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:韓国の洗練された工芸品・白磁とは? 内田真美さん注目の作家と愛用の器たち 【kazumiさんが学ぶ、ときめきの韓国】
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モデルのkazumiさんが今一番気になる国、韓国の文化について深掘りする連載。今回のテーマは工芸。
食から器にも興味が広がったという料理研究家内田真美さんに日常で使える現代作家の素敵な器を教えていただきました。美しく洗練された器に盛りつけるだけで、きっといつもの料理が見違えって暮らしがちょっと豊かになるはず!
韓国の工芸について教えてくれたのは
ほどよい非日常を感じる
日常に使える現代作家の器

もともと東アジアが好きで台湾から朝鮮半島にも通うようになり、食から器にも興味が広がりました。宮廷料理研究家の崔智恩さんに現代作家の方を紹介していただき、私も交流するようになったんです。

韓国の工芸はどんなところが魅力だと思われますか?

韓国では白土で作られる、白磁がメイン。白は最も気高い色なので、白磁は基本的には高貴な人々が使っていたもの。
日本のように土や焼き方、デザインが違うのではなく、原型となる古典白磁の写しや、そこから派生したオリジナルを作る方が多いです。
白で形も同じですが、そのなかで作家がそれぞれの個性を出しているところがおもしろいと思います。

宮廷料理のイメージがありますが、どう使われていますか?

蓋つきの器は漬物や薬味入れにもちょうどよく、残ってもそのまま冷蔵庫に入れられて便利です。
私は、器は骨董のような愛でるもの、飾るものではなく、日常的に使いたいと思っています。白磁はよく使う古伊万里との相性もよく、和食や中華、東南アジア料理すべてに使えるところも気に入っています。すべてを白磁でそろえるよりも手持ちの器に1、2点取り入れるのがおすすめ。
若手作家も文化継承者の一員なので、作品を買って支えていこうという、韓国の人たちの考え方にも共感しています。

美しく洗練された白磁。
韓国の工芸に触れました

光にかざすとける白磁の美しさ
透光を研究している工芸家のイ・インファさん。2層になった透光性が美しいカップは、「mami’s cup」と内田さんの名前をつけてプレゼントされたもの。
内田さんの友人でもある現代作家の器

① イ・インファさんの作品。普段はアートピースがメイン。
② インファさんの夫で、白土の研究者でもあるキム・ドクホさんの作品。内田さんはワインクーラーや水分の多いデザートを入れるのに使うそう。
③ キム・サンインさんは生活工芸を数多く手がける作家。『ヤエカ』が手がけるセレクトショップ「CA JITSU」でも購入可能。

パク・ミギョンさんによる鍛金の作品。漆を焼きつけた茶葉入れや純銀の茶漉しなど、茶人であるというミギョンさんの作品は、お茶に関するものも多いのだとか。
いつでも自分が好きだと思える、ほかにはないデザインが魅力です。


比較的日本でも手に入りやすいという、人気作家キム・サンインさんの器。祭器である高台も日常で使いやすいデザインに。
ほどよい高さの高台は、少しだけ非日常感を味わえれます。 緊張する美しさではなく、線がやわらかくていばっていない。やさしい雰囲気が魅力です


内田さんがほぼ毎日使うというキム・サンインさんの碗。 高台が低く、スタッキングも可能。
深さがあるので、汁物などにも使えて万能。 乾燥までしなければ、食洗機にかけられるというのもうれしい利点です。

韓国の工芸に触れたkazumiさんの感想

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photograph:Nozomi Nishi text:Mayumi Akagi
リンネル2024年11月号
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内田さんが韓国の工芸に興味を持ったきっかけは?