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特集女子旅おすすめスポット 暮らすように心地いいリンネル旅ガイド

『かもめ食堂』の森でデザイン散歩<大使館員ラウラさん滞在記・第3回> 『かもめ食堂』の森でデザイン散歩<大使館員ラウラさん滞在記・第3回>

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「Espoo」(エスポー)にある「ヌークシオ国立公園」

フィンランド大使館商務部でファッションやライフスタイルを担当しているLaura(ラウラ)さん。久しぶりに故郷フィンランドに出張へ! そんなLauraさんのフィンランド滞在記をリンネル.jpで紹介いたします。今回は映画『かもめ食堂』のあの場所などをご紹介! 最後までお見逃しなく。

目次
『かもめ食堂』の森でデザイン散歩<大使館員ラウラさん滞在記・第3回>
  1. フィンランド案内をしてくれるLaura(ラウラ)さん
  2. フィンランド出張中はずっと白夜!
  3. あの映画『かもめ食堂』のロケ地で森林浴
  4. フィンランドといったら「森」と「ベリー」
  5. フィンランド三味なピクニックブランチ
  6. <Laura’s Pick Up>自然をモチーフにしたフィンランドデザイン

フィンランド案内をしてくれるLaura(ラウラ)さん

フィンランド大使館員ラウラ・コピロウさん

Moi!(もい)=フィンランド語で「こんにちは」

フィンランド大使館商務部でファッションやライフスタイルを担当しているLaura(ラウラ)です。
先日は2年3か月ぶりに念願のフィンランド出張が叶ったので、最新情報や改めて気づいたフィンランドの素敵なことを皆さんと共有できればと思います。

Instagram: @laura_from_finland

■「大使館員ラウラさんのフィンランド滞在記」記事一覧を見る↗


フィンランド出張中はずっと白夜!

昼間の時間が一年で最も長い日の「夏至」(2022年は6月21日)は、首都ヘルシンキの日照時間がなんと約19時間。
私が行っていた2週間もずっと夜11時まで明るかったので、朝から深夜までずっと走り回っていました。

首都ヘルシンキ 夜10時すぎと昼間10時過ぎの比較
夜10時過ぎと昼10時過ぎの比較

予定詰めすぎ? いえいえ、フィンランドは白夜もありますが、冬、極夜の季節が長いので、夏の気持ちいい季節を最大限楽しみたい! 外にいないと損した気分。

そして2年以上フィンランドに帰っていなかった自分は、一社でも多くのフィンランド企業に会いたい、仕事で使える新しいネタがないので最新情報を一つでも多く手に入れたい、と仕事のためになるインプットをするのに必死でした。

でも私のスタンスは、仕事もプライベートも楽しく、人に喜んでもらえるように、という仕事スタイルなので、フィンランドで案内し日本企業の方と朝から晩まで、ミーティングの時間が許す限り、フィンランド体験もりもり。

あの映画『かもめ食堂』のロケ地で森林浴

「Espoo」(エスポー)にある「ヌークシオ国立公園」 映画『かもめ食堂』のポスターにも映っている公園

ある日は朝早く起きて、フィンランドのデザインを体験!

目的地は、私の実家「Espoo」(エスポー)にある「ヌークシオ国立公園」。
映画『かもめ食堂』のポスターにも映っている公園ですね。

「Espoo」(エスポー)にある「ヌークシオ国立公園」

時間は限りがあったので、一番短いコースだけ森をお散歩。
途中でベリーや木を見ながら、美味しい空気を吸い、森林浴を楽しみました。

フィンランドといったら「森」と「ベリー」

なぜ森とベリーはフィンランドらしいのか?

それは、国土面積の75%が森林、そしてフィンランドはベリー大国で、50種類ものベリー(そのうち37種類が食用)があるから。

6月上旬は少し早かったので、ブルーベリーの原種「ビルベリー」はまだ赤かった。

ブルーベリーの原種「ビルベリー」

しばらく歩いていたら、この景色が見えてきました。
何度も何度も来ているところなので、「ただいま!」と言いたくなりました。

「Espoo」(エスポー)にある「ヌークシオ国立公園」

全然変わっていないのが本当に嬉しかった。

でも実を言うと、小学校・中学校のときは、ヌークシオが学校からも近いということで、遠足などで無理やり連れて来られたこともあり、『かもめ食堂』がヒットするまでは、この国立公園の価値がよくわかりませんでした(ここだけの話!笑)。

今では大好きな場所の一つ。その理由の一つはフィンランドのデザインにありますが、このコラムの最後のほうで紹介しますね。

フィンランド三昩なピクニックブランチ

さてさて、自然も楽しみでしたが、「花より団子」というか、「森よりサーモンサンドイッチ」ということで、ちょっとピクニック。

全粒粉パンで作ったスモークサーモンとレタスのサンドイッチ、ラズベリージャムクッキー、そして浅煎りのコーヒー

全粒粉パンで作ったスモークサーモンとレタスのサンドイッチ、ラズベリージャムクッキー、そして浅煎りのコーヒー。

サーモンにベリーにコーヒーと、フィンランド三昧。

お皿とペーパーナプキンをムーミンにして、ムーミンと一緒にピクニックしている気分。
ヌークシオはとても神秘的な森と湖が広がるので、ムーミンが出てきそう!と一瞬思いましたが、そこで思い出したのは、ムーミンが住んでいるのはムーミン谷であって、フィンランドではないので、フィンランドの森にはいないですね。

お弁当の下に敷いているリネンは日本でも人気の「Lapuan Kankurit」(ラプアン カンクリ)のもの。
天然素材を使用するラプアン カンクリのテキスタイルは,
フィンランドの大自然にぴったり。

実はそのデザインと自然の融和こそ今回のヌークシオ散歩の目的でした。

フィンランドのデザインは天然素材を使用し、自然をモチーフにしているパターンも多く、そして有機的なフォルムも特徴です。

そのため、フィンランドのデザインを理解し、その生まれた背景を知るためには、そのインスピレーションのもとになっているフィンランドの自然を体験することが重要だと考えています。

<Laura’s Pick Up>自然をモチーフにしたフィンランドデザイン

写真左「Iittala」(イッタラ)のアルヴァ・アアルトコレクションのボウル 写真右 フィンランドの湖

例えば、この写真の有名な「iittala」(イッタラ)のアルヴァ・アアルトコレクションのボウルとその元になっている花びんは、フィンランドの湖の形がモチーフだと言われていますが、ヌークシオの湖の形にも少し似ていますね!
そして、写真の奥に写っている「Pentik」(ペンティック)のクッションカバーもフィンランドの自然にインスピレーションを受けていますが、この植物もデザイナーがどこかで見た景色でしょうね。

今回は森でお散歩とピクニックを楽しみましたが、実は一緒に来ていた日本人にフィンランドのデザインを紹介することが主な目的でした。

今度フィンランドのデザインを見るときに、どんなフィンランドの景色に見えるか、どのようなフィンランドらしさが感じられるか、ぜひ想像してみてくださいね!

追伸。今回はもう一人の小さな参加者もいました!

ラウラさんの妹の2歳の子供シーリちゃん

妹の2歳の子どもシーリちゃん。
『リンネル』の昨年の北欧特集号にも登場しましたが、いつの間にかこんなに大きくなりました。


最後まで読んでいただき、Kiitos!(きーとす)=ありがとう
ではまた、次回の更新で! Moi moi!(もいもい)=バイバイ

■日本でフィンランドの夏休み気分が満喫できる! 大自然の中のアウトドアサウナを見る↗


edit & text : Liniere.jp
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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