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【自宅の地震対策】部屋ごとに備え方を解説!今すぐできる「防災×収納」の考え方を取り入れて、普段から暮らしやすい家に 【自宅の地震対策】部屋ごとに備え方を解説!今すぐできる「防災×収納」の考え方を取り入れて、普段から暮らしやすい家に

連載 #防災

地震などの災害はいつ起こるかわかりません。自宅の収納を防災目線で考えることで、日頃からの備えにも住み心地のよい家にもつながります。リビングのテレビ、キッチンの食器棚など、対策するポイントをおさえてスムーズに避難できる部屋づくりを心がけましょう。ローリングストックを取り入れるのも大切です。

目次
  1. 教えてくれたのは…防災収納インストラクター 松永りえさん
  2. 「防災×収納」の基本的な考え方は?
  3. 「防災×収納」を取り入れた部屋づくり①:リビング
  4. 「防災×収納」を取り入れた部屋づくり②:玄関
  5. 「防災×収納」を取り入れた部屋づくり③:キッチン
  6. 「防災×収納」を取り入れた部屋づくり④:寝室
  7. 「防災×収納」を取り入れた部屋づくり⑤:トイレ・バスルーム

教えてくれたのは…防災収納インストラクター 松永りえさん

防災収納インストラクター 松永りえさん
Profile
防災士、整理収納コンサルタント。熊本地震で被災し、防災について学び始める。著書に『もしもに役立つ、いつものモノ選び』(エムディエヌコーポレーション)など。
松永りえさんブログ「良品生活」

「防災×収納」の基本的な考え方は?

暮らしやすさと安全の両面で大切なのが整理整頓。家具の配置や転倒防止対策をすることで、いつでも避難しやすい環境作りを。

  • ・ものを少なくして、避難経路の障害をなくす
  • ・安全なのは見せる収納より隠す収納
  • ・防災グッズ&フードは使い慣れたもの、食べなれたもの
  • ・ポータブルライトで停電時に備える
  • ・避難用持ち出し袋の中身は、家族全員で把握

揺れがきたあとでもスムーズに避難できる家が◎

「2016年の熊本地震で被災し、熊本市内だった我が家は、テレビが転倒、ペンダントライトが割れて落下したり、植木鉢や雑貨が破損しました。幸い、家具に挟まれたりなどの大きなけがにはつながりませんでしたが、家の中の備えの大切さを痛感しました」と、語る松永さん。

それまでは、整理収納アドバイザーとして、暮らしやすさを大切にしてきましたが、震災後は安全を最優先に考えたそう。特に大事なのは、家の中が整理されていること。「家中がものであふれていたら、もしものときにスムーズに行動できませんし、火事が迫ったときにも燃えやすい。すっきりした暮らしは、安全の第一歩なのです」。

また、収納家具は背の低いもののみにする、収納のトビラには耐震ラッチを取りつける、倒れてきそうな雑貨は、耐震用ジェルで固定するのも大切。
「防災グッズに関しても、外に持ち出すものは玄関のそば、保存食や水は各部屋に分散するなど、適材適所が大切。せっかく準備しても使いなれないと意味がないので、試しに使ってみる、食料も食べなれたものをストックしています」。こうした備えが安心につながります。

熊本地震で割れて落下したペンダントライト。真下にいて直撃していたら大けがの可能性も! シーリングライトが安心です。

次のページ「防災×収納」を取り入れた部屋づくり① リビング

連載 #防災

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