日常生活で気血の消耗が多い割に、栄養が足りていない気血不足の人は、自分の消化力を考えながら、気血を補う食材を効率的にとることが健康への第一歩です。ヘトヘト、どん底に疲れた気血不足さんでも作れる、お手軽気血ごはんのとり方のコツやレシピを、国際中医薬膳師・瀬戸佳子先生に教えていただきました。
お手軽気血ごはんの5つの薬膳ルール
まずは缶詰や冷凍食品を活用してもいいので、無理なく続けるというのが大切。気血不足の人はまじめなところがあるので、抵抗があるかもしれませんが、最初から満点をめざして気負いすぎてしまうと、負担になって続きません。気軽にすぐ取り入れられる5つのルールをご紹介します。
1.量よりも質を重視。色が濃い素材を選ぶ
消化力が落ちているため、効率的に栄養をとりましょう。色が薄いものは栄養も控えめ。肉なら赤身、魚なら白身よりかつおやまぐろなど色が濃いもののほうが、鉄分が豊富。野菜なら色の濃い緑黄色野菜を積極的に。
2.消化しやすい調理法にする
加熱することで食べ物は格段に消化しやすくなります。刺身などの生ものや揚げ物は消化に悪いので控えめに。消化しにくい根菜類は長時間煮込み、硬い食材は細かくしたり、軟らかくしておきましょう。
3.食事中にできるだけ水を飲まない
消化液である胃酸が薄まるため、食事中はもちろん、食前食後30分も水を飲まないように。また、冷たい飲み物は、胃が冷えて食欲が落ちてしまいます。みそ汁やスープがあれば、水やお茶は不要。
4.朝ごはん抜きはNG
朝食をとることで自律神経が整い、脳も体もすっきり目覚めます。食欲がない人も、せめてみそ汁1杯を飲む習慣を。果物やスムージー、ヨーグルト、グラノーラ、コーヒーなどは胃に負担がかかるため、極力控えて。
5.冷たいもの、生もの、甘いものを避ける
最も胃腸の働きを弱める要因。また、砂糖や乳製品は湿気を呼ぶ食べ物とされ、胃に入ってきた食べ物の通り道を塞ぐといわれています。「おなかの調子が悪い」「風邪をひきそう」と感じたら食事を見直してみて。
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