LIFESTYLE
:【マネー講座】 家計の助けになる株主優待をNISAで始めてみよう!
LIFESTYLE
:
物価の高騰が続く今、少しでも食品や日用品の負担を軽くできたらうれしいですよね。そこで注目したいのが、株主優待です。資産形成×家計節約ができる株主優待の選び方・買い方のポイントをファイナンシャル・プランナーが解説します。
教えてくれたのは…ファイナンシャル・プランナー 丸山晴美さん
株主優待ってどういうもの?
株主優待は、企業が自社の株を保有している株主に提供する制度のこと。その内容は、自社製品やサービスなどの優待品、割引券、クーポン券など、企業によってさまざまです。

優待品は、その企業の株を購入して保有している間、または企業が株主優待の提供をやめない限りは、年1~2回継続的に送られてくる仕組みなので、長期間楽しむことができるのも魅力。
また、企業によっては、長期保有株主に対して株主優待を増やすなどの優遇制度を採用しているところもあります。
「ただし、株投資には元本が減るリスクがあるということを忘れてはいけません。株で儲けるというより、身近な商品やサービスを提供している企業を応援するような気持ちで株を購入し、“株主優待がもらえたらラッキー!”くらいのスタンスがいいでしょう」

NISAで株を買うメリットは?

株主優待をもらうには、証券会社の口座から、その企業の個別株を購入しなければ始まりません。
株投資をするのであれば、NISA口座を利用するのがおすすめ!
「一般的に、株式投資の売却にかかる利益(配当金や売却益)には約20%の税金がかかりますが、NISA口座の成長投資枠で個別株を買えば、それらの税金がかかりません。成長投資枠は、年間最大240万円までの投資が可能です。株主優待をもらい続けるには、中長期で株を保有するのが基本。無期限で非課税のメリットがあるNISAは、株主優待がある株とも相性がいいと言えます」

【株投資はココに注意!】
株投資は、積み立てで増やす投資ではなく、株を買うときに一括で支払うのが基本。
企業から優待を受けるためには、最低の保有株数が1単元(100株)というところが一般的なので、ある程度まとまった資金が必要になります。
生活防衛費や教育資金などを確保したうえで、生活に支障がない余剰金で投資するようにしましょう。
NISAで株を選ぶときのポイントは?
株主優待をもらうための株の銘柄はどのように選べばいいのか、そのポイントをご紹介します。
POINT1 投資したい候補先を絞る
SNSやサイトで「株主優待」を検索して気になった銘柄や、身近でよく利用しているメーカーや小売店、飲食店などの株主優待制度を調べて、候補先を絞り込みます。
「いくら株主優待が魅力的でも、その優待品を使い切れなければ本末転倒。自分の生活圏でよく使うものか、期限までに使い切れるかなども確認して選ぶようにしましょう」

POINT2 候補先の業績をチェックする
気になる企業の株式情報は、会社四季報や「Yahoo!ファイナンス」のアプリなどで、決算書(財務諸表)の売上高や営業利益、株価チャートなどをチェックして。
「株主優待以上に株価が値下がりすれば、その分資産は目減りすることになります。また、業績悪化で株主優待を取りやめてしまったり、優待の内容が悪くなったりすることもあるので、しっかり業績を見て株を購入することが大事!」

POINT3 投資に必要な最低株数、優待利回りを確認
投資したい企業が決まってきたら、株主優待をもらうために必要な最低株数×株価の金額をチェック。
100株=1単元として購入するのが基本ですが、企業によって株主優待をもらうための最低株数は異なります。
「優待利回り(株主優待の金額換算÷投資金額×100)も計算してみましょう。一般的には、優待利回りが3%を超えるとよいとされています。株主優待の内容が魅力的でも、投資する予算に見合ってなければ無理をしないように!」

NISAで株を買うときの注意点は?
証券会社のサイトなどで、希望の銘柄を検索し、「板」(株式の注文状況の一覧)をチェック。今いくらで買えるかが確認できます。買うべき銘柄が決まったら、NISA口座から申し込みを。
でも、株を買ったからといってすぐに株主優待がもらえるわけではないので、以下の注意点を確認したうえで購入しましょう。
注意点1 「権利付最終日」までに買う
株主優待をもらうには、「権利確定日」に株式を保有している必要があり、企業ごとに「権利確定日」は異なります。
また、「権利確定日」の当日に株を買っても株主優待はもらうことができず、「権利確定日」から2営業日前の「権利付最終日」までに株を買って保有している必要があります。

例えば、2025年9月30日が「権利確定日」の場合、9月26日が「権利付最終日」となります。
「ただし、権利付最終日が近づくと、駆け込みで株を買う人が増えて株価が上昇する傾向があります。安く買いたい場合は、余裕を持って希望の銘柄をチェックしておきましょう」

注意点2 安く買うなら「指値注文」、すぐに買うなら「成行注文」
「指値注文」は、希望する価格を指定して注文を出す方法。買いの場合、希望価格以上の取引は成立しないので、値動きを随時チェックする必要がなく、安く買いたいというときに適しています。
「成行注文」は、売買時に金額を指定せずに注文する方法。売買がすぐに成立しやすいのがメリットですが、思ったより高い価格で注文が成立する場合も。権利確定日ギリギリですぐに買いたいというときに使えます。
「急ぎでない場合は、株価がグンと下がる権利付最終日の翌日の『権利落ち日』を狙って安く買い、次に配当をもらえるタイミングまで、その銘柄を持ち続けるという手もあります」

【株の購入はココに注意!】
権利確定日から実際に優待が届くまでには3~4か月かかることがほとんどです。
また、銘柄によっては1年以上の株保有が必要などの条件がついている場合もあるので、条件をしっかり確認しておきましょう。
※このページで掲載している情報は、2025年8月25日現在のものです
※投資には、投資先の値動きにより元本割れなどのリスクが常にあることを理解して、ご自身の責任において行うようにしてください
リポートした人 Profile
マネーライター みとも はやみ
編集プロダクション、出版社の勤務を経て、2011年よりフリーランスで活動。
20年以上、生活情報誌を中心に家計やりくりにまつわる記事の編集・取材・執筆に携わる。これまでに取材した実例は、延べ1000件以上。
こちらもチェック!
Illustration:Yu Tokumaru text & web edit:Hayami Mitomo
※写真・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください
おすすめ記事 RELATED ARTICLES
Recommend
SNAPRanking
DAILY
/
WEEKLY







































「例えば、食品メーカーなら自社の食品の詰め合わせ、スーパーならそのお店で使える割引券など、自分の生活圏でよく利用する商品やサービス、店舗の株主優待を選べば、生活費の節約に役立ちます。特に食品メーカー、小売店、外食産業の銘柄は不動の人気。最近の傾向としては、レジャー券やギフト券がもらえる銘柄も人気が高まっています」