北欧

【フィンランドが世界一幸せな理由を探る】子育て・教育・ジェンダー…8つのキーワードから分かること 【フィンランドが世界一幸せな理由を探る】子育て・教育・ジェンダー…8つのキーワードから分かること

キーワード #03
(育児制度)

男性の育休取得率は80%!性別に関係なく育児を楽しむ文化

フィンランドには育児をする男性を称賛する「イクメン」という言葉はなく、母親も父親も子育てに参加するのが当たり前です。フィンランド男性のうち約 80%が育児休暇を取得しています。さらに、2022年8月に施行された新制度では、二人の親が合わせて約14か月の育児休暇が取得できるようになりました。

日本では男女ともに1年間の育休を取ることができ、男性に与えられる育休の長さは世界でもトップクラスですが、日本の男性育休取得率は約17.3%と制度の充実に比べて取得率の低さがうかがえます。

「フィンランドでは日本のように料理は母親、労働は父親といったような性別による役割分担はなく、それぞれが得意なことを発揮しながら家事・育児を行っています」と堀内さん。

フィンランドの育児支援の一例
☑︎産休
フィンランドでは、子どもが生まれる1か月前から出産休暇を取ることができ、計40勤務日分、計1.5か月間の産休を取得することが可能です。

☑︎育休
2人で約14か月間が取得できる新しい育休制度では、 63日の勤務日分を相手に譲ることができます。最大18日勤務日分は二人同時に取得可能で、それ以外はどちらかの就業が必要です。

☑︎児童手当
第1子約95ユーロ(約15,000円)、第2子約105ユーロ(16,500円)、第3子約135ユーロ(21,200円)が17歳になるまで毎月支給されます。※レート:ユーロ=約158円(2023年9月現在)

【日本では】
2022年4月に、男性が産後8週間以内に最大28日を2回に分けて取得できる「産後パパ育休(出生時育児休業)制度」が施行されました。また、宮城県名取市が2022年の男性育休取得率100%を達成して話題を呼ぶなど、日本の男性の子育てに対する姿勢や職場の雰囲気が変わりつつあります。

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