LIFESTYLE
:【お仕事インタビュー】 バレーボール日本代表・柳田選手の「新しい環境でもポジティブな心を保つ、暮らしの習慣」
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:バレーボール日本代表で、東京グレートベアーズに所属している柳田将洋選手。海外で3チームを経験したのち、日本代表ではキャプテンを務めるなど、長年プロの世界で活躍してきました。そして現在所属する東京グレートベアーズは、2023年に移籍したばかり。そんな柳田選手に、不安いっぱいな新しい環境でもポジティブな心を保ち、目標を失わないためのマインドを学びます。
【お仕事インタビュー】 バレーボール日本代表・柳田選手の「新しい環境でもポジティブな心を保つ、暮らしの習慣」
お話をうかがった
柳田将洋選手 profile

X: @y_masaaaa_yk
Instagram:@masahiro.8.0706
〈柳田将洋選手 インタビュー〉
海外で3チーム、日本で3チームを経験。
どんな環境でも力が発揮できる形を模索
―新しい環境に飛び込む前後、誰でも不安や戸惑いがあると思います。柳田選手が、自分らしさやモチベーションを維持するためにやっていることはありますか?
僕は現在の東京グレートベアーズで、6チーム目です。チームを移籍する度に、もちろん不安はありますが、「自分が何をしたくて、新しい道を選んだのか」という気持ちを忘れないようにしています。
また、新しい環境に早く慣れるためには、練習前にテーピングを巻くなどの一連の準備をスムーズにできるよう、作業の効率化も大事ですね。試合に向けて、限られた時間のなかで最大の準備をして臨みたいからです。ひとつひとつ「次何しよう?」って考えていると、時間がもったいないなぁと。
―効率化することは、柳田選手がプロのスポーツ選手として活躍するなかで大切だと感じましたか?
そうですね。正直、若い頃はなぜ効率化が大事なのか、わからなかったです。ですが、日々のルーティンをスムーズにすることで、生産性が高くなり、試合でうまくいくイメージもだんだん掴めてきます。いい結果につながることも自分で確かめられたので、続けていこうと思いました。
もちろん試行錯誤しながらですけどね。僕は、海外でプレーしていた時期もあり、当時は自分でどうすることもできないことがたくさんありました。試合に集中して、最大の力を発揮するためには、自分でできる範囲のことは全てやる。セルフコントロールすることの大切さを学びました。

―ドイツとポーランドの計3チーム経験された柳田選手。当時の経験は、ほかにどんな影響を与えていますか?
最初は英語がわからなかったので、なかなか大変でしたね。
ヨーロッパの人たちはみんな優しいんですが、日本のように細やかな気遣いをするような文化ではなく、「やってほしいなら言ってほしい」という考え方。その都度、しっかりコミュニケーションを取ることの大切さを学びました。
また、チームメイトも国籍はさまざまだったので、色々話してお互いのことをもっと知ってから、バレーボールしようっていうムードがありました。文化の違いを知り、まずはその環境にいち早く慣れるっていうのも、自分ができるコントロールの一つだと実感しました。
チームメイトとコミュニケーションをとることもそうですが、日本にいると当たり前すぎて気づけていなかった大事なことや必要なことを改めて発見できたのは、海外経験での大きな収穫だったと思います。
「しっかり休んだあとは、自然とボールに触れたくなる」
オフの時間で体も心もリカバリー
―気分が落ちているとき、自分を励ますセルフケアやストレス解消法は何かありますか?
僕が「うまくいかない」と感じるのは、ほとんどバレーボールに関することです(笑)。だから僕の場合は、またバレーボールをすることで解消しています。
例えば試合に負けてしまい、悔しいと思っているときでも、一旦しっかり休んで、体も心もリセットされた状態で練習に挑みます。動いてみると、「また頑張ろう」って思えるんです。プライベートなことでいうと、買い物やおいしいご飯を食べにいくことが好き。休みで出かけているときは、バレーボールのことは考えません。
―オンオフしっかり切り替えているのですね。考えないようにしていても、つい思い出してしまうこともあると思うのですが、意識的に切り替えていますか?
これはクセづけだと思います。試合直後からオフモードに切り替えています。長年繰り返すうちに自然とできるようになりましたが、たまに思い出しそうになったら、なしなし!って(笑)。
よく、試合に負けたのに練習しないでもいいのかな? 練習したほうがいいのかな? という選手の話も聞きますが、そのときにする練習はあまり生産性がないのかなと思います。何かに迫られてやる練習ではなく、もっと建設的に。
オフの日にしっかり休んで、気持ちが切り替われば、練習したいなって自然に思えるので。プレーに関することも、試合直後にあれこれ考えるのではなく、時間を置いてから「そういえばあの試合こうだったな。次はこうしてみよう」と冷静に考えるタイプです。
また、ありがたいことに、僕は自分が好きなバレーボールが仕事になっているので、楽しくないと思うことはあんまり考えられません。自分が楽しい、幸せだなと思えるかどうかを一番大事にしています。

おうちで使えるボディケアグッズ
―自宅でのセルフケアで愛用しているグッズはありますか?
ドクターエアのマッサージガンや筋膜ローラーは、長年愛用しています。使う部位や用途に合わせて、それぞれ数種類持っています。携帯用の小さなサイズは、遠征にも持って行ったり。海外のチームにいたとき、トレーナーさんのケアがあんまり合わなくて(笑)、自宅でセルフケアすることが得意になりました。
―そのなかでも特にお気に入りというものはありますか?
振動するタイプのマッサージローラーかな。もちろん全身使えますが、僕は前ももや背中、ふくらはぎによく使います。どうしてもストレッチだけではほぐしきれない筋肉を、マッサージローラーの力を借りてほぐしています。筋肉がゆるむと体の強張りも取れるので、体が軽くなって深く眠れたり、もちろん代謝が上がったりなどいいことずくめ。今まで何回買い換えたか忘れてしまうくらい、毎日使い込んでいます。
「この先もずっと、バレーボールに携わりたい」
―今シーズンも中盤ですね。東京グレートベアーズで、今後叶えたい夢や展望を教えてください。
今までずっとバレーボールをやっているので、これからも携わり続けたいと思います。
そのうちのひとつが競技拡大です。バレーボールに恩返しのような感じですけど、魅力をたくさんの人に伝えていけたらいいなと思います。バレーボールって、できるようになると楽しいんですけど、うまくなるまでに時間がかかるスポーツだなと思うんです。その前に諦めてしまったらもったいない! 若い選手がバレーボールを選んで、頑張って続けてきてよかったなと思える競技にしたいです。
―若手の育成に関する活動もスタートされていますよね。
やっと始められたところです。今は自分自身も成長しながらですけど、日々どういうことを考えてプレーしているのか、現役でいられるときにできるだけ多くのことを直接伝えていけたらと思います。もちろんそれは僕だけじゃなくて、いろんな選手に参入してもらって、それぞれのスキルを伝えたり、挑戦してもらえる場所を作りたいと思っています。
新しい環境で不安を感じている人へ
「なぜ自分がその道を選んだかを振り返ってみて」
―柳田選手、今日は素敵なお話をありがとうございました。最後に、これから新生活などで、新しい環境に飛び込む方、新しいことを始める方にメッセージをお願いします。
何か新しく始めるとき、僕でもそうですし、みんなも不安だと思います。その不安は徐々に解けてくるもので、きっと時間が解決してくれます。
そして最初にもお話しした「新しい環境で自分は何がしたいか?」という目的を持って、充実感を見つけてほしいなと思います。
たとえば進学や就職で新しい環境に飛び込んだとき、その場所で自分がどうなりたいのか、何をしたくてこの道を選んだのかという視点でみると、おのずとやるべきことが見えてくるはず。
未来は誰にもわからないので、ずっと不安な気持ちを抱えたままでいるより、目指したい未来に向けてどんどん行動したほうがいい。失敗なんて誰でもします。失敗を恐れたり、ミスを悔やんで立ち止まるより、自分が進みたい方に向かって、「自分で導くぞ」ってポジティブなマインドで。そうすれば夢に近づいていくと思います。

東京グレートベアーズ「10,000人プロジェクト」開催!
2024年3月2日(土)、3日(日)東京グレートベアーズ ホームゲーム 日本製鉄堺ブレイザーズ戦にて、「10,000人プロジェクト」を開催!
昨季の2023年3月5日(日)東京グレートベアーズ vs ジェイテクトSTINGSにて樹立したV.LEAGUE 最高動員数記録「8,142名」を超えるべく、様々な施策を実施予定です。
ぜひ観戦しに、足を運んでみてくださいね!
>> チケット購入はこちらから
【開催概要】
・タイトル:2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 東京グレートベアーズ vs 日本製鉄堺ブレイザーズ
・日時:
3月2日(土)13:00開場、14:00オープニングセレモニー、15:00試合開始
3月3日(日)12:15開場、13:45オープニングセレモニー、15:00試合開始
・会場:有明コロシアム(東京都江東区有明2-2-22)
※開催時間は変更の可能性がありますので、最新情報は東京グレートベアーズのホームページをご確認ください
(衣装協力)
ZEGNA
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photograph:Chihiro Oshima text:Riho Abe
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