LIFESTYLE
:心地いいインテリアと家具選びの工夫「高さと色をそろえること。ものは増やさず、思い出を積み重ねていく」:素敵なおうち訪問 acoさん宅後編
LIFESTYLE
:素敵なおうちを訪ね、家づくりにおいてこだわったところやお気に入りのポイントなどをお聞きする連載「素敵なおうち訪問」。
今回訪れたのは、リノベーション済みのマンションに住むacoさんのお宅。
年を重ねても愛せるようにと随所にこだわりを詰め込んだリノベーションと住まいづくりについてお話を伺いました。
この後編では、自分が心地よく感じられるために、インテリアやものの収納で心がけているポイントや、お気に入りの雑貨や家具を見せてもらいました。
acoさんのおうちDATA
・間取り:1LDK+DEN 83㎡
・世帯人数:三人暮らし
PROFILE
acoさん(アパレル小売業:育休中)、ご主人(運送業)、お子さん一人
【ものが増えない工夫】
オープン収納でものの数を管理して心地よい空間を維持する
衣類収納は見せる収納で数を把握
リノベーションによって、以前よりも広く、収納場所も増えた住まい。その空間に合わせるように、ものの数が増えることのないよう意識していると話すacoさん。
「住まいに合わせてものが増えすぎないように、ひとつものを購入したら、ひとつ手放すように意識しています。特に洋服や靴は、ついつい増えてしまいがちなので注意しています。どちらもオープンな収納にすることでしっかり把握ができるようになったので、使用頻度などを確認しながら取捨選択しています」
まずは、家にあるものを使って
インテリアに合うものを探ってみる
リビングの挿し色となっているブルーのカーペット
ものの数を必要以上に増やさず、住まいを楽しむために、お話を伺うなかで大切だと感じたのが使い方や場所を変えてみること。
ダイニング下に敷かれているラグは元々リビングスペースで使われていたもので、気分転換に使い方と場所を変えてみたところいい感じになったそう。
同じ空間だとどうしても飽きがきてしまうこともあるお部屋で、何か新しいものを買い足して変化をつけるのではなく、使い方を変えて気分転換するのも楽しみ方のポイントのひとつになっていました。
【もの選びの工夫】
値段ではなくストーリーのあるものに価値を置く
ものの数を確認しながらお部屋を楽しんでいるacoさん。むやみに買い足さないからこそ、取り入れるものは長く大切にできる愛着やストーリーのあるもの選びをされています。
「リサ・ラーソンの陶器作品は、記念日やお祝いのときなどに購入するようにしています。それぞれお顔が違って味があり、とても愛おしい作品たちです。最近は増えていませんが、実家近くのショップで買ったアンティークの棚に並べて飾っています。市役所に結婚の届出を出した帰りに買った作品など、思い出とともに加わっているものなので、これからも大切にしていきたいと思っています」
\ 特に思い入れのある結婚記念日に購入した置物 /
ダイニングにある思い出深いラウンドテーブル
購入した際の思い出が残っているインテリアはほかにも。ダイニングテーブルは購入までハラハラした思い出の残るもの。
「夫婦の憧れでずっと探していたラウンドテーブルは、大阪の70Bで購入しました。お店に二つ入荷されるということで見に行ったのですが、ほかにもラウンドテーブルが欲しいお客さんがいて、どっちがいいかを『せーのっ!』で指差して決めることになりました。結果的には、それぞれ違うものを選んで、ケンカせず購入ができました。大人数でテーブルを囲む際には拡張して使用することができる点も気に入っています」
大人数で集まる際には拡張可能
ホッと一息つく時間をくれる
アンティークのロッキングチェア
お部屋やお庭を眺めながらくつろぐためのロッキンチェア
「リサ・ラーソンの陶器を飾ったディスプレイや、ラウンドテーブルにお庭など住まいの好きなところをゆったり眺めるのにピッタリなのがロッキングチェアです。前に働いていた店舗の前にあったアンティーク家具屋さんで購入しました。夫の夢がロッキングチェアを家に置くことだったのもありますが、私もこのチェアに揺られている時間は好きで、庭を見ながらリラックスしています」
ストーリーや思い出とともに購入したものだからこそ、長く大切に使っていきたいという思いが伝わります。
【圧迫感や生活感を生まないインテリアの工夫】
高さと色合いを合わせる
住まいづくりにおいても大切にされていた開放感のある空間づくり。インテリアを選んでいくうえでも、そのよさがなくならないように考えられています。
「天井を躯体現しにするなど、空間は高さを出すようにしていますが、それに対して家具は低めのものを選ぶことで、圧迫感をなくし、広く見えるようにしています」
「収納は、キッチンは一部高い場所に設計したところもありますが、地震が起きた際に落ちて危ないようなものは高い場所には置かないようにしています」
家具は統一感を意識して色合いを揃える
高さと同様に、大切にされているのが色合い。ラグや小物で挿し色も楽しみつつ、ベースとなる木の色は崩さないように意識しているそう。
「木の素材が好きなので、インテリアも木製のものを選ぶことが多いですが、色味はちょっと深めの茶色で合わせて選ぶことで、統一感を持たせるように工夫しています」
巾木も手持ちのインテリアになじむ色合いに
リノベーションをするときから、木の色合いを決めて進めていったというacoさん。
巾木も落ち着いた木の色合いのものを選んだことで、インテリアになじむ空間になっています。
家族の成長に柔軟に対応できる住まいへ
住まいづくりの際に、想像できていなかったと話すのがインテリアと今の家族の暮らし。
「ここは、当初は夫婦二人での暮らしを想像してつくった家でした。住まいが完成してから、娘が加わったことでお部屋の使い方や取り入れるインテリアなど、生活していくなかで変わることや必要なものが多くあると実感しています。これから娘が成長するにつれて、さらに検討しないといけないことも増えると思いますが臨機応変に対応して、家族三人、笑顔で心地よく暮らせる家にしていきたいです」
家族全員が心地よく生活していける住まいをめざして。暮らしに必要なものの取捨選択から家族の思い出にも残るものも大切に、どんな住空間をつくっていくのか。今後の変化も楽しみなacoさんの住まいでした。
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photograph & text:Tsubottle
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