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:韓国伝統の“ポジャギ作り”を体験! オクサのモビール作りで縫い方の練習を。布をつなぎ合わせる手仕事の魅力 【kazumiさんが学ぶ、ときめきの韓国】
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モデルのkazumiさんが今一番気になる国、韓国の文化について深掘りする連載。
今回のテーマは手仕事。端切れを自由につなぎ合わせてものを包んだり覆ったりするポジャギの魅力に迫ります。細かな作業をじっくり時間をかけてつくりあげるので、きっと完成したときには達成感と充実感がうまれるはず。冬のおうち時間にぜひちくちく挑戦してみて!
ポジャギの魅力を教えてくれたのは
ポシャギとは?
端切れを自由に組み合わせる韓国の手仕事の楽しみ

もともと工芸品ではなく日用品。端切れを繋いでポジャギをつくり、布団を包んだり、日除けにして、汚れたら雑巾にして布の人生を全うしていました。近代化とともにあまりつくられなくなり、長年忘れられていたのですが、80年代に欧米で絶賛されたことをきっかけに韓国でも注目され、趣味として教室に習いに行く人が増えました。
今はインテリアとしても人気です。

どんな特徴がありますか?

小さい端切れを無駄にしないところから始ったので、ランダムな幾何学模様が定番。縫い方は5、6種類あり、表と裏を巻きかがり縫いして線を強調したり、薄いシルクはなみ縫いにするなど、素材に合わせて柔軟に縫い方を変えます。

ポジャギはどんなところが魅力だと思われますか?

シンプルで細かい作業なので、時間が充実して心が落ち着きます。完成したポジャギを眺めていると、制作の日々の記憶が思い出されます。私の人生になくてはならない、ラッキーアイテムなんです。

ほしいと思っていますが、韓国でも最近は買えないと聞きました。

高価でなかなか手が届かないんですよね。昔の人の作品を見ると、縫い目は大雑把で、自由な感覚で自己表現を楽しんでいたんだろうと思うほど、布の合わせ方が素朴で素敵なんです。自分で使うものだから、つくることを楽しんで、ぜひ「私のポジャギ」をつくってみてください。

光をやわらかくしてくれるポジャギ。いつか家にも飾りたいです

赤い糸で線を強調した、ブルーのグラデーションが美しい、チョガッポ(パッチワーク)のポジャギ。四隅についたひもは、ふろしきの名残だそう。
ポジャギの縫い方の練習に!
初心者におすすめの、モビールづくりに挑戦
ポジャギに使われるハリのある薄い絹「オクサ」を使った、モビール。
ポジャギの縫い方(巻きかがり縫い)の練習にもなります。


レシピ付きのオリジナルビールキットを使用



制作中のポジャギ

天然染めのマスタード色の布と、同色の糸を使って制作中のポジャギは、来年の春に仕上げる予定。縫い目が浮き出るような縫い方がポイントに。 大きなポジャギは空間を仕切ったり、窓辺や壁に飾って使われます。

布本来の色を活かした、白のポジャギは昨年完成させたもの。大きさは1.5m四方で、完成するまでに1年3か月かかったそう。

撚り糸を使う、韓国刺しゅうが施されたふくさ。 子孫繁栄を願う、鳥や花が描かれた「生命の木」の図案は、結婚式のときに使われるそう。
韓国の手仕事を体験したkazumiさんの感想

こちらもチェック!
photograph:Mari Yoshioka text:Mayumi Akagi
リンネル2024年12月号
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ポジャギは、韓国ではどの家庭にもあるものなのですか?