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タイプ別体質診断で、自分の不調に合った漢方やケア方法をチェックしよう タイプ別体質診断で、自分の不調に合った漢方やケア方法をチェックしよう

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胃腸の不調やアレルギー、頭痛など季節の変わり目に起きがちな不調は、漢方のアプローチで見れば体質が原因かも。日本女性に多い4つの体質から自分に近いものをチェックして、秋冬に向けての養生を始めましょう!

目次
タイプ別体質診断で、自分の不調に合った漢方やケア方法をチェックしよう
  1. 女性のがんばりすぎる生活が不調を招いている
  2. あなたはどのタイプ? まずは自分の体質をチェックしてみましょう
  3. 「気滞ウサギ」タイプのセルフケア方法
  4. 「瘀血パンダ」タイプのセルフケア方法
  5. 「気虚イヌ」タイプのセルフケア方法
  6. 「血虚ネコ」タイプのセルフケア方法
  7. 教えていただいた 邱紅梅先生 profile

女性のがんばりすぎる生活が不調を招いている

「季節の変わり目は、アレルギーや月経トラブル、便秘などになりやすい時期。でもその根本にある原因は、人によって違います。原因に合った対処法で変化に負けない体質に変えましょう」と、今回お話を伺った邱紅梅(きゅう こうばい)先生は話します。

中医学では、人間の体には「気」「血」「水」の3つのエネルギーがあり、これらが体内を循環することで健康が保たれると考えます。このうち特に、「気」と「血」が不足したり滞ったりしていることが、不調の大きな原因に。これらは生活の改善や食べ物の選び方、お茶で改善できます。便秘なら便秘、アレルギーならアレルギーの対処をするのではなく、体質を改善することが、すべての不調を解消する近道です。

「どのタイプにも、ストレスや働きすぎ、心の悩みなどが背景にあります。特に日本の女性は、もっとがんばらなくては、という意識が強くてそれが不調を引き起こしているのかも」。心や生活にゆとりを取り戻すことが、体質改善の第一歩に。


あなたはどのタイプ?
まずは自分の体質をチェックしてみましょう

不調のケアには自分の体質を知ることが大切

同じように見える不調でも、漢方では背景にある体質によって対処法が変わります。まずは、性格や普段の生活サイクル、外見などを合わせた10の項目でチェックして、 4つのうちあてはまるものがいちばん多いタイプはどれか考えてみましょう。

【タイプ 1】気滞(きたい)ウサギ

□ストレスの多い環境にいる
□ミスができない仕事をしている
□PMS(月経前症候群)が出やすい
□月経サイクルが乱れやすい
□話し方は早口だ
□人の目を見て話すのが苦手
□緊張が続くと便秘になる
□環境の変化でアレルギーが出る
□生真面目な性格だ
□太ったり痩せたり、体形変化が多い

【タイプ 2】瘀血(おけつ)パンダ

□日常、体を動かすことは少ない
□顔がくすみ、クマができやすい
□肩こり、背中のこりがある
□頭痛もち
□生理が重く、血の塊が出る
□生理が遅れやすい
□便の色が黒い
□慢性的なアレルギーがある
□鼻づまりしやすい
□冬場に体調が悪くなる

【タイプ 3】気虚(ききょ)イヌタイプ

□休みを削って働いている
□朝からぐったりして元気が出ない
□家事や仕事をいやいややっている
□旅先で体調を崩しやすい
□不正出血がある
□生理が早まりやすい
□便意が起こらず便秘になる
□複数のアレルギーがある
□顔色が黄色っぽい
□風邪や膀胱炎にかかりやすい

【タイプ 4】血虚(けっきょ)ネコ

□顔色が青白い
□表情が乏しい
□生理が来ないことがある
□便がころころと硬い
□肌が乾燥しやすい
□記憶力が悪くなった
□ショックなことがあり落ち込んでいる
□集中力がなかったり頭がぼんやりする
□夜中に目が覚めたり早朝に起きてしまう
□生理前の落ち込みが激しい


タイプ別 体質改善セルフケア

季節の変化に負けない体を作るには、体質に合った食事や運動が欠かせません。温かいお茶も体質に合ったものなら健康効果は倍増!

「気滞ウサギ」タイプのセルフケア方法

ストレスが強く、自律神経が不調ぎみ
ひとりの時間が大切

気のめぐりが悪くて停滞している状態。緊張や精神的なストレスがあって、それが眉間のしわに表れています。寒さというよりは、環境の変化で不調が出やすいので、転職や異動のときは要注意です。

1.香りを楽しむ食材を取り入れる

このタイプは食事を制限するとかえってストレスがたまるので、食べたいものを本能で選んでOK。香りでめぐりがよくなるので、シソやセロリ、三つ葉、ミョウガ、パクチーなどの香味野菜はおすすめです。

2.ひとりで過ごす時間を持つ

家族からも離れてリラックスする時間を持ちましょう。部屋にこもって本を読んだり、カフェで道行く人を見ながらお茶するのも◎。

3.呼吸を整える運動を

チームプレーやジムで人に見られながらの運動は向きません。ヨガや太極拳など、ゆっくりした呼吸を取り入れたものが合います。
<おすすめのお茶>
アールグレイやジャスミンティー、ミントティーなど香りのよいお茶を。また、柑橘系の香りもおすすめなので、よく洗ったレモンやオレンジを皮ごとスライスしてお湯に浮かべて飲むのもよいでしょう。

<おすすめの漢方>
疲れやすさやイライラ、不安定な気分を抑えるのが、粉末タイプの逍遙散(しょうようさん)。気のめぐりをよくして自律神経を整え、婦人科系の不調も解消します。顆粒タイプで入手やすい加味逍遙散もあります。


「瘀血パンダ」タイプのセルフケア方法

血のめぐりが悪く冷えに弱いので、血流改善につとめて

血のめぐりが悪くなっている状態で、仕事をしている現代女性の多くがあてはまります。冷えが不調につながりやすいタイプなので、寒いときほど体調が悪くなるでしょう。気滞や気虚の状態が長く続いて、瘀血(おけつ)に発展することがあります。

1.温性の食材、スパイス類を使う

にんにくやトウガラシ、ショウガなど体を温めるスパイスを積極的にとりましょう。鍋や煮込みなど温かい料理も合います。暑くても飲み物には氷を入れないほうがいいでしょう。

2.下半身を中心に温める

特に下半身を冷やさないことが大切。腹巻きや冷えとり靴下などでガードを。カイロをお尻の上のほうにあてるのもいいでしょう。

3.大またでウォーキング

血流をよくする運動がおすすめ。大またで歩いたり、階段の上り下りで大きく筋肉を動かして。ホットヨガも向いているでしょう。
<おすすめのお茶>
ハマナスの花のつぼみであるマイカイカや、ローズティー、サンザシ茶など、バラ科の花のお茶には、血流をよくして、体を温める効果があります。消化を助けるフェンネルもよいでしょう。

<おすすめの漢方薬>
瘀血の解消によく使われるのが桂枝茯苓丸で、婦人科系のトラブルのほか、頭痛、肩こり、めまいなどを改善します。また芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)も瘀血を解消し不妊治療にも用いられます。


「気虚イヌ」タイプのセルフケア方法

がんばりすぎて疲れきった状態
やる気が出ない

体の疲れがたまって、やる気が出ない状態。がんばり屋の日本女性が陥りがちなタイプです。疲労感が抜けず、感染症にもかかりやすい状態。自然の変化に弱いので、季節の変わり目や気候の違う土地への旅が苦手。

1.穀物類、植物性発酵食品を食べる

消化器が弱いので、納豆、大豆などの植物性発酵食品でおなかを整えて。きのこ類や雑穀ごはん、大豆や黒豆などの豆や豆ごはんが、エネルギーを与えてくれます。

2.人より睡眠時間をしっかりとる

体力が衰えているので休養を大切に。早く布団に入りいつもより1 時間長く寝るのがいいでしょう。疲れているのに夜更かしは禁物。

3.激しい運動は NG

息があがるような激しい運動は、エネルギーを奪われてしまうので NG。ゆっくりした散歩や軽いストレッチくらいが適しています。
<おすすめのお茶>
足りない気を補うには、黒豆茶や麦茶、そば茶、コーン茶など、豆や穀類のお茶がおすすめ。ミネラル成分が豊富な杜仲茶や、なじみのあるところでは、ほうじ茶や番茶も、おすすめです。

<おすすめの漢方薬>
気を補うのによいのが、いわゆる高麗人参。人参湯、人参養栄湯など、漢方薬でとることもでき胃腸を整え、体力をつけてくれます。乾燥した高麗人参をスープなどに入れて食べてもよいでしょう。


「血虚ネコ」タイプのセルフケア方法

悩みや喪失感でエネルギーが切れている状態

悩みごとが多かったり、喪失感を抱えているタイプ。頭をよく使う仕事や、考え込む人がなりやすいでしょう。状態が進むと、心も体もエネルギーが足りなくなっている状態で、見るからに生気がないという雰囲気に。

1.色の濃い食材を積極的にとる

トマト、サツマイモやニンジンなどの野菜や、赤いベリーやブドウ、ナツメなど、色の濃い食材が、 血虚にはおすすめ。また、レバーやニラ、 黒ゴマ、クコの実も血を補ってくれます。

2.生理中は休息をとるように

血が足りないこのタイプは、生理中にムリしてがんばると、ほかのところにも不調が出ます。なるべく休息をとるよう心がけて。

3.汗をかかない運動をする

人に合わせてやるハードな運動、汗を大量にかくような運動はエネルギーが奪われます。マイペースでストレッチなどをするのが◎。
<おすすめのお茶>
ドライのナツメを煮出したほんのり甘いナツメ茶がおすすめ。また、紅茶などにベリーを加えたベリー茶、クコの実を煮出したお茶など果実のお茶が、足りない血を補ってくれます。

<おすすめの漢方薬>
疲労や倦怠感、貧血を改善してくれるのが、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)。病後の体力の衰えなどにも使われていて、滋養強壮に。人参養栄湯も、体力を補い、寝汗や手足の冷えの悩みを解消します。


教えていただいた
邱紅梅(きゅう こうばい)先生 profile

中医師、心理学修士。北京中医薬大学医学部卒業後、中国で漢方専門の婦人科医として活動したのち、東京・目黒の桑楡堂薬局にて、多くの女性の相談にあたっている。著書に『 12 か月のからだ歳時記』(洋泉社)など。

illustration:Kayo Yamaguchi photograph;Yumi Furuya styling:Saori Ikeda text:Ema Tanaka web edit:Riho Abe
リンネル2018年12月号より
※写真・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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