麻生久美子さんが、愛犬をモデルに挑戦！ 【羊毛フェルトでポーチ作り】 麻生久美子さんが、愛犬をモデルに挑戦！ 【羊毛フェルトでポーチ作り】

麻生久美子さんが今回手作りにチャレンジしたのは、「以前やって楽しかったから」という羊毛フェルト。動物形のポーチを、愛犬・まめかんをモデルに作ってみました！ おうちでもできるので、ぜひみなさんもチャレンジしてみてくださいね。

教えてくれたのは……イワタマユミさん

羊毛フェルトを手作りする魅力

麻生：羊毛フェルトで立体的な動物を作ったことがありますが、平べったくもできるんですね？

イワタ：私の作品に羊毛フェルトで猫をかたどったものがあるんですが、今回はそれを麻生さんの愛犬・まめかんちゃんにアレンジしてもらおうかと。羊毛の色も、まめかんちゃんの毛色に近いチョコレートブラウンを選びました。

麻生：（イワタさんの作った猫やパンダを見ながら）かわいいですね！ 裏に切り込みが入っていて、中が空洞になってますね。

イワタ：小さなポーチとしても使えるんです。交通系カードとリップくらいなら入りますよ。尻尾の部分をループにしたらキーホルダーにもなります。

麻生：飾るだけでなく、自由に使えるんですね。

イワタ：羊毛フェルトって粘土細工に近いんですよ。フェルト化させる基本的な仕組みを知れば、自由に形を作ることができる。サイズも大きくできますし、もっと立体的にもできます。ポーチやブローチ、カップホルダー、モビール、ピンクッションなど平たいものから立体的なものまでいろいろ作れます。

麻生：粘土細工ですかこの羊毛を石けん水でこすって、フェルトにしていく作業は確かに楽しいですね。

イワタ：「縮絨」っていって、羊毛が絡み合って収縮するんです。

麻生：時間がすごくかかるのかな？って思ったら、意外にそうでもなく、ゴシゴシこするとどんどん柔らかかった羊毛がフェルトになってしっかりしてきますね。

イワタ：牛乳パックを犬の形に切って型紙にして、それを羊毛で包むようにフェルト化させながら本体を作るんですが、おそらく90分くらいでできると思いますよ。本体ができたら、顔や尻尾をどういうパーツで作るか考えるのも楽しいんです。まめかんちゃんの写真を事前に見せてもらって、ふわふわの尻尾を再現できるようにモヘアの毛糸でパーツを作ってみてはどうでしょう

麻生：かわいいです！イワタさんのお手本の猫もかわいい〜。

イワタ：うちの猫がモデルなんです。表情がそっくりとよく言われます（笑）。目や耳のパーツはボタンやレザーを使ったり、刺しゅうをしてもいいですよ。

麻生：目鼻の配置を考えるのも楽しいですね。これ、子どもたちにすぐ取られちゃいそう（笑）。

羊毛フェルトで動物型ポーチの作り方

用意するもの

【材料】
❶羊毛…表用（茶色）6g×2、内側用（白色）6g×2
❷目・耳用革、しっぽ用ぽんぽん…適量
❸型紙用牛乳パック（1Lサイズが便利）…1枚
❹洗剤入りのお湯、多用途接着剤…適量

【使う道具】
❺バット
❻洗濯用ネット
❼ビニール袋
❽ハサミ
❾きれいなぞうきん

羊毛はまめかんの色に寄せてチョイス！

作り方

【１】牛乳パックを作りたい形に切っておき、表側となる羊 毛をほぐしながら型紙に合わせて置きます

【２】洗濯用ネットを重ね、上から洗剤入りお湯をかけます。羊毛全体にお湯を行き渡らせるように手で押します。

【３】羊毛が均一の厚さになるように全体をのばします。

【４】細かい足の部分は、ハサミで羊毛に切り込みを入れながら型紙にできるだけ近い形になるように！

【５】型紙からはみ出た余分な羊毛は裏側に織り込みます。足の隙間はていねいに行いましょう！

【６】内側用の羊毛を5に重ねます。

【７】同様に、洗剤入りのお湯でまんべんなく濡らします。洗濯用ネットをかぶせて手でこすり、羊毛 をフェルト化させます。時々、固形石っけんを使ってこすってもフェルト化が早く進みます。

【８】洗濯用ネットを外しさらにこすって表面がなめらかになったら、フェルト化した証拠。ハサミで切って、型紙を取り出します。そのまま、茶色いほうが表になるように裏返します。

【９】犬に見えるようにしっかりと足の部分に指を入れて形を整えます。表側は引き続き、ポリ袋をはめた手でこすってフェルト化させます。

【１０】流水で洗って乾かしたら、犬の形ができあがりました！

【１１】耳の形に切り抜いた革を取り付けたり、目や鼻、口に見えるよう刺しゅうをしたり。愛犬のイメージに合わせて顔を作ります。

＼ 完成 ／
愛犬・まめかんをモデルにした犬形ポーチできました！

ベスト¥52,800、ワンピース¥74,800／ともにトゥジュー（トゥジュー 代官山ストア）

「以前は、ニードルでちくちくと羊毛をさしてフェルトにしたんですが、今回は羊毛を濡らした上でゴシゴシこする「ウェットフェルト」という方法を体験しました。こするのに力がいるけれど、特別な道具やスペースは必要なく、無心でこするのが楽しい！今回は、ブラウン一色だったけど、羊毛の色の配置次第で、パンダや三毛猫などいろんな柄ができるのも楽しいですね。動物好きにはたまりません！」（麻生さん）

photograph：Ryoko Amano　styling：Ritsuko Hirai　hair & make-up：Yumi Narai　text：Tomoko Yanagisawa　web edit：Riho Abe
リンネル2023年12月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください