LIFESTYLE
:【素敵なおうち訪問:戸建て】 家の中心はこだわりのキッチン。すっきり見せる工夫を詰め込んで(さとりさん宅前編)
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:素敵なおうちを訪ね、家づくりにおいてこだわったところやお気に入りのポイントなどをお聞きする連載「素敵なおうち訪問」。
今回訪れたのは、窓からの緑が美しい、小高い丘の上に立つ、三角屋根が特徴的なさとりさん宅。この前編では、開放的な空間の中に込められた魅力ある設計と、縁やゆかりある作家さんの作品に囲まれたこだわりの住まいについてお話を伺いました。
さとりさんのおうちDATA

三角屋根が特徴的な住まい
・間取り:2LDK 101㎡
・世帯人数:三人暮らし
PROFILE
さとりさん(パートタイム勤務)、夫、お子さん一人
夫にゆかりのある土地に建てた新築戸建て。
「1年ほど時間をかけて設計事務所を探しました。最終的に決め手になったのは、設計士さんが特徴的な土地をプラスに考えてくれたことからです。細長く、山のような変わった土地はマイナスにとらえがちでしたが、逆に面白い家が建ちそうだと言ってくださり、自分たちもワクワクしながら住まいづくりを進めることができました」
シンプルかつ柔軟に変えられるキッチン

住まいの中でも、お気に入りの場所だというキッチンはシンプルながら美しさを感じる空間になっています。
「キッチン下の収納をなくしてすっきりとさせたのがこだわりです。見えているものは、デザインが気に入っている最低限のものに絞って、整えやすくしています。ものの置き場は、対面の作業台や隣のパントリーに収納スペースを設けることで確保しました」

また、キッチン下の収納をなくした背景には、暮らしに合わせて収納を変えられるようにという思いもありました。今は家族も増えたので、IKEAの収納家具を買い足して、使いやすくしています」

買い足したIKEAの収納棚

中には調理で使う調味料などを入れています
お気に入りのキッチン道具

調理で重宝しているというのが群馬で作られている経木。
「国産のアカマツを薄く切って干したものです。使い方は例えば、蒸し器で蒸すときに下に1枚敷いて蒸したり、あとは鍋の落し蓋の代わりや揚げ物をした後のキッチンペーパーの代わりなど、使い勝手がよいです。香りがよく、薬剤を一切使わず安心安全なので、いつもキッチンに常備しています」

使うたびに味がでるフライパン
美しい黒光りを見せていたフライパンも欠かせない道具のひとつ。
「今まで何個も使っては断念してきた鉄のフライパン。山田工業所のものは、最初から焦げ付きもほとんどなく、本当に使いやすくて愛用しています。ずっと使っていたら味が出てきて、さらにお気に入りになっています」

すっきりとした空間に並ぶ、吟味して選ばれた暮らしの道具は、まるで作品のよう。思わず見惚れてしまうような美しいキッチンです。
機能的なキッチンは、収納が要
すっきりと使いやすいキッチンを維持するためには、使いやすく十分なものが収まる収納スペースが必要。
さとりさんのお宅では、キッチンの対面に設けた作業台下や、キッチン横のパントリーが収納のポイントになっています。
器は作業台下の収納スペースに

「アイテムの種類と使用頻度によって収納場所を考えています。作業台の下は主に日常使いするものを頻度に合わせて上から取り出しやすく置くようにしています」
パントリーは複数人でも入れるゆとりを

スライドドアを開けた先にあるパントリーは、たっぷりと収納できるゆとりのある空間になっています。
「パントリーは私が欲しくて作ってもらいました。オーブンレンジやトースターにコーヒーマシンなど、最初からこういうものをここに置くっていうサイズを想定して作っています」

作業台に並べると場所をとる調理家電などは、パントリーにまとめて収納

小さなカトラリーなどは無印のポリプロピレンボックスに収納。
「カトラリーやキッチンタオルなど、キッチンやダイニングで使うものを幅広くパントリー内に収納しています」
普段はドアをオープンにして、キッチンの一部のように行き来して使っているそう。
パントリーの入り口横には愛おしいアートを飾って


好きが詰まった作品
キッチンの象徴的な存在でもあるアートは、さとりさんをイメージして描かれたものだそう。
「私が好きなフカツクミコさんという作家さんの作品です。夫の同級生でもあり、私がすごく好きだと話していたら、私の誕生日に夫が内緒で頼んで、描いてもらったものです。私のイメージということで、好きな作家さんの器やコーヒー、よく飾っているお花に我が家の三角屋根などが描かれています。すごく気に入ってるので、一番顔になるような場所に飾っています」
明るく心地よいマルチスペース

窓際に設けられたデスク
家族が増え、お部屋の使い方やインテリアのレイアウトも変わったと話すさとりさん。窓際のデスクは毎日の身支度に使うメイクスペースになっています。
「コロナ禍に2階でリモートワーク用のデスクとして使っていたものを1階に持ってきて、私のスペースとして使っています。ちょっとした書類を書いたり、メイクやお茶をしたりと使い勝手がよいです」

引き出しには鏡やノートを収納

化粧品はオーバルボックスに
朝は外からの光で気持ちよく身支度ができると話すさとりさん。
「デスクに引き出しがついているので、普段は机の上のものを最小限にできて便利です。メイク道具はオーバルボックスにまとめて収納。こまごまとしたものがガサッと入れられて、目にも入らないのがよいですね」

光が反射して美しいビーズフラワー
デスクの上に飾られていたのは、大切に集めているというビーズフラワー。
「姉の友人でもあるビーズフラワー作家さん、P studioさんのものです。色味が独特ですごくかわいくて、なかなか手に入らないのですが、購入できる機会があったときに少しずつ買って集めています」

目に見えるものを吟味し、大切にしていきたいものに囲まれて暮らすさとりさん。視覚的にもすっきりと暮らすことで、心にも暮らしにもゆとりのある空間が生まれている様子が印象的でした。
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photograph & text:Tsubottle
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