【マンガで分かる性教育】思春期では遅い⁉ 学校任せでは不十分ってホント？

実は学校では性交について教えてくれない⁉

まず、最初に質問です。性教育はいつから始めるのがいいと思いますか？ 漠然と「子どもが成長して体が変わり始める、思春期の始まりやその少し前から……」と思っていませんか？ でも実際は、いざとなったら「思春期の子どもに、急に性について話をするなんて無理！」と、感じることが多いと言います。そして、「きっと学校で、教わってくるだろうから、家では特にする予定はない」という人もいるかもしれません。

しかし現在、学習指導要領の中には、「はどめ規定」があり、性交については取り扱わないことになっています。避妊について教わるのも高校になってからというのが多くの現状なのです。「その前に誤った知識を持ってしまうかもしれない…」と、思うと少し不安になってくるのではないでしょうか？

性教育を行うほどに、性について慎重になる

性について知ると興味を持って、行動に移すかもしれない」と不安に感じるかもしれません。しかし、現代の子どもたちの周りには商業的な性情報が溢れています。学校や家庭で正しい知識を教わらないと、友人やインターネットから誤った情報を学んでしまうおそれがあります。

長年性教育に取り組んできた人に共通する言葉は「性についての無知・無理解は無謀な性行動を生み出す。性についてしっかり学ぶことは慎重な性行動、幸せにつながる性行動を生み出す」というものです。リスクを含めて正しい知識を得ることで慎重になり「セックスをしない」という判断や主張もしやすくなるのです。

性教育で自己肯定感が高まる

性教育というのは、体の変化や避妊について教えるだけではありません。自分の体を大切にすることを教えたり、自分と他者との間の線の引き方を考えたりする、生きていくうえで大切な教育でもあるのです。

だから、性教育は小さいときから少しずつ、おうちの中で始めるのがおすすめ。そうすることが、子どもを性的なトラブルから守り、自己肯定感を高めることにつながるのです。

教えてくれたのは

『おうち性教育はじめます 一番やさしい！ 防犯・SEX・命の伝え方』　
フクチマミ、村瀬幸浩・著　KADOKAWA

子どもを一生守るために必要な性教育。「うちにも赤ちゃんはくる？」などの突然やってくる素朴な質問への答えから、性犯罪の被害者、加害者にならないための日ごろからの声がけなど。小さな子どもに理解できるよう大切なことを伝えるヒントがいっぱいのコミックエッセイ。

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text:Ema Tanaka

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※本記事は『おうち性教育はじめます 一番やさしい！ 防犯・SEX・命の伝え方』（KADOKAWA）からの抜粋です