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:【スイス旅】 鉄道を使って自然もアートも満喫! チューリヒの外せないスポット3選
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中央ヨーロッパに位置するスイス。『アルプスの少女ハイジ』で知られている自然豊かな国ですが、実は公共交通機関が発達していて有名な観光スポットも楽に回ることができる、旅しやすい国でもあります! 今回は、日帰りで楽しめるチューリヒ市内と近郊のおすすめスポットとグルメ情報をお届けします。
【スイス旅】 鉄道を使って自然もアートも満喫! チューリヒ市内と近郊の外せないスポット3選
スイス旅の起点はチューリヒがおすすめ!

©jungfrau.ch
日本からの直行便もあるスイス最大の都市・チューリヒ。旧市街アルトシュタット、リマト川と旧市街を一望できるリンデンホフの丘、シャガールのステンドグラスで有名なフラウミュンスター(聖母教会)、街のシンボルにもなっているロマネスク様式のグロスミュンスター(大聖堂)など、見どころがたくさん。トラムに乗って町を散策するだけで異国情緒にたっぷり浸ることができます。

撮影時12月、チューリヒ名物のクリスマス・イルミネーション 「Lucy(ルーシー)」。
メインストリートのバーンホフシュトラッセには、ブランド店、レストラン、カフェなどおしゃれなお店が立ち並び、ショッピングも楽しめます。時計やチョコレートといったスイスならではの名産品が売っているお店も多いので、お土産探しにもうってつけ。何より、チューリヒからは鉄道でスイスアルプス観光の拠点ユングフラウ地方はもちろん、ベルン、バーゼル、ルツェルンなど様々な観光地にアクセスしやすいのが魅力です。

旧市街アルトシュタット。石畳の舗装された道の両側に優雅で美しい古くからの建物が並び、街全体がノスタルジックでレトロな雰囲気に満ちています。人通りも多すぎず少なすぎず、おしゃれなカフェや書店、雑貨屋などかわいいお店がたくさんあるので、休憩を挟みながらぶらぶら歩くだけでも楽しめる場所。
スイストラベルパスを使おう!
【おすすめスポット①】 チューリヒ美術館でアートの新たな魅力を知る

2021年に増設された新館。デイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツ・ベルリンが設計。
チューリヒを訪れたらまず立ち寄ってほしいのが美術館。実はチューリヒは、チューリヒ美術館やリートベルク美術館など、美術好きをうならせるような美術館の宝庫なのです。
1787年に始まる長い歴史を誇るチューリヒ美術館「Kunsthaus Zürich」には10万点もの作品が収蔵されており、後期ゴシックやイタリア・バロックの名作、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ボナールなどのフランス印象派絵画、母国のノルウェー以外では最大の所蔵となるムンクやココシュカなどの表現主義絵画、ピカソやシャガールといった抽象絵画まで、各時代を代表する巨匠たちの名画が勢ぞろいしています。

クロード・モネ 《睡蓮の池、夕暮れ》 (写真左)
さらにホドラー、ジャコメッティらスイスゆかりの芸術家の作品をここまで贅沢に観ることができるのはチューリヒ美術館だけ。ホドラーの傑作とも名高い大作壁画《無限へのまなざし》のほか、専用の展示室もあり、初期から晩年までの作品が豊富に飾られています。

フェルディナント・ホドラー《無限へのまなざし》
そして、現在はちょっと変わった企画展示も。その名も「A FUTURE FOR THE PAST(過去のための未来)」。入り口、ルノワールによるかの有名な名画イレーヌ嬢の絵の前には、遮るように青い布。その意味は「歴史は一枚岩ではない」。チューリヒ美術館に収蔵されている「ビュールレ・コレクション」。収集家エミール・ゲオルク・ビュールレにより集められた名画の数々が、今スイスで問題視されています。

オーギュスト・ルノワール《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》(写真右)
第二次世界大戦中に製造した武器をナチスに売り捌く兵器商人としての顔と、ナチスがユダヤ人から取り上げた名画を買い続けた収集家としての顔。二つの顔をもつビュールレにより集められた作品の中には、本来ならば持つべき人のもとに返さなければならない、窃盗品に値するものも多いのだとか。「至上の印象派コレクション」はこうして、戦争の負の遺産として議論を醸し、現在、その問題を大々的に取り上げた展示の第2弾が進行中です。

来場者は青の丸い台紙に感想や意見を書き、壁に飾ることができる。
展示の最後には来場者が感想を共有できる場も。絵の背景を知ることで、新たな発見があったり、自分の中のアートへの関心を高めることができたりします。チューリヒ美術館を訪れる際は時間をたっぷり用意して、アートの世界に浸ってみては?
Kunsthaus Zürich
開館時間
日曜、火曜、水曜、金曜、土曜 10:00 – 18:00
木曜 10:00 – 20:00
【おすすめスポット②】 の滝で大自然のマイナスイオンを浴びる

自然豊かで名高いスイスなだけに、チューリヒから列車に50分乗るだけで絶景に出合えます。向かったのはヨーロッパ最大の水量を誇る「ラインの滝」。古くから多くの人が集まる景勝地で、かの有名な詩人ゲーテも魅了され、生涯に4度も訪れたとか。「この先も絵に描かれたり、文章に記されたり多くの人が感動を伝えようと試みるだろうが、何人によっても確定され、論じつくされることはないだろう」とまで語られたことで有名です。

この日は生憎の曇りでしたが、前日の雨も相まって滝の勢いは大迫力! 水音も力強い! スケールの違う自然に圧倒されました。 さらに近くから観賞できるスポットや、季節が合えば船でクルーズボートに乗ることもできるので、ヨーロッパ屈指の名瀑をぜひ肌で感じてみて。
Rheinfall
Schloss Laufen am Rheinfall駅から徒歩5分(直結)
【おすすめスポット③】 旅で疲れた体はチューリヒ周辺を一望するスパで癒やして

チューリヒの中心部からトラムで10分ほど。チューリヒ湖畔西側のエンゲ地区には、ブティックホテル「B2 Hotel」と、スパ「Hürlimannbad & Spa Zürich」が隣接してあります。B2 Hotelは、1836年に開業し160年の歴史を誇ったビール醸造所跡地を再開発し、2012年にホテルに生まれ変わりました。オリジナルの醸造所の建物には手を加えず、外壁だけを後付けしたという変わった建築で、施設の至る所にビール醸造所の名残が見られます。

醸造所のセラーを改装したというスパ(温浴施設)はとにかく種類が豊富! リラクゼーションスペースやマッサージも充実しています。
一角では「ローマン・アイリッシュ」というヨーロッパ独特の入浴方法を体験することも。ローマン・アイリッシュとは16段階の手順があって、壁にかかれた手順にそって部屋を移動しながら入浴していく健康法のこと。こちらのローマンアイリッシュスパではウェットゾーン6、ドライゾーン3を組み合わせ、合計10段階(所要時間約2時間で1サイクル)で楽しめます。部屋によって温度や浸かる時間が異なっていて、神殿のような部屋の造りもユニークです。

おすすめは屋上にある野外の「インフィニティ・プール」。建物の最上階にあるだけあり、お湯に浸かりながらチューリヒの素晴らしいパノラマの景色を眺めることができます。

ちなみに、ホテルの入り口には3万3千冊以上の蔵書を誇る大きなライブラリーカフェが! まるでディズニー映画『美女と野獣』のワンシーンのよう……。ビール瓶で作られたシャンデリアもおしゃれで、素敵なひと時を過ごせること間違いなしです。
これだけは食べたい! チューリヒ名物・仔牛のクリーム煮

お水も乳製品も抜群においしいスイス。チューリヒを訪れたならぜひとも食べておきたいのが、チューリヒ名物の仔牛のクリーム煮「ツーリッヒャー・ゲシュネッツェルテス」。薄切り肉をクリームで煮込んだチューリヒの郷土料理です。

そこで向かったのが、老舗のスイス料理レストラン「Zunfthaus zur Waag」。チューリヒの中心部、フラウミュンスター(聖母教会)前広場に位置しています。1287年に建てられ、元はギルドハウスだったという水色の家は、外観も内観も中世風で、ときめきがいっぱい!

付け合わせはレシュティ(ポテトパンケーキ)。外はさくさく、中はほくほくで、ソースとの相性もぴったり。やわらかいお肉とクリームのコクがワインにもよく合います。
Zunfthaus zur Waag
営業時間
月曜~土曜 11:30 – 14:00、18:00 – 22:00
日曜 定休日
野菜不足を感じたら、世界最古のベジタリアンレストランへ

チューリヒのグルメでもう1か所はずせないのがシール通りにある「Haus Hiltl」。1898 年に開業した世界最古のベジタリアンレストランです。店内はビュッフェ形式で、カレーやエスニック料理も豊富。

1階にあるビュッフェ。カレー、惣菜、デザートなどコーナー別に分かれている。
おいしそう&珍しい野菜の数々に、ついついお皿にのせすぎてしまいます……。たくさん食べても翌日の胃の調子はすっきり! 我こそは野菜好きという方、旅で胃腸の疲れや野菜不足感じた際は、ぜひ足を運んでほしいところです。

Haus Hiltl
営業時間
月曜~木曜 7:00 – 22:00
金曜 7:00 – 23:00
土曜 8:00 – 23:00
日曜 10:00 – 22:00
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