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:【BTSメンバーが集合した韓国ライブレポート!】 「j-hope Tour ‘HOPE ON THE STAGE’ FINAL」に行ってきました!
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言わずと知れたグローバルアーティストBTSが兵役を終え、ようやく7人揃う直前の6月13日。
ARMY(BTSのファンの呼称)になってもうすぐ丸5年になるリンネルライターが、韓国・ソウル郊外で開催されたデビュー記念日を祝うイベント「2025 BTS FESTA」と、BTSのメンバーJ-HOPEさんのライブ「HOPE ON THE STAGE FINAL」に参加し、個人的に感じたことなどをレポートします。
初めて参加できた、BTSメンバーのライブ

大阪のライブ会場のフォトスポット。イメージビジュアルがカッコよすぎます。
世界的に人気が高く、当然ながらチケット入手は困難。BTSの釜山でのライブも、最初にソロでワールドツアーを行ったSUGAさんのチケットも何度チャレンジしても取ることができず、ファンクラブに入ってもこんなにもチケットが取れないものなのかと愕然。これまでは映画館でのライブビューイングや、オンラインストリーミングを通してライブを見てきました。
そんな私が初めてチケットに当選したのが、今年2月からスタートしたJ-HOPEさん初のソロワールドツアー「HOPE ON THE STAGE」。当初発表されていたツアー最終日の大阪・京セラドームでした。買ってから数年間使う機会がなかったアミボム(ペンライト)を振ることができ、ようやくARMYになれたんだと嬉しくなりました。
■ライブのチケッティングとは?

何日も見つめ続けたパソコンの画面。予約率100%のときはサイトに入れても空席はなし……。
日本のライブはファンクラブの抽選になりますが、韓国を含むグローバルのライブはチケットサイト「interpark」を使い、接続できた人から座席を確保する早い者勝ちのチケッティングが中心。大阪のライブにあまりにも感動し、現地のライブにも参加したいと、ダメ元でチケッティングに挑戦してみました。
99%の席が既に埋まっている状態で、サイトに入るための順番待ちの人数は、40000人台からスタート。途中で何度も回線が切れて並び直しながら、何日も自分の番になるのを待ち続けました。「まもなくなので、準備をしてください」という表示が出てから、パソコンの前で待つこと15時間。ようやく自分の番が回ってきました。
制限時間は10分。その間に会場となるスタジオのブロック、列ごとにチェックして、一つひとつ空席がないか探します。時間切れになると席を仮予約できていても弾かれ、もう一度最初から並び直すことになります。残席の色が紫色で表示されることからぶどうの実にも例えられているそうですが、そのぶどうを見つけたときの喜びといったら! 席の良し悪しまで見る余裕もなく、3階席の一番後ろでしたが、チケッティングに成功。まさか取れるとは思わなかったので、決済をする手が震えました。
初めて挑戦して思ったのは、キャンセルや直前に席が解放されることもあるので、諦めなければ取れる可能性があるということ。何度も心が折れかけましたが、同じくチケッティングをしていた友人と励まし合いながらできたことが大きく(友人はライブ3日前まで粘り、無事2日間ともチケッティングに成功)、「血ケッティング」といわれる所以もよくわかりました。モバイルチケットで発券手数料がない分、金額は日本で買うチケットより少し安いくらいでした。
■日本のライブとは違う? ライブ前の準備
これまでライブは音楽を聴きに行くものだと思っていたのですが、K-POPでは曲ごとに名前を呼んだり、歌詞を繰り返したり、一緒に歌ったりという、応援のためのかけ声(チャント)で参加します。自分が声を出したら歌声が聴こえないのではと思っていましたが、やってみるとアーティストと一緒に楽しめるとともに、ファン同士の連帯感も感じられます。J-HOPEさんはラッパーなので、韓国語のラップが本当に難しく、覚えるのも大変。ライブの前はボランティアで毎日のように、SNS上でかけ声の練習や覚え方を教えてくれる人もいて、テスト前のように一生懸命覚えました。
メンバーが揃う特別な年に開催された「2025 BTS FESTA」

BTSのデビュー日である6月13日は特別な日で、毎年韓国で大きなイベントが開催されています。
今年はデビュー12周年。さらに兵役制度のある韓国で、7人のメンバーのうち4人が転役したばかりというタイミング。毎年楽しそうだなと指をくわえて見ていたイベント「BTS FESTA」にも、初めて参加しました。
会場はソウル駅からは20分ほど、高陽市にあるKINTEXという韓国最大級のコンベンションセンターで、6月13日、14日の2日間開催。会場に入るまでにものすごい行列で、 ファンダムの大きさを改めて実感しました。

BTSのシンボルカラーである紫色のライトに照らされた広い会場。大きなアミボム(ペンライト)や代表的なモチーフのひとつであるクジラのオブジェ、毎0時に名曲「Mikrokosmos」と映像とともに自分のアミボムの色が連動するライティングショーのほか、ゲームコーナー、ピンバッジやサシェを作るDIYコーナーも。

歴代のトロフィーが飾られたコーナー。
メンバーたちのボイスメッセージが聴けるコーナーや、メンバーそれぞれの好きなものが並べられたコーナーは、あまりの行列のために近づくことができませんでしたが、メンバーのJINさんがモデルを務めるラーメンや化粧水のサンプルをもらったり、先行発売されていたグッズを買ったり。ライブ前の時間ギリギリまで楽しみました。

メッセージを書けるコーナーは、文字でぎっしり。

ファンクラブの事前抽選でいただいたバンダナとトレカ、DIYコーナーで作った缶バッジ。
いよいよ本国のライブへ!

高陽総合運動場メインスタジアムは、約50000人のキャパのあるK-POPファンにはおなじみの会場。スタジアムまでの道中はJ-HOPEさんの旗が。
2月のソウルでの公演を皮切りに、さいたま、大阪の日本公演も含め、アメリカ、メキシコ、アジア各国の15都市31公演にわたるワールドツアーを開催し、約47万人を動員してきたJ-HOPEさん。この日はそのアンコール公演の初日でした。ソウル初日のオンラインストリーミング、大阪の公演に参加しましたが、J-HOPEさん自身が3年かけて構想したという構成の素晴らしさは、何度見ても圧倒されます。

3階席からの景色。傾斜があるため、会場をよく見渡すことができます。アミボムは電源を入れるだけで色が変わり、演出の一部に。
メインステージには5×5で並んだキューブが、曲に合わせて上下に動いたり、映像を投影することで舞台が変化していきます。オンラインや大阪ではよく見えなかった演出の全体像が、真上からよく見ることができました。
VCR(映像)が始まり、真っ赤な衣装に赤いサングラスをかけ、初のソロアルバム『Jack In The Box』の「What if…」からスタート。J-HOPEさんの「野望」を描いたというこのパートでは、「Let's burn」という歌詞に合わせた炎の演出とともに歌う「Arson」など、鬼気迫る様子でラップをたたみかけるJ-HOPEさん。思わずチャントを忘れて見入ってしまいました。

結構な高さまで上下するキューブ。J-HOPEさんがその動きを完璧に頭に入れているからこそできる演出。
「MORE」を歌った後、再びVCRに。隣に座るポーランド出身の女性ARMYと、思わず「かっこいい……!」と言い合いました。チケット入手が困難なため、一人で来ている人がほとんど。交流が生まれるのもライブならではの醍醐味です。
ルイ・ヴィトンのストリートファッションに身を包み、再び登場したJ-HOPEさん。ここからは兵役中に発表したアルバム『HOPE ON THE STREET VOL.1』からの楽曲と、ストリートダンスにフォーカスしたパートに。街の映像を背景に、ハンドマイクを手に歌いながら、しなやかにのびのびと踊るJ-HOPEさんは、さすがBTSのダンス隊長! ステージの隅から隅まで踊りながら、息が全く乱れないことに驚きです。
この公演を通してすっかりファンになってしまったロックダンスのダンサー、Nealさんとともに息ぴったりで踊る「lock / unlock」や、「i don't know」で女性ダンサーと踊るハウスなど、一流のダンスを次々と見せてくれます。

(P)&(C)BIGHIT MUSIC
そして続く「i wonder...」。事前にリハーサルをしていたという噂が流れていたものの、本当にメンバーのJUNG KOOKさんが登場したときはびっくり。興奮した隣のARMYに肩を揺らされながら喜び合いました。これまでJUNG KOOKさんの代わりにARMYが歌ってきたパートを、ついにご本人が……たった2日前に兵役を終えたばかりとは思えない安定した歌唱力で、魅了されました。
1年半ぶりのステージで緊張していると話すJUNG KOOKさん。ステージを託され、ソロ曲「Seven」を歌うと、スタジアム中が大合唱。ラップのパートでJ-HOPEさんが登場し、二人のスペシャルなパフォーマンスでさらに大盛り上がり。

JUNG KOOKさんが登場したシーン。
その流れでBTSのアルバム「LOVE YOURSELF結 'Answer'」に収録されている、J-HOPEさんのソロ曲「Trivia 起 : Just Dance」へ。ダンスを愛するJ-HOPEさんらしい楽曲で、本格的な雨にもかかわらず、飛び跳ねるように踊るJ-HOPEさんに、間奏で「J-HOPE !」コールができて感無量。多幸感のなか、第2パートが終了しました。
ツアー中に発表された新曲から、BTSの人気曲まで
再びVCRが流れると、見たことがない映像。この日リリースしたばかりの新曲「Killin' It Girl」が初披露されました。会場近辺の電波が悪く、曲を聴くことができていなかった私は、このライブが初見。セクシーをテーマにしたという女性ダンサーとの激しいダンスでは、会場は悲鳴に包まれます。息が切れずに歌い続けるJ-HOPEさん、本当にすごい……。
続いて、このツアー中に発表された「MONA LISA」「Sweet Dreams」の、愛をテーマにした3曲を歌いました。

怖がりだという本人の人柄を思うだけで涙してしまう、高いステージでのパフォーマンス。
ここからはJ-HOPEさんのこれまでをたどるパートに。炎が吹き上がるなか、スタジアム中央のステージに移動しながら、「1 VERSE」「Base Line」「HANGSANG」と、ラップでたたみかけます。
すっかり日が落ち、アミボムもステージも赤く光る演出がされた会場に白のキラキラした衣装がよく映え、ちょうど座席の正面に移動したことで、肉眼でもJ-HOPEさんがよく見えるように。ソロ曲の「Airplane」、BTSの「Airplane pt.2」を歌った頃には、強い雨になっていましたがライブは続きます。
そして「おめでとう! ARMY、BTS」という言葉とともに、「MIC Drop」がスタート。この曲は最初にメンバーの名前をコールするのですが、忘れてしまうほどステージに引き込まれていました。大阪では日本語バージョンだったため、言えなかった「ミヤネオンマ!(ごめんね、お母さん)」と叫べたときの気持ちよさといったら! 続く「Silver Spoon」の骨盤ダンス、「Dis-ease」とBTSの楽曲が続き、最高潮に盛り上がりました。
J-HOPEさんらしい、おしゃれでカラフルなステージ

「Airplane pt.2」では電車になっていた花道が、「Dis-ease」では色とりどりのテレビが並ぶ演出に。
ここからは名前通り、希望に満ちたカラフルなJ-HOPEさんの世界に。自分を信じて突き進むという「Outro : Ego」でダンサーたちと楽しそうに踊り、多幸感にあふれるステージ。
そして拍手をうながすことから始まる「Daydream」。キューブの高低差を利用して後ろに倒れるように落ちるとそこはベッドという演出は、何度見てもハッとさせられます。チャーミングに歌う様子を見て、このツアーを通してさらに好きな一曲になりました。衣装は毎回変えているとインタビューで語っていたJ-HOPEさんですが、ベッドカバーやクッションがおそらく都市ごとに違うのもにくい演出です。

「Daydream」のベッドルームの演出。踊り続けるJ-HOPEさんに少し休んで!という気持ちに。

「Chicken Noodle Soup」のときは、MVの世界観と合わせて、カラフルな車を投影。
そしてそれぞれのルーツを歌う「Chicken Noodle Soup」は、フィーチャリングした女性ラッパー、ベッキー・GさんのパートをARMYが歌わなくてはいけない、最も緊張する場面。スペイン語で歌えるように一生懸命練習したものの口が追いつかず、英語の部分だけしか歌えませんでした。
大阪の最終日では、一人で走り続けたワールドツアーを振り返り、コメント中に泣いてしまったJ-HOPEさん。「今日は特別な日だから笑いましょう」と言い、会場に来ていたメンバーを紹介。ライブ最中、周りの人たちがざわざわしていたので、誰か来ているんだろうと思っていたのですが、まさかの全員! 「HANGSANG」はメンバーを見ながら歌ったと語るJ-HOPEさんの、変わらないメンバー愛に涙しました。
J-HOPEさんの自己紹介でお決まりの、「I’m your HOPE! You are my HOPE! I’m J-HOPE!」をみんなでコールした後は、希望あふれる「Hope World」。ホビマネーといわれる、J-HOPEさんの写真が印刷されたお札が会場にばらまかれ、花火が上がる最高の盛り上がりのなか、本編を締めくくりました。

メンバーに愛を送るJ-HOPEさん。
この日だけの特別な演出に涙

ARMY TIMEにステージに現れた、BTSとARMYのシンボル。
アンコールの時間はARMY TIME。スローガンや絵を描いた手作りのボードや世界各国の国旗などを手に掲げた客席の様子がビジョンに映し出されます。自然とアミボムウェーブやBTSコールが起こりました。
VCRが終わるとすぐに、赤いTシャツ姿のJ-HOPEさんが登場。「今日は特別な日」という言葉とともに流れてきたのは、BTSを代表する名曲「Spring Day」のイントロ。紫の光に包まれながら最初のバースを歌うと、メンバーのJINさんが登場。二人で歌い上げた後の、「WE ARE BACK!」という言葉に涙。先に兵役を終え、メンバーの不在を支えてきた二人のステージに、ようやくみんなが揃うんだと実感しました。
メンバー7人中、3人がステージに!

「Jamais Vu」を歌うJINさん、J-HOPEさん、JUNG KOOKさん。(P)&(C)BIGHIT MUSIC
JINさんが美しい声でソロ曲「Don't Say You Love Me」を歌うと、続いて歌ったのはJINさん、J-HOPEさん、JUNG KOOKさん3人によるユニット曲「Jamais Vu」。このステージで初めて歌われたというのが、最大のサプライズでした。
そして、このツアーを通してとても素敵な演出だと感じていた「= (Equal Sign)」。「人の上に人はいない、人の下に人がいない」という歌詞の通り、ステージの下に降り、さまざまな性別、年齢、ルーツを持つファンと目を合わせ、手を取りながら歌うのが恒例でしたが、この日はその相手がメンバーの二人だったことが胸熱でした。
続く「Future」では「みなさんの未来を応援します」と語り、最後は練習生時代の映像を背景に、ルーツであるダンスチームNEURONについて歌った「NEURON」で締めくくります。たくさんのダンサーは、キューブに名前を投影しながら紹介するなど、J-HOPEさんのツアーを支えるスタッフ一人ひとりに対する敬意が感じられ、その人柄を思うと温かな気持ちになりました。
実はこの日の朝、喉が腫れて調子が悪かったというJ-HOPEさん。そんな体調の悪さを感じさせない完璧なパフォーマンスはさすがでした。雨が降るなか、複雑に動くキューブの上を足もとを見ずに踊りながら移動するためには、どれだけの練習を積んだのか……怪我なくツアーを無事終えることの大変さをコメントからも感じました。
「ホビ(J-HOPEさん)は誰も置いていかない」と、ARMY仲間に言われたことを実感する約2時間50分。3階の遠くの席にもしっかり思いが伝わってきました。J-HOPEさんが作る楽曲は公演を想定していることがよくわかったと同時に、ダンスと歌、ラップのスキルの高さも改めて感じました。こんな素晴らしいステージを見せてくれて、感謝しかありません。
初めて海外公演に参加して

韓国で初めて参加したライブ。野外ということもあり、日が暮れていくなかで光るアミボムの美しさや歓声の響きが、とても新鮮に感じられました。印象的だったのは、「見て、夕陽がきれいだよ」と隣のARMYに言われて見た景色。アミボムのピンクの光と相まって、とても美しかったです。
私の前にいた日本の方は、家族5人全員ARMYでそれぞれチケッティングに挑戦したものの、自分しか取ることができなかったと話していました。来ることが叶わなかった人の分までしっかり見て、応援して、楽しんでいきたいという熱量が、スタジアム中にあふれていた気がします。
個人的にはもっと韓国語を勉強して、歌詞にこめられた意味を理解しながら歌を聴いたり、コメントに対してすぐにリアクションできるようにしたいと、次への課題もできました。もしこれからライブに参加する人には、ポケット型Wi-Fiと高性能の双眼鏡を強くおすすめしたいと思います。
J-HOPEさんの次の舞台は、7月14日(日本時間)にドイツで開催される「Lollapalooza Berlin」。BTSとしてはもちろん、これからのソロの活動も楽しみです。

本来はVIP席の人にしかないギフト。会場で渡されたブランケットとバッグはなんとJ-HOPEさんが自費で、2日間の観客全員にプレゼントしてくれたものだそう。ずっと大切にします……!
こちらもチェック!
photograph & text:Mayumi Akagi
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