【内田彩仍さん連載:明日もいい日になりますように】 「第20回 暑さを楽しく穏やかに乗り切る」 【内田彩仍さん連載:明日もいい日になりますように】 「第20回 暑さを楽しく穏やかに乗り切る」
丁寧な暮らしぶりやセンス溢れる素敵な着こなしで人気を集める内田彩仍さん。日々のなかで内田さんが見つけた小さな幸せや、暮らしの工夫をお届けします。今年も長引く残暑。内田さんも毎日様々な工夫をしながらこの暑さを乗り切っています。「明日もいい日になりそう」と、皆さまが穏やかに前を向けますように。
内田彩仍さん Profile
立秋とは名ばかりのジリジリとした猛暑が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
朝起きて空を見上げると、澄み切った青空に入道雲が浮いているように見えて、とても清々しく感じるのですが、窓を開けた途端、熱風が吹き込んできて、がっかり。
それでも、朝日を受けた庭木からの木漏れ日がきれいで、暑さを感じながらも眺めてしまいます。
この暑さのなか、一旦くつろいでしまうと本当に何もやりたくなくなるから、どうせするなら少しでも涼しい朝のうちに家事を済ませておこうと思い、起きてすぐに洗濯を始めます。
洗濯機を回している間に庭の植木に水やりを。
南向きの庭は日中本当に暑いのと、山が近いからか、夕方からは蚊が大発生するので、朝早い時間に水やりをするようにしています。
水やり後、洗濯物を干してひと通り朝の家事を終える頃には、汗だくに。防災用にと用意していた「アテント温められるからだふき」が、この夏大活躍。
ベタベタした汗をさっと拭き取れるから、家にいるときは電子レンジで10秒温めてから使っています。
拭き終えると、これがとても爽快で。無香料で介護にも使えるフェースタオルほどの大きさのタオルは、ほどよい湿り気があり温めなくても使えるもの。大判で気持ちよく拭けるので、この夏は外出時にも持って出るようになりました。
わが家は2階にキッチンとリビングがあるのですが、リビングに置いてある温度計は、ふと見たら30度を指していることも。猫がいるので熱中症にならないよう常時エアコンをつけていて、体感的にはそこまで室温が高くない気もしたので、ある日「もしかしたら壊れているのでは?」と思い、別の部屋に置いてみたら針の位置が変わりました。
家事をしたり、仕事をしたり、一日のほとんどをリビングで過ごしているのですが、今年は外があまりにも暑いので、30度に慣れてしまっているのかもしれませんね。
それでも西日が差し込む時間からの暑さには耐えられず、エアコンの風量を強にすると、わが家の愛猫そらはエアコンの風が苦手なようで、心地いい場所探しにでも出かけるようにそそくさと、2階のリビングから1階へと駆け降りていくのです。
この暑さでは、家にいても結構喉が渇きます。
テーブルの上にいつでも飲めるよう、水は置いているのですが、味に飽きてしまっているのか、仕事や家事で集中していると、つい飲むのを忘れてしまうことも。
それで、水分補給すること自体を楽しめたらと、工夫するようになりました。
私はコーヒー党でコーヒーをよく飲むのですが、食欲が落ちる夏は、水分補給でも栄養摂取をと思い、タンパク質やカルシウム多めの牛乳を使ってカフェラテにすることに。コンビニでカフェオレ味のアイスの実を見つけて氷がわりにしてみたら、薄くならずに最後まで美味しく飲めました。
しょっちゅう飲んでいる炭酸水には、抗酸化作用がありビタミンCも豊富な冷凍ベリーを追加してベリージュースに。
このままでも美味しいのですが、冷蔵庫に30分ほど入れておくと、ベリーが程よく溶けて炭酸水がシャーベット状になり、スプーンですくって食べるとほのかな酸味が体中に染み渡るようで、これもまた美味しいのです。
綺麗な色も気に入って、お酒が飲めないので夕食のアペリティフがわりにもするように。
喉が渇きすぎてイガイガしてきたら、レモンの蜂蜜漬けをお湯で割ったものを飲んでいます。
蜂蜜が喉に浸透するのか、痛みが和らぐよう。風邪をひくときもいつも喉からくるから、喉を労るためにも年中冷蔵庫にストックしています。
このところ体が重く感じてちょっと夏バテ気味なので、すっかり食欲も落ちました。でも、食べないまま過ごしていたらフラフラになってしまったので、食欲のない日は「これなら食べられる」と思えた大根おろしご飯を食べるように。
フードプロセッサーで、みじん切りにした大根にゆずぽん酢とゆずこしょうで味付けしたものを、冷蔵庫に常備。さっぱりといただけるから、この夏の定番になりました。
こうも暑いと体調を崩しがち。一度崩すと戻るのに時間がかかるから、ちょっとした工夫で健康に暮らせるなら何よりです。
今は10月25日発売予定の新刊の原稿直しをしています。『衣食住、暮らしに寄り添うもの選び』という本。
本書では、長年大切に使い続けているものから、最近見つけた日用品まで、日々の暮らしを助けてもらったり、心豊かにしてもらったり。今の暮らしを支えてくれているものや、「もの」にまつわる私の日常を綴りました。
今年もいつもお世話になっている福岡の雑貨店、チャビットで新刊のご予約を受け付けていただく予定ですが、Amazonや楽天でもご予約が始まっております。どうぞよろしければご覧ください。
今年は、まだまだ暑さが続くとのこと。早く涼しくなることを願うばかりですが、皆さまどうぞご自愛くださいませ。
わが家の夏の風物詩、そらのへそ天ごろ寝。
そらは夏になると暑いからかゴロンとひっくり返って寝ていることが多いので、見ながらいつも癒やされています。本当に暑くて気持ちが萎えるこの頃ですが、いいこともありますね(笑)。
皆さまも私も、明日もいい日になりますように。
photograph: Kyoko Omori Ayano Uchida text: Ayano Uchida
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
内田 彩仍エッセイスト・スタイリスト
福岡県在住。夫と愛猫そらと暮らす。雑誌などで紹介される丁寧でセンスのある暮らしぶりが人気。 『内田彩仍さんと作った 白のキャンバストートバッグBOOK』(宝島社)、『幸せな心持ち』(主婦と生活社)など著書多数。 新刊『衣食住、暮らしに寄り添うもの選び』(集英社)が10月25日に発売。
リンネル.jpでは、日々の中で見つけた小さな幸せを綴る「明日もいい日になりますように」を連載中。
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