化が深く根づいていきました。そんな不昧公の貴重な愛蔵品をはじめ、郷土の美しい焼き物を堪能できるのが「田部美術館」です。

館内には「日本一の山林王」と呼ばれた雲南市吉田町の田部家25代のコレクションがズラリ。特に、出雲地方の美術工芸品や茶道に関わるものが展示されています。創設者は、若くして島根新聞社の社長に就任した元島根県知事の田部長右衛門朋之。自らも焼き物や絵画に親しんだ文化人でした。

また、季節に合わせた茶道具の取り合わせも展示され、お茶を嗜む人にとってはたまらない空間に。建物は日本を代表する建築家の菊竹清訓が設計。松板をふんだんに使った天井や、フランスの磁器タイルを使った優雅な内装にはファンが多く、全国の建築好きも足繁く通うほど。

【田部美術館】
島根県松江市北堀町310-5
0852-26-2211
9:00 〜17:00 (入館は16:30まで)
月曜休館(祝日の場合開館)
https://www.tanabe-museum.or.jp
珈琲通の県民を虜にするスペシャルティコーヒー専門店

築100年の長屋をリノベーションした、スペシャルティコーヒー専門店「IMAGINE.COFFEE」。店内に入るとクラシカルな古時計やランプがいい味を醸し出し、賑やかな松江中央通商店街の途中にあるとは思えないほど穏やかな時間が流れています。営業時間はなんと23時半まで。コーヒー好きが多い松江でよりたくさんの人に提供したいと商店街がクローズする深夜までオープンしています。

店内で飲めるのは、世界各地の産地から厳選したコーヒー豆で淹れたコーヒー。おいしい一杯を出すため、鮮度にこだわり、店で使うコーヒー豆は焙煎して2か月以内のもの。さらに、販売している豆は焙煎から1週間以内のものだけ、という徹底ぶりです。

また、常に一定のクオリティを保つために、スタッフの技術向上も定期的に行っているそう。誰でも参加できるハンドドリップセミナーも開催しているので、自宅でもおいしい一杯を飲みたい人はぜひ。小麦粉を使用しないグルテンフリーのお菓子も人気。

【IMAGINE.COFFEE】
島根県松江市伊勢宮町503-1
0852-25-9277
9:00~23:30
無休
http://www.imaginecoffee.site/
50年の歴史を持つ、変わりづづける本屋さん

イスラエルのハンドメイドシューズ「NAOT」や京都の「モリカゲシャツ」など、多彩な企画展に取り組むユニークな本屋があると伺い、早速お邪魔した「artos Book Store(アルトスブックストア)」。店内に入るとこぢんまりした10坪ほどの空間に、「衣・食・住」をテーマに厳選された書籍が並びます。

この日もあるアパレルブランドの企画展を開催。こういったイベントを定期的に行うスタイルは、2005年の改装を機にスタートさせたそう。もとは50年以上の歴史がある、いわゆる街の書店。2代目に当たる西村史之さんが継いだ折、扱う本や雑誌を厳選し、北欧風の内装にリノベーション。店内で定期的にライブも行い、全国から注目される存在になりました。

開催する展示物によって空間の構成を変え、限られた広さだからこそ見せ方にもこだわり、本以外に作家さんと触れ合うことで文化交流の場にもなっています。わざわざ訪ねたいというファンが全国にいる「artos Book Store」。これからのイベントも楽しみです。
【artos Book Store】
島根県松江市南田町7-21
0852-21-9418
11:00 〜19:00
不定休
https://artosbookstore.com
五感を整える島根県の旅はコチラから!
https://liniere.jp/column/lifestyle/40761/
今ならお得に島根県を旅できます!
https://www.kankou-shimane.com/goentabi/
photograph:Miho Kakuta text:Tokiko Nitta
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