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【素敵なおうち訪問】 1万冊の本が並ぶ本棚が主役の、夫婦の夢の住まい (土屋さん宅後編) 【素敵なおうち訪問】 1万冊の本が並ぶ本棚が主役の、夫婦の夢の住まい (土屋さん宅後編)

連載 #素敵なおうち訪問

はっきりとした住まいのイメージ作りが鍵

土屋邸

実は大学で建築を勉強していたという裕一さん。恩師である建築家、矢部達也さんの考え方が、住まいのイメージづくりの参考になったといいます。

「余計なことはせず、極めてシンプルで高級志向でもない。一見すると変わっているんだけどよく見ると実用的、という考え方が好きで。例えばちょっとの隙間が本棚になっていたり、扉や本棚も塗装をせず、素材のままだったり、というところは影響を受けたと思います。また矢部さんの建築で使われていた家具も、どこのものか聞いて同じものを購入したりしました」

土屋邸

1万冊の本が入る本棚と写真が撮れるスペース。あとは玄関からパントリーまでの動線と、ランドリールームが欲しいという要望以外は、すべて設計士さんにおまかせだったのだとか。

「お願いしたSNARKさんの手がけた物件は数多く内覧していて、行くたびにいいなと思っていました。なかなかこんなに信頼できるところはないと思っています。カタログの写真を見て想像するのは難しいですが、設計士さんのご自宅を見せてもらえたのもイメージが湧いてよかったです。ほとんど何も言わずにこういう設計になっていて、理想が叶った気がしました」と裕一さん。

土屋邸
本棚の隙間に置かれたかわいい雑貨は、ほとんど裕一さんのもの。

「例えば寝室の電気は寝る寸前に消せる場所にあったり、そういう設計が一つひとつさすがだなと思います。コンセントや電気の位置が、ここじゃない方がよかったと思うのが一つもないんです。素材選びも素敵。好きなものが似ているので、設計士さんのお家を見せていただいて、壁を抜いたりするところやカーテン選びまで真似をしました。

贅沢をいえば寝室をもうちょっと広くしたかったのですが、私がランドリールームを欲しがったために小さくなって。妥協したところももちろんありますが、結果的にちょうどいい感じになったと思います」と三和さん。

暮らし始めてから季節が一巡し、住み心地のよさを実感しているという土屋さん夫妻。これからは、草木を植えたり、野菜を育てたり、庭に手を加えていきたいといいます。

収納スペースをたくさん作り、見せると隠すのバランスがとてもよい土屋さんの住まいは、1万冊の本が収納された本棚がありながらも圧迫感がなく、居心地のいい空間になっていました。

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photograph:Mari Yoshioka edit & text : Mayumi Akagi
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