CULTURE
:インドひとり旅へ! 事前に準備したこと&持って行くといいもの 【ヘアメイク加藤恵さんの初インド旅 Vol.1】
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              リンネルの誌面でも素敵なメイクを提案してくれる、ヘア&メイクアップアーティストの加藤恵さん。実は専用のInstagramアカウントを開設するほどの旅好き! 今回は初めて訪れたインドでの旅路をレポートしてくれます。第1回目では、万全の旅に向けて準備したものをチェック!
今回インドを旅したのは……
はじめましてインド! そこに向かった理由は?
正直なことをいうと、もともとインドに特別行きたかったわけではなく、“ラダック”という地域にとても興味があったんです。旅先で出会う魅力的な人々からラダックの話を聞くことが多く、ずっと気になっていた場所で、いつか行ってみたいけどインドにある!というだけで、私のなかでハードルが上がっていました。
 
ラダックはインド北部にあり、パキスタンと中国の国境でリトルチベットといわれている場所。秘境といえるほど自然豊かで標高が高く、市街地となるレーは標高約3500mの位置にあります。富士山より高い標高なので、高山病に十分注意しないといけない場所です。さらに中国・パキスタンと未確定の国境線が存在する地域なので、多数のインド軍が駐留しています。訪れてみて感じた治安は、また改めて書きますね。
首都デリーから始まる、ラダックまでの3週間の旅がスタート!



『リンネル.jp』でも紹介しましたが、2年前にアーユルヴェーダを体験しにスリランカへ行きました。そのときに素晴らしい経験をしたこと、スリランカとインドは近い位置関係にあることに気持ちが後押しされ、“今ならインドに行けるかもしれない!”と、ラダック行きを決意しました!
インドはとても大きく、北と南とでは人、カルチャー、食べ物などががらりと変わります。私が訪ねたかったラダックは北部に位置していたので、実際は南部寄りのスリランカとはまったく空気感が違っていたのですが……。
実は『リンネル』の撮影で出会った清水みさとちゃんとヘアメイク中に旅の話で大盛り上がり。次はどこに行きたいか話をしていたらインド!と想いが重なり、インドのジャイプールで合流しよう!!と約束しました。はじめましてなのにすっかり意気投合。たいていはそのまま話が流れることが多いのですが、今回の旅でみさとちゃんとのジャイプール旅が実現! 3泊という短い時間でしたが楽しくハプニング(?)盛りだくさんの女子旅になりました。詳しくはまた次回!
というわけで、今回は日本からインドの首都デリーへ向かい、国内線に乗り換えてガンジス川のあるバラナシへ。数日間過ごした後、空路でジャイプールへ移動。その後一番の目的地であるラダックを目指すという3週間のプランにしました。

参考になったのはコレ! インド・ラダック旅の先輩たちのSNSや著書
インド行きを決意した後は、とにかくラダック情報を集めました。
自分にとってはかなりチャレンジな旅先ということもあり、情報収集も念入りにしました。Instagramの旅アカウントで情報を集めたり、インドに精通しているフォトグラファー阿部裕介さんの写真展に行ってみたり。
なにかしらの情報が欲しくて動いていたら、ラダックの写真集を撮ったフォトグラファー松尾純さんに出会えてルートを教えてもらえたり、ラダックの本の著者でもある山本高樹さんと連絡が取れたり。どんどん縁が繋がると同時に不安要素が減っていき、ワクワクがマシマシに!
ラダック旅の先輩がたくさんいることが心強かったです!
ラダック旅の先輩①:ファトグラファー阿部裕介さん
阿部さんは何年もインドに通い、写真集も数冊出しているインド通。ラダックにも何度も足を運んでいるのでお話を伺いたくて写真展に行ってみたのですが、お会いできず……。しかしその後Instagramを通して現地で細かいやりとりができたので、とても助かりました!
ラダック旅の先輩②:フォトグラファー松尾 純さん
松尾さんはラダックやチベット文化圏、モンゴルを中心に撮影をされていて、Instagramのフォロワーさんから紹介していただきました。
広島に住んでいる松尾さんが東京にお仕事でいらっしゃるタイミングで、フォロワーさんとみんなではじめましてのご飯会。旅のInstagram繋がりなのでみなさん旅人で、すぐ打ち解けちゃう空気感がおもしろい!
ラダックは自力での移動が現実的ではないので、現地でツアーに入るかドライバーを雇って自分の行きたいルートでまわってもらうことが必要。松尾さんにそのあたりの情報を詳しくお聞きして参考にさせてもらいました。
リサーチしてわかった、インド・ラダック旅で気をつけたいこと

私が集めた情報を少しまとめてみます。ぜひインドというか、ラダック旅を検討している方の参考になるとうれしいです。
【高山病】
まずは高山病。陸路で徐々に高度を上げていく場合は体が順応していくことも多いのですが、空路で急に降り立つ際は一気に標高が上がるので十分に注意しなければなりません。
【高山病の症状】
・頭痛や倦怠感
・動悸、息苦しさ
・食欲不振、吐き気、嘔吐
・睡眠障害
・顔や手足のむくみ
こういった症状を悪化させないために、以下のことに気をつけましょう。
【高山病を悪化させないための対策】
・水分をこまめに多く摂ること
・最初の1〜2日は頑張りすぎず、ゆっくり過ごす
・深く深呼吸をして、酸素をたくさん取り入れる
・激しい運動は避ける
・熱いお湯には入らないこと
・お酒はNG! ご飯はお腹いっぱいに食べないこと
・高山病の薬(予防や治療のため)ダイアモックスを買っておく
・とにかく無理をしないこと
高山病の薬であるダイアモックスは、事前に購入して高地に入る前に飲んでおくと高山病の初期症状緩和に効果があるといわれています。ただし、人によっては副作用を伴う場合もあるので、必ず医師の処方を受けてから服用しましょう。
日本でこの薬の処方が可能な病院は「日本旅行医学会」のサイトで紹介されています。
旅の始まり時は特に高地順応するつもりでゆっくり行動して急がないことが重要です。無理をすると頭痛や吐き気に襲われて、動けなくなってしまうこともあるので、余裕を持ったスケジュールで旅することをおすすめします。
【日焼け対策】
訪れるシーズンによって異なりますが、私が行った時期は9月末から10月半ば。ラダックのオフシーズンに入り始めるころでした。ということは、冬に近づいているということ。それでも標高が高く、乾燥している地域なので日中は太陽が近くジリジリと暑い。日焼け対策はしっかりしないといけません。
基本の日焼け対策アイテム
・塗る日焼け止め
・飲むUVケア
・帽子
・サングラス
上記の基本のアイテムでかなり対策したのですが、メラニン色素が多い私は焼けてしまいました……(笑)。
そんななかでも最大限にケアをするべく、フェイスパックは日数分必ず持って行きました。朝晩とパックをするだけで保湿され、肌が整います。
普段より過酷な場所に行く際は、肌がより敏感になり荒れやすくなるのでいつも通りを心がけてなるべく愛用品を、ボトルに入れ替えて持って行くようにしています。
でもとにかく荷物を減らしたい私は、最低限のコスメしか持って行きません。そんな私が厳選したコスメがこちらです。
厳選したインド旅コスメがこちら!

・ルルルンのフェイスマスク〈OVER45 アイリスブルー〉
・OSAJI〈ニュアンス リフレクション パウダー〉
・オレリー〈UVトーンアッププライマー〉
・roun〈CBDスポーツバーム〉
・ラ ロッシュ ポゼの日焼け止め乳液〈アンテリオス XL フリュイド〉
・FENTY BEAUTYのリップ 〈RIRI〉
オレリーのプライマーはSPF50+で高い日焼け止め効果も期待でき、肌を整えてくれます。ファンデーションは塗らず、日焼け止めの次にこのプライマーを塗り、OSAJIのパウダーを重ねてベースメイクは終了。あとはアイブロー、リップをプラスするだけで、普段よりもかなりシンプルです。
リップは海外のセフォラで買ったFENTY BEAUTYが最近のお気に入りで、気分によってチークや目もとにも使い回して、手もとにあるもので変化を楽しんでいました。
移動時のマストアイテムだったのがrounのCBDスポーツバーム。コンパクトでのびもよく、バームの上からカッサ(カッサも必需品!)で流すだけで疲れやだるさがかなり軽減されました。体のケア次第でその後の動きが変わってくるので、長時間の移動の際はなくてはならないアイテムです。
これは助かった! 旅のマストアイテム
朝晩は一気に冷え込む寒暖差が激しい場所なので、防寒着が必須。今回はラダックのいろんな地域を何日間かかけて車でまわりたかったので、念のためシュラフ(寝袋)も持って行きました。
夏用の薄手のシュラフだったのですが、やはりこれは持って行って大正解。夜はかなり冷え込むので宿の布団だけでは物足りず、そして小さな村でホームステイすることもあったので、衛生的にも一枚挟むことで安心感がありました。
あと気になるのは、やっぱりお腹問題。
私は屋台が大好きで、現地の人が食べているおいしいものを食べたい。
なので日本から下痢止めを持参(もし旅先でお腹壊してしまい、持参した薬が効かなかったら、現地の薬に変えましょう)。友人がいざというときのために、スポーツドリンクの粉末を持ってきていて、次回からは私の荷物にも仲間入りさせようと思っています。
あとは阿部さんのInstagramの別アカウントに書き残されている旅のメモも参考にしています。
出発前に済ませておきたい、ビザのこと
最後にビザのこと。
インドに入国する際はビザまたはe-VISAが必要です。まずはその種類を紹介します。
・通常のビザ
インド大使館・総領事館で申請・取得できるビザ。
・電子観光ビザ(e-VISA)
オンライン上で申請して、承認後は所定の空港などでインド到着時に許可が得られます。※観光、短期商用、会議、医療目的の短期滞在者のみが申請可能
・アライバルビザ(Visa on Arrival)
渡航前に申請をせず、インド到着時に所定の空港でビザ申請・取得をします。※観光、商用、会議、医療目的の短期滞在者のみが申請可能
おすすめは、オンラインで申請・取得できるe-VISAです。アライバルビザは空港での手続きに時間がかかるという情報があるので、トランジットする際は要注意!
30日、1年、5年と期間があるのですが、30日と1年がなぜか金額が同じでした。もし再訪を予感しているのであれば、ぜひ1年のビザを取ることをおすすめします!! なぜならものすごい数の質問に答えなければならず、とても時間を要するので……。(2025年7月現在)
インドのビザに関する参考情報は外務省の海外安全ホームページに記載されているので、確認してみましょう。
昨今情勢が変わりやすく、金額の変動もあるので、行く際は最新の情報をチェックしてから行くようにしてくださいね。
次回はインドでも人気の観光都市、ピンクシティと呼ばれるジャイプールのお話です。
こちらもチェック!
photo & text : Megumi Kato web edit:Hiroko Ishiwata
参考文献:『ラダック旅遊大全』(山本高樹著/雷鳥社刊)
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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