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:日本の住居にも相性のよい 【ヴィンテージ家具の魅力】 長く付き合うインテリアの取り入れ方
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インテリアコーディネーターをしているリンネル暮らし部エディターの三輪です。
みなさんのお家にはヴィンテージの家具はありますか?
ヴィンテージとは、30年以上100年未満のものをいうそうです。
今回は古いものに魅力を感じがちな私が、お家づくりをするなかで感じた、ヴィンテージの魅力やわが家のヴィンテージ家具の使い方についてご紹介したいと思います。
新居を探すにあたって気が付いたこと
新居を探すとき、当初は中古戸建を購入してリフォームすることを考えていたので、たくさんの古いお家を見てまわりました。古いからこその広い間取りやお庭、その時代ならではのタイルなどの建材にとても魅力を感じ、リフォームではここを残してこうしたら素敵になりそう……と夢を膨らませていた事を思い出します。
一方、建物の丈夫さを考えると新築も捨てがたく、自分たちの予算に合った建売住宅も見てまわりました。するとどこのお家も全く興味が沸かず、私にとっては新しいきれいなお家が魅力的なものに感じられなかったのです。
それはなぜなのか。私にとって、床や扉や壁がツルツルピカピカではないほうが、魅力的に感じることに気が付いたのでした。

今のわが家の土地には元々建っていたお家があったのですがリフォームが難しく、思い切って新築に挑戦する形となりました。
自分でお家を建てる際には、新品だけどツルツルピカピカでないお家を作りたいと考え、床は無垢材、ドアは木材、壁は塗装に。使っていくうちに味わいが出るもの、本当に好きなものを選ぶようにしました。

ヴィンテージ家具のチカラと魅力
新しいきれいな箱の中に新しい家具が揃うと、まるでモデルルームのようなきれいな空間にはなるけれど。やっぱりそれではつまらなく感じて、そのなかにも古い味わいがほしくなります。そこに欠かせないのが、ヴィンテージ家具の存在です。
お店のディスプレイでも、新しい家具がたくさん配置された空間に、一つでも古い味わいのある家具や小物が置かれるだけで、途端に空間に奥深さが出てくるからなんとも不思議です。
そのぐらい古いものは「力」を持っていると思います。見た目の経年美化なのか、色や素材感の味わいなのか、なんなのでしょう。工業生産のたくさんの新しい食器のなかに、手作りの器がぽつんと混ざるような、そんな感覚に似ています。
わが家では新調した新しい家具と、ヴィンテージの家具を半分ずつの割合で使っています。

毎日使っているヴィンテージ家具の代表選手を紹介すると、一つは1950年代のデンマークのブックシェルフと、二つ目は同年代のイギリスの食器棚です。どちらも15年程使っているのですが、75歳くらいのベテラン選手です。
北欧のヴィンテージ家具は日本人にとても人気がありますが、その理由の一つがサイズ感だと私は思います。ヨーロッパやアメリカのお家はとても大きいので家具も大きいものが多いけど、北欧の暮らしは日本のサイズ感に近いため、日本の暮らしに合ったサイズで様々なデザインのアイテムが揃うところが魅力的です。そしてなんといってもメンテナンスしながら長く使えるところも魅力の一つです。
私たちが使う前は誰がどこでどんな風に使ってきたものなのか、歴史を想像するのも愉しいですし、私が大事に使わせてもらったあとにはこどもたちなのか、また別の誰かに受け継いでいくことも想像できます。そこがヴィンテージ家具の最大の魅力だと思います。
わが家ヴィンテージ家具の使い方あれこれ
デンマークのブックシェルフ

デンマークのブックシェルフは上部がオープンシェルフになっていて、下部に引き戸の扉が付いているので、上に飾る、下にしまうの両立ができるところが気に入って購入しました。
元々はブックシェルフなので本を収納する家具なのですが、わが家ではダイニングのそばに置いて、食器棚として使っています。食器大好き人間の私にとって、お気に入りの食器は普段から見えるようにしていたいし、さっと使えるようにしたい。購入してからずっとわが家の食器の拠点となっています。ついつい食器が増えてしまっても、この中に納まる分だけと決めてコントロールしています。
イギリスのG-PLANの食器棚

また、イギリスのG-PLANというブランドの食器棚も、奥行きがコンパクトで前のお家にぴったりなサイズ感と色味が気に入って購入しました。
元々ガラスの引き戸が付いていて、中には可動棚が付いていたのですが、ガラス戸と棚を使わず書類ケースを入れて、書庫として使っています。こどもたちの学校のお知らせやお絵かき・勉強道具、連絡帳の記録、通知表など、ありとあらゆる紙類をこの中にまとめるようにしています。
日本の工場で使われていた作業台

もうひとつおまけのヴィンテージ。日本の古いものを扱っているお店でみつけたこの作業台。
おそらく工場で使われていたものとのことで、塗装のハゲ具合がアートのように魅力的で、小さいデスクのようにも見えつつ、サイドテーブルのようにも使えそうと、即決購入しました。

キッチンの脇において、買い物の荷物、こどもたちのお弁当や水筒などの一時置きにも活躍してくれてます。
元々付いていた棚板にぴったりサイズのかごを見つけ、グレーに塗装して色をなじませ、こどもたちが食事の準備をしやすいようにお箸などのカトラリーを収納して使っています。
用途を決めずに購入しましたが、今の生活になくてはならない存在になっています。
唯一無二の出会いをたいせつに
いずれの家具も、気持ちのいい雰囲気を出しつつ毎日活躍してくれています。同じ形の商品がその昔にたくさん生産されたとしても、これまでの歴史を経たこの家具は、世界にたった一つしかない唯一無二の存在です。
必ずしも元々の用途通りに使わなくとも、今の自分の暮らしに合った使い方でフレキシブルに使うことで、それぞれの家具の魅力を最大限に引き出してあげることができると思います。
お家の中に少し個性を出したいなとか、味わいある雰囲気にさせたいなと思ったときは、ヴィンテージの力を貸してもらうのもいいかもしれません。

そしてもし、ヴィンテージや古いものに出会った際、最初の「なんかいい!」のピンときた感覚があったなら、サイズ感だけは把握しておいて、それ以外はお家に入れてから使い方を考えよう! くらいで迎え入れてもいいかもしれません。
なぜならヴィンテージ品はもう二度と出会うことのできない、一期一会の存在だと思うからです。
インテリアコーディネーター・
三輪 加菜子さん

ライフスタイルショップIDÉEで勤務。インテリアコーディネートの仕事を生かしたセミナーを行ったり、大学非常勤講師を務めています。最近ではイラストのお仕事に挑戦中。Instagramではお家作りや日々のわくわくを発信しています。リンネル暮らし部エディターとしてブログを発信中。
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