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:【女子旅 島根県】朝ドラ「ばけばけ」の舞台でもある島根を横断。津和野・益田でグルメも、お酒も、パワースポットも!
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今、朝ドラ「ばけばけ」の舞台としても話題の島根県。
実は島根県には、あまり人には知られていない歴史的に貴重な名所がもりだくさん。歴史が好きな人も、そうでない人も、きっと楽しめる島根県の魅力をご紹介します!
島根県西部の津和野と益田

今回巡るのは中国地方の西側に位置する津和野と益田。森鴎外記念館や万葉歌人・柿本人麻呂を祀る神社など、偉人にまつわる文学・芸術エリア。歴史や文化が盛んな地なので、大人女子旅にぴったり。津和野へは新幹線で新山口駅→特急で約1時間、または萩・石見空港から車で約1時間ほどです。
和洋折衷の情緒あふれる街並みを散策

津和野町
まずは島根県の最西端、山に囲まれた盆地に位置する、津和野町にやって来ました。「山陰の小京都」と名高いこの町はかつて、武家屋敷が並ぶ“武士の町”であったそう。白壁の町並みと石畳の通りなど、江戸初期に形成された城下町の名残を随所に感じられる場所です。さらに隠れキリシタン縁の地でもあるので教会や聖堂があり、和洋の異文化が融合した景観も特徴的。


内部は畳にステングラスが優美だという津和野カトリック教会。キリシタン弾圧の際に乙女峠で拷問を受け殉教した方々を弔うために作られた教会だそう。大通りの脇には水路があり、鯉が泳ぐ姿が風情を感じさせます。
文豪・森鴎外が幼少期を過ごした地としても有名ですが、彼以外にも多くの作家がこの町を舞台にした物語を残しています。出身者に「文豪」や「〇〇の父」と言われる人が多く、「哲学」という言葉を作った西周も実は津和野出身であるなど、文学好きを唸らせる町でもあるのです。
日本庭園を眺めながら
島根のグルメを堪能

沙羅の木 本店
津和野町のメインストリート、殿町通りに本店を構える「沙羅の木 本店」は津和野のグルメ・お土産・体験をギュッと詰め込んだお店。津和野銘菓・源氏巻などのお土産品も多数揃えるほか、伝統工芸品である手漉き和紙や和紙人形制作の体験教室も隣接しています。


昔懐かしい雰囲気を感じる店内の「文芸茶房」は、森鴎外の詩にちなんだ名の喫茶店。昭和50年から変わらない味で人気という特選コーヒーやコーヒーゼリーがおすすめ。ゆったりとしたひと時が過ごせます。

食事処「松韻亭」(※要予約)は150年以上もの歴史ある家屋。国の登録記念物に選定された美しい日本庭園を眺めながら、季節の郷土料理とお抹茶を味わえます。メニューは30年以上前から同じ料理を出しているそう。


日本五大名飯でもある「うずめ飯」は一見シンプルな白ご飯のお茶漬けに見えますが、ご飯の中に野菜やきのこなどの具材が隠れています。城下町で倹約令が出た時に、隠れてこっそり食べていたものだとか。島根に足を運んだ際はぜひ食べたいグルメのひとつです。

うずめ飯のほかにも、熊笹そばや刺身こんにゃくなど島根の郷土料理を盛り込んだ豪華なお膳料理は逸品。津和野の文化をこれでもかというほど楽しめる「沙羅の木 本店」、津和野にお立ち寄りの際は必訪です!
沙羅の木 本店
島根県鹿足郡津和野町後田ロ70
0856-72-1661
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旅の思い出に銘菓「源氏巻」の手作り体験

山田竹風軒本店 本町店
ご飯を食べた後は甘いものを求め再び散策。辿り着いたのは、明治18年創業の山田竹風軒本店 本町店です。津和野名物「源氏巻」をはじめ、いろいろなお菓子を楽しめるお店。お土産はもちろん、店舗横には津和野の名物「源氏巻」を実際に作ることができる体験コーナーも。


さっそく、源氏巻に挑戦! 初めてで不器用な私でも、お店の人が丁寧に教えてくれたので安心してつくることができました。
作り終えた後は、焼きたてほやほやをパック詰めしてもらえます。作りたてと時間がたった後で、それぞれ食感や風味が異なるので、お好みのほうで楽しんで。体験した記念に写真を撮ってプレゼントしてもらえるサービスもあるので、旅の思い出にもぴったり!
山田竹風軒本店 本町店
島根県鹿足郡津和野町後田ロ240
0856-72-1858
3月~11月の土曜日・日曜日・祝日 13:00~15:00先着順。
体験コーナーは3月~11月のSL運行日に開店(土曜日・日曜日・祝日 13:00~15:00先着順)
定休日は不定期
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江戸時代から続く老舗酒蔵を見学

財間酒場髙砂酒蔵資料館
「我こそはお酒好き」という方におすすめのスポットが江戸時代から続く酒蔵・財間酒場。築200年以上の蔵を利用した高砂酒蔵資料館が併設されており、江戸時代~昭和30年ごろまでの酒造道具を展示しています。実はここ、さだまさしさんの「案山子」の歌詞の中にある、「橋のたもとに造り酒屋のレンガ煙突」の造り酒屋さんなのです!


資料館には長い歴史をもつ老舗酒造ならではの品々。今でこそ日本酒の醸造はホーローやステンレス製のタンクが主流ですが、ここには杉材で作られた大樽が。これらは昭和34年あたりまで使われていたそう。ほかにも年季の入った道具の数々が展示されています。

日本酒だけでなく、地元の特産を利用した焼酎やリキュールも販売しています。お酒が苦手な人にはやわらかな甘みのぷりん酒がおすすめ。冷やして飲むとジュースみたいで美味しい!
財間酒場・高砂酒蔵資料館
島根県鹿足郡津和野町中座ロ34
0856-72-0039
公式HPはこちら
津和野のおいなりさんに大成祈願

太皷谷稲成神社
次に訪れたのは、日本五大稲荷の一つに数えられている太皷谷稲成神社。1773(安永2)年、津和野七代藩主亀井矩貞が城の鎮護と領民の安穏を願って、城山の太皷谷に京都伏見稲荷から祀った神社で、通称「津和野のおいなりさん」。一般には「稲荷」と書きますが、ここは全国でも珍しい「稲成」。成の字を使うのは願望成就のためだそう。



境内で「お揚げローソク」のセットを購入。太皷谷稲成神社では、神様の御使いである狐に好物である油揚げをお供えします。

参道につながる千本鳥居の景色は圧巻。約1000本の鳥居が263段の石段に立ち並びます。そのほとんどが、願望成就の祈願や御礼で奉納されたものだとか。

さらに太皷谷稲成神社は山の中腹に位置しており、参道からの景色も必見。青々とした緑の山と赤瓦の家並み、美しいコントラストに思わず目を奪われます。おいなりさんパワーと自然浴で、体も心もリフレッシュできました!
太皷谷稲成神社
島根県鹿足郡津和野町後田409
0856-72-0219
公式HPはこちら
\泊まるならココ!/
クラフトホテルで地域の手仕事に触れる

MASCOS HOTELMASUDA ONSEN
益田市に2019年に誕生したMASCOS HOTELは、 地域に寄り添いながら、新しいカルチャーを発信する拠点となることを目的とした、地域の魅力を多角的に発信する新感覚の“クラフトホテル”。おしゃれで洗練された内装と、手仕事の温かみを感じる居心地のいい空間は家族やパートナー、友人との旅にはもちろん、ひとりでゆっくり過ごすのにもうってつけ。
さらに肌にやさしい天然温泉で、旅の疲れをゆっくり癒やすことができます。


“クラフトホテル”の名の通り、館内の空間やデザインのほか、インテリア、器、ファブリックなどは窯元や家具職人、縫製メーカーといった地元の職人と共同で開発。ただの宿泊施設でなく、芸術を取り込み発信する場として、全てにおいてこだわりが詰まっています。

1階ロビーにあるショップには館内でも使っている工芸品やTシャツや帽子などのファッション雑貨、コーヒー豆などが購入可能。
JR益田駅から徒歩約5分と津和野はもちろん、周辺地域へのアクセスも抜群。島根の地域の手仕事に囲まれた空間は、その土地への理解と思い出をより一層深いものにしてくれるはず。
MASCOS HOTEL MASUDA ONSEN
島根県益田市駅前町30-20
0856-25-7331
公式HPはこちら
今回は島根県西部の津和野・益田エリアのおすすめ観光スポットを紹介しました。後編では西部の江津・大田エリア・東部の松江エリアの文化に触れながら、さらなる島根の魅力をご紹介します。まだまだ語り切れない島根県の旅記録、引き続きお楽しみに!
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