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:【防災リュック・ポーチの中身リスト】震災経験者・防災士が備える3つの自作セット。本当に必要なものをそろえていざというときの味方に
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「防災リュックを用意しておこう」とは言うけれど、実際何を準備したらいいの…? 防災士で震災経験者でもある松永りえさんは、外出時の持ち歩き用ポーチ、非常時の持ち出し用リュック、自宅で避難生活するときのための備蓄ボックスと、3 種類の防災セットを自作しているとのこと。本当に必要なものを揃えられるように、それぞれの中身やあってよかったおすすめ防災グッズを教えていただきました。
また、無印良品マニアでもある松永さん。防災ポーチは無印良品の商品だけでも作ってみていただきました!防災ボトルの場合は何を入れるかもお聞きしたので、用途や生活シーンに合うものを備えてみてくださいね。
教えてくれたのは…防災収納インストラクター 松永りえさん
「もしも」に備える3つのセットを作っておこう
防災グッズは、非常時の持ち出し用、外出時の持ち歩き用、自宅で避難生活するときのためのストックの3種類が必要。 内容は随時見直して、家族全員で把握しましょう。
①災害時に持ち出せる【防災リュック】

【防災リュックの中身リスト】
1 懐中電灯
2 水
3 連絡メモ
4 防災マニュアル
5 救急セット
6 食料
7 お菓子
8 マスク
9 アルコールジェル
10 小銭
11 ウェットシート
12 ゴミ袋
13 防臭袋
14 簡易トイレ
15 粘着テープ
16 電池
17 ライター
18 ペン
19 アルミポンチョ
20 簡易寝袋
21 タオル
22 ティッシュ
23 給水袋
24 レジャーシート
25 ラジオ
26 ポータブル電源
27 軍手
28 ドライシャンプー
29 ボディシート
防災リュックは特別な機能のあるものではなく、家にあるものでOK。子どもを含めて家族の人数分用意し、中身は背負う人と一緒に確認します。当座の食料、給水袋や簡易トイレ、救急グッズなど、ポータブル電源やUSBケーブルも忘れずに。詰め込みすぎて、背負って歩けなくならないように。リュックが体から離れないよう、位置を調整しておきます。
②いつも持ち歩く【防災ポーチ】

【防災ポーチの中身リスト】
1 マスク
2 メモ帳、ペン
3 エマージェンシーシート
4 傷パッド
5 ウェットシート
6 ライト、ホイッスル
7 お菓子(羊羹、飴)
8 小銭
9 携帯用トイレ
10 レインポンチョ
外出中に地震が起きて一晩避難所でしのいだり、家まで歩くことになったときのために、普段から防災ポーチを持ち歩くのがおすすめ。携帯用トイレやウェットティッシュ、小腹を満たせる食料、小銭の準備があると◎。閉じ込められたときのためのホイッスルや、ミニライト、また水を飲んだりうがいするための、シリコンコップも便利です。
無印良品のアイテムだけでも、防災ポーチ作ってみた!

【無印良品でそろえた防災ポーチの中身リスト】
1 いつものもしもハンカチ
2 エマージェンシーシート
3 除菌シート
4 EVAクリアケース・ミニ(小銭入れ)
5 メモ帳
6 ゲルインキポールペン
7 携帯用救急絆
8 チョコようかん(1個)
9 リンクルナイロン フラットポーチM
無印良品には、実は防災ポーチにぴったりのアイテムがたくさんそろっています。無印良品らしいシンプルなデザインなので、見た目にもこだわりたい人におすすめです。
ただ、1点残念なのが、無印良品には「携帯トイレ」がないこと。大きな非常用トイレセットはあるのですが、ポーチに入るサイズではないので今回は断念…。市販のコンパクトな非常用トイレを入れたいと思います。
\防災ポーチとして使ったのはこれ!/
リンクルナイロン フラットポーチM(¥1,090)

今回選んだのは「リンクルナイロン フラットポーチ」のMサイズ(約19×13.5cm)。
生地にハリ感があり、マチがなくて薄いので、バッグの中でもスッキリ収まってくれます。防災ポーチは常にバッグの中に入れておくもの。重さも大きさも無理なく持ち運べるものがおすすめです。

防災ボトルの場合はどうなる?

警視庁のSNSから広まった「防災ボトル」は水に強く、水筒としても使えるのがメリットです。通常は飲み物を入れるドリンクボトルですが、防災グッズを詰めれば、防災ボトルの完成!
ただし、防災ポーチより容量が少ないので、厳選して入れないといけません(実際に、エマージェンシーシートが大きすぎて入りませんでした)。
また、ボトルから取り出すときに、一旦全部出さないといけないので、日常使いというよりは本当に緊急用と考えた方がいいですね。
\防災ボトルとして使ったのはこれ!/
持ち運びやすい 目盛り付き ドリンクボトル(¥490)

無印良品の人気商品「ドリンクボトル」は3サイズありますが、おすすめなのは中間の500mL(¥490)。大きい700mLはバッグの中でかさ張りますし、小さい350mLは必要なものが入りきりません。
持ち手があるので持ち運びしやすく、内蓋もついているので水筒としても優秀です。ただし、完全密封ではないため、横向きに置くのはNG。
防災ポーチと防災ボトル、どう使い分ける?
【防災ポーチのメリット】
・比較的大きなものも入れられるので安心感がある。
・いざというときも、必要なものがすぐに取り出しやすい。
・スリムなので小さなバッグにも入れられる。
☆こんな人におすすめ!☆
・日常的に使うこともあり、取り出しやすさを重視したい人
・エマージェンシーシートなどの大きなものも入れたい人
・小さなバッグを使っている人
【防災ボトルのメリット】
・水に強いので、水害、雨の日やアウトドアでも安心
・衝撃に強いので中身がしっかり守られる
・いざというときは水筒として使える
☆こんな人におすすめ!☆
・濡れると困るもの(紙幣、ライター、モバイルバッテリーなど)を入れたい人
・雨や混雑した場所でも、中身をしっかり守りたい人
・万が一のときは、水筒として使いたい人

③いざというときに備える【防災備蓄ボックス】

【防災備蓄ボックスの中身リスト】
1 水
2 使い捨て食器、割り箸
3 ラジオ
4 ガムテープ
5 軍手
6 タオル
7 食料
8 お菓子
9 ラップ
10 トイレットペーパー
11 冷却シート
12 ボディシート
13 非常用トイレ
14 ろうそく
15 救急セット
災害用のストックは、日常生活で使うローリングストックを含めて、各部屋に分散して収納します。閉じ込めに遭ったときでも水や最低限の食料があれば耐えられるからです。収納は段ボールでもいいですが、プラスチックやポリプロピレンなど、ケースに水をためられるものがあると便利。救急セットや軍手なども用意を。上の画像はほんの一部です。
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photograph:Rie Matsunaga text:Ema Tanaka
リンネル2024年10月号より
※写真・文章の無断転載はご遠慮ください
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外出先で何が起こるかわからない時代です。災害時で帰宅困難になった場合だけでなく、日常でも交通機関がストップしてしまうことも珍しくありません。そんなときに、バッグの中に羊羹や小銭などがあるだけで、かなり安心感があります。ほかにもご自身が必要と思うものがあれば、ぜひ追加して入れてくださいね。