LIFESTYLE
:1LDK 53㎡ 限られたスペースの収納とインテリアの工夫。「愛着のあるもの」と「異素材」がポイント(素敵なおうち訪問:Keiさん宅・後編)
LIFESTYLE
:素敵なおうちを訪ね、家づくりにおいてこだわったところやお気に入りのポイントなどをお聞きする連載「素敵なおうち訪問」。
今回訪れたのは、リノベーション済みの物件で、家族や友人と充実した日々を過ごされているKeiさん宅。
この後編では、収納スペースが少ない住まいでも、ゆとりを生む収納の工夫を伺いました。
視線を避けて収納したり、見せるもの、見せないものを取捨選択したり、細かなアイデアがいっぱいです。
KeiさんのおうちDATA
・間取り:1LDK 53㎡
・世帯人数:三人暮らし
PROFILE
Keiさん(会社員)
夫婦それぞれの職場へのアクセスもよく、子育てのことも考えて今の住まいに決定。リノベーション済み物件で、リビングが家の中心にある1LDKの間取りと、自分好みのインテリアを楽しめそうな雰囲気が決め手に。
ごちゃつく子どものものは、「見せない工夫」ですっきり収納
子どもの成長に合わせて増えていきがちな本やおもちゃたち。賃貸で、収納スペースも限られているなか、Keiさんは収納方法と場所を工夫しながら住まいを整えています。
「我が家のリビングで収納はワークスペースとクローゼットが1か所しかなく。既に埋まってしまっているため、増えていきがちなものはそれ以外でスペースをつくりながら対応しています」
絵本はりんご箱と布を使って住まいになじむ収納に
布を上げると本棚に
クローゼットとダイニングテーブルの間に置かれたりんご箱には、子どもの絵本を収納。文字やデザインでバラバラと見えてしまうところを布を目隠しにして、普段は見えない本棚として使われていました。
おもちゃはざっと入れられるかごを有効活用
「レゴブロックなどパーツが細かく分かれるおもちゃが増えがちなので、まずはまとめて収納できるかごに片付けてもらうようにしています。1か所にまとまっていると散らかって見えないので重宝しています」
普段の生活で視界に入らない場所へ
取り出しやすさも考えてソファ下も活用
「日々の暮らしのなかで、見えない、見せない場所に隠せるようにしています。具体的にはダイニングから見えない窓辺や、ソファーの下です。子どもが自由に遊びやすい環境をつくりつつ散らかって見えないようにすることで、自分の気持ちも楽になりますね」
収納アイテムとスペースを合わせて考えることで、整いやすい環境をつくられていたKeiさん。
表に出ていると散らかって見えてしまうおもちゃも、視覚に入らない場所で収まりのよい収納道具を使うことで、すっきりと見せることができていました。
愛着のあるものを楽しめる「見せる収納」
見せたくないものは収納アイテムや場所で対応しつつ、見せる収納でメリハリをつけて。
「子どもが今よりも小さいときは、安全のため隠す収納が中心となっていましたが、成長に合わせてお気に入りの食器や民藝品などはあえて見せるように収納してバランスを取っています」
沖縄で購入したコーヒーカップ
「家族旅行や仕事でいろんな場所に行っては、思い出に残るものは暮らしのなかに取り入れています。沖縄旅行で購入した小泊良さんのコーヒーカップや、仕事でお伺いした販売店さんで購入したこけしなど部屋の各スペースに置いて楽しんでいます」
各地で集めた器や置物
「私自身、仕事を通して学び、実感してきたことでもありますが、長く使えるものを選び、大切に使い続けることは、心地よい暮らしには欠かせないのではないかと思っています。だからこそ、家の中にあるものはどれも、ひとつひとつ丁寧に選んだお気に入りばかり。そうしたお気に入りを日常の中で自然に楽しむためにも“見せる収納”を上手に取り入れていきたいと考えています」
家族の思い出のものも目にとまる場所へ飾っています。子どもの写真や作品も部屋のあちこちに。
自分の写真やつくった作品が大切にされているのがわかると、子どもの創作意欲やお部屋への愛着にも繋がっていきそうですね。
家具は、異素材を組み合わせバランスを大切にする
引きで見たときに素材が偏らないように意識
収納アイテム含め、住まいを整えるうえで取り入れるインテリアのバランスを意識。
「お部屋全体が自分好みに整うように、色や素材のバランスは割と気にするようにしています。昔から、使い込むほどに味わいが出てくるような家具が好きなので、木製の家具が多くなりがちです」
ステンレスのアイテムでバランスを取る
「今のお部屋は下が絨毯で、壁も白なので、木製の家具もくどくなりにくくなっています。ただそれでも木製の家具だけでは偏りが出過ぎてしまうのでステンレスの棚を間に置いたり、黒のワークチェアを取り入れたりとミックスするように心がけています」
ワークチェアもよいアクセントに
素材と収納のバランスを考えながらよりよい住まいに
好きなインテリアや思い入れのあるアイテムを大切にしながら、ライフスタイルに合わせて住みやすい家に整えているKeiさん。
今後は、子どもの成長に合わせてよりよい住環境を考えていきたいそうです。
「子どもも大きくなってきて、今の住まいは少し手狭になってきました。もう少し広く、部屋数の多い住まいを探しつつ、今のお部屋でできることも考えていきたいと思っています。特に収納は、これからの暮らしを考えるうえで避けては通れないので収納アイテムを増やすか、今あるものを見直す機会を増やすかで上手く対応していきたいですね」
バランス感のいいインテリアと、メリハリのある収納で、よりよい暮らしへのアップデートが、これからどんなふうに表現されていくのか。今後のお部屋づくりも楽しみです。
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photograph & text:Tsubottle
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