CULTURE
:【季節を慈しむ暦の本4選】二十四節気や年中行事を取り入れて、日々の暮らしをより色鮮やかに。
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こんにちは。元呉服屋で、日本の文化や着物が身近にある生活を楽しんでいる暮らし部エディターのrinaです。
まだ寒さの残る地域の方もいるかもしれませんが、二月四日に立春を迎え、暦の上では春が始まりましたね。「春」と聞くだけで、心の中にポッとやさしい陽だまりのようなものを感じる私。体は冷えていても、心の中では少しずつ春の暖かさを感じ始めています。
そんな私の今年の目標は「二十四節気を味わうこと」。
いつもよりも季節の移ろいに敏感になってみたり、日本の暦の行事を楽しんでみたり。そんなふうに日々を過ごしてみたいなと思い、一月から少しずつ意識をして過ごしています。
立春はまさに二十四節気の最初の節気。そこで今回は、大人も子どもも楽しめる、暦や日本の行事を教えてくれる素敵な本を四冊ご紹介します。
BOOK
1
かわいいイラストと豆知識がうれしい
『きせつのしつらいえほん』

きせつのしつらいえほん/中川政七商店
「なんで鬼には角があるの?」「どうして鬼に豆を投げるの?」そんな子どもの突然の質問にドキッとした経験がある方も少なくないはず。知らなかった、考えたこともなかった季節の行事のあれこれを、かわいいイラストと共に紹介してくれます。”えほん”というだけあって文字の量も多すぎず、でも内容はしっかり。観音開きで大きく開くページなどはなかなかの迫力です。
ネットで調べればすぐに答えは出てくる時代だけれど、子どもと一緒に本を開いて一緒に学んでいくのもいいなあと思います。新しいことを知るって、とても楽しいことですもんね。大人がワクワクしているそんな姿を自分の子どもには見せていきたいです。
また、見えるところに置いておきたくなるセンスのよい表紙が、さすが中川政七商店さん。贈り物にもおすすめな一冊です。
BOOK
2
一日二分で毎日が楽しくなる
『旬を楽しむ 日めくり七十二候』

旬を楽しむ 日めくり七十二候/白井明大(文春文庫)
「二十四節気」という単語に興味を持つようになると「七十二候」という言葉に出会いました。七十二候とは、一つの節気を初候・次候・末候の三つに分けた暦のこと。例えば立春の初候は「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」。東風はこちとも呼ばれ、春の風を意味します。まだ冷たさの残る凜とした早春の風が川の厚い氷を溶かし始める、そんな小さな春の訪れを表した候です。
そんな季節の小さな兆しをこまやかに表現した七十二候という暦に沿って、正月から年末までの旬の味覚や行事やお祭り、花鳥風月を紹介してくれる一冊です。一日一ページ、二分もあれば読めてしまうので、忙しい日々でも季節を感じて暮らしたい、そんな私にぴったりの本でした。こちらの本は現在は絶版となっており、私自身も中古で購入しました。十年ほど前の本だからか暦の話だからか、書いてある季節感が今と違うように感じるところもあるけれど、古来から暮らしのなかで親しまれてきたものを今の生活に落とし込むためのヒントに溢れています。
日々の風景を見る視点が変わるのはもちろん、少し先の季節の部分を読んで、「この季節はこんなことをしてみたい」「この花を実際に見にいこう」「この料理を作ってみよう」と計画を立てると、あっという間に一年が色鮮やかな景色に埋め尽くされるような気分になります。やりたいことリストのお供にもおすすめです。
BOOK
3
子どもと一緒に季節を楽しむヒントをくれる
『わたしたちの歳時記』

わたしたちの歳時記/杉浦さやか(ワニブックス)
表紙からお分かりいただけると思うのですが、とにかくイラストがかわいい一冊です。正解や知識を教えてくれる本というよりは、作者自身が日常でどんなふうに季節を楽しんでいるかを描いたものなので、「二十四節気とか暦とか、なんだか難しそう」と思っている方にもおすすめ。古来から続く季節の捉え方もいいけれど、ファッションや季節のイベント、スーパーに並ぶ食品、季節を味わうってこんなに身近なことからでいいんだ、と肩の力が抜けるはずです。
「子どもと楽しむ」という視点で描かれているものも多いので、お子様のいる方は一緒に読むと楽しいかもしれません。私の息子はまだ一歳なのでできることは少ないですが、「将来こんなふうに一緒に季節を楽しめたらいいなあ」「男の子だからこうかな〜」と、どんどん妄想が膨らみました。
BOOK
4
やさしい銅版画のイラストに癒やされる
『銅版画で愉しむ 二十四節気の花ことば』

石川恵子/水上多摩江(家の光協会)
最後は、銅版画で描かれた季節の草花がかわいくて、パラパラとめくって眺めるだけでも癒やされる一冊です。私は着物が好きなので季節の草花には少し敏感なのですが、それは柄としての知識であって、花ことばまで考えたことはありませんでした。でも花ことばって、一つの花に意味がいろいろあるし(たまに怖いものもあるし)、花の印象とずれていたり、表現が少し重たかったりしませんか?
この本の面白いところは、そんな旧来の花ことばも理由を添えて紹介しつつ、作者自身が新たに創作した「その花の本質が伝わるような花ことば」を添えているところです。どの花の生命も尊重するようなやさしい言葉に溢れていて、読んでいるうちに心がみずみずしく潤うような心地になりました。
二十四節気の楽しみ方の一つとして、やさしい花ことばをもつ草花を暮らしに取り入れてみるのも素敵だと思います。
肩の力を抜いて季節を感じると
日常が少し色鮮やかになる
いかがでしたか?
今回は季節を味わうために「二十四節気」という言葉に注目した本を紹介しました。「季節を楽しむってなんだろう」「暦とかってなんか難しそう」「でも興味はある!」そんな方のヒントになれば嬉しいです。
立春は旧暦のお正月。ここから新年を迎えます。師走の忙しさから一月がぼんやりとスタートしてしまった人も、寒さに体も心も縮こまってしまいなんだかうまくいかないなと思っている人も、大丈夫ですよ。ここからがスタートです!
ぜひ私と一緒に、二十四節気を味わう、濃密で色鮮やかな一年を過ごしましょう。
リンネル暮らし部エディター・
rinaさん

どんなときでも自分の好きを大切に。元呉服屋で毎日着物生活。転職後は「暮らしの先にある着物」を求めて、美味しく愉快で心地のよい生活を日々研究中。リンネル暮らし部エディターとしてブログを発信中。
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