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子どもも自分も楽しめる マキさん流“のびのびポジティブ”子育ての秘訣 子どもも自分も楽しめる マキさん流“のびのびポジティブ”子育ての秘訣

マキ
マキさん,子育て

シンプルライフをはじめて、仕事と育児を両立できるようになり、今は子育ての悩みがほとんどなくなったというマキさん。試行錯誤してたどり着いた子育て法から、子どもたちが生まれたときからしていたことや、教育のためにしていることをご紹介。子育てをはじめとしたお悩みに対して、マキさんならではの解決方法も教えていただきました。

目次
子どもも自分も楽しめる マキさん流“のびのびポジティブ”子育ての秘訣
  1. 子どもたちが生まれたときからしていたこと
  2. 教育のためにしていること
  3. マキさんに聞きました! 子どもと自分のお悩み Q&A
  4. 教えてくれたのは……マキさん

子どもたちが生まれたときからしていたこと

暮らしのベースが整えば、子育てに目一杯悩んだり、試行錯誤する時間ができます。

育児を最優先にして、他のことはなるべく時間をかけない
子育ては期間限定。手がかかるうちはちゃんと向き合ってあげたいそう。
「仕事などは子育てが落ち着いてからでもできると思うので、今は後悔しないように育児をしたい。特に、子どもの話はよく聞くように意識しています」
子どもへの返事は、全部「いいよ」で肯定する
ネガティブな言葉は減らし、ポジティブなほめ言葉を積極的に使うように。
「子どもに頼まれ事をしたとき、待たせる時間は同じでも、子どもは『ちょっと待って』ではなく『いいよ』と言われたほうが、受け入れられていると感じられます」
子どもへの愛情は、すぐに言葉に出して伝える
自己肯定感を高めるため、子どもをほめるようにしているそう。
「自分のことを好きになれると周囲の友だちともうまくいくし、自信が持てるから初めてのことにチャレンジする気持ちも芽生えます。そこを親がサポートしてあげたいと思います」

教育のためにしていること

勉強は親も興味を持ち、当事者になる。言葉だけではなく、内容を確認するなど、積極的に関わっています。

課題が習慣になるような仕組みを作る
勉強は朝ごはんの後にするのが習慣に。
「すぐできるよう教材を食卓に置き、“ごちそうさま”と言ったらすぐにプリントを出せるように準備。一度遊びはじめると嫌だと言われてしまうので、仕組みを作りました。習慣になれば歯磨きするのと同じように、自然にできます」
習い事などは、自分でしたいことを選ばせる
習い事は本人の気が向かなければ伸びないので、合わなければ辞めてもOK。
「いろいろな体験教室に足を運び、子ども自身がやりたいことを見つけるのを待ちます。その代わり、選んだものに関しては“面倒だから休みたい”というのは許しません」
目標を決めて、達成できるような環境を作る
子どもが何かをやりたいと思ったとき、応援だけではなく、環境作りをすることが親の役目。
「テストでいい点を取りたいなら、問題の予想プリントを手作り。子どもが力を最大限に発揮するために、その手前までは準備してあげたいです」
達成できたときは、ほめて達成感を感じてもらう
ギリギリ届きそうな目標を設定して背中を押し、できたらほめてあげることを繰り返すことが、自己肯定感につながります。
「縄跳びを3回跳べるようになるとか、小さなことでもいい。がんぱったからできたという経験をさせていきます」

\Column/
小学校受験に役立ったこと

小学校受験で大切だったのは、勉強よりもきちんと暮らしているかどうか。それには旬を大切にした食生活をすることが役立ったのだとか。
「学校にもよりますが、まわりに目を配り、生活に興味を持てるか、自然に興味があるかどうかなどが大切。もともと言葉ではなく、食卓で旬を気づかせてあげるような食生活をしていたので、うちでも受験できそうだと思えました。子どもの習い事も全力で応援しています」


マキさんに聞きました! 子どもと自分のお悩み Q&A

Q1. 子どもがゲームや動画が好きで、スマートフォンを手放しません

A. 大人のスマートフォンは遊び道具にさせない
禁止にしているわけではありませんが、子どもに「暇だからスマホ貸して」と言われるのは嫌だなと思うんです。子どもははまりやすいし、一度許すと次からOKなものだと思ってしまうので、「私の仕事で使う物だから」と自分の中で線引きするようにしています。何か他に夢中になれるものを見つけられると、子どももスマートフォンから離れていくと思います。

Q2. 外で添加物の入ったお菓子をもらって食べる機会があるのが心配です

A. お菓子より、食の大半を占める自宅のごはんが大切
私はお菓子も手作りしていると思われているのですが、市販品も利用します。ごほうびで子どもたちに100円渡して、駄菓子屋さんに行かせることもあります。食べるよりも、選んで買うという楽しみがあるので制限はしていません。家で作る9.5割のごはんを質のいいものにするほうが大切。0.5割のお菓子の悩みは、実はすごく小さいと思います。

Q3. ママ友や職場で苦手な人がいるのですが、どうして付き合えばいいですか

A. 笑顔でスルーして、深く関わらないようにします
よくいただく質問のひとつ。人はさまざまなコミュニティの中で暮らしていますが、私なら積極的に関わらないようにします。苦手ながらも付き合いを続けたり、ちゃんと対応しなきゃと思っている人が多いなと思います。普通に笑顔で挨拶して、スルーすればいい。深く関わるから嫌な部分が見えてきてしまうと思うので、無理して関わる必要はないと思います。

Q4. 保育園に行っている子どもと、平日一緒にいる時間が少ないのが不安です

A. 平日長時間子どもに向き合うことを、一度諦めてみては?
時間がないというのは言い訳。平日向き合えないことにモヤモヤしているなら、割り切って保育園の送り迎えのときにコミュニケーションを取ったり、土日にちゃんと向き合えばいいと思います。毎日少しの時間だけでも、15分でも早く起きて時間を設けてもいい。自分の限られた時間や環境の中で、最大限できることをするのが大切かなと思います。

Q5. 子育てで参考になった本を教えてください

A. 情報は更新されるので、育児書は最新版がおすすめ
子育てはテクニックではない、心が変わらないと子どもを笑顔にできないと思っているので、実用書はあまり読まず、エッセイや小説のほうが好きです。最近、子育てに関してポジティブな考え方の助けになった本は、『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく 母業23年のつれづれ日記』(大平一枝著、大和書房)。涙しながら読みました。

Q6. 家にいるとき、夫がスマートフォンをずっと見ていて、子どもと向き合いません

A. お手本を見せることで自分で気づいて変わってもらう
以前、夫は携帯ゲームをしていました。やめてと言ったところで変わらないので、こういうふうにしてほしいという態度をとって、このままではよくないと気づいてもらうようにしました。時間はかかりますが、自分の意識で変わらないと繰り返してしまいます。あとはパパをほめて育児に巻き込み、子どもたちがパパと過ごす時間を増やすようにしました。

Q7. 子どもについイライラをぶつけてしまい、自己嫌悪になります

A. 子どもの記憶は上書き保存されるから大丈夫
私が経験を通して感じたことですが、過去にひどいことを言ったり、ものすごく怒ってしまったとしても、早く気づいて次の日、その次の日にやさしくできたら、子どもにとって親は、やさしい存在に変化します。今からでも変えていけば、記憶の上書きに間に合うと思います。過去の失敗は誰にでもあるし、私だってまだまだ迷うことがたくさんあります。


教えてくれたのは……マキさん

PROFILE
シンプルライフ研究家。二人の娘と夫と都内で暮らす。日々のシンプルな暮らしや子育てなどを紹介したブログ「エコナセイカツ」が人気。『虫のいい家事』(宝島社)など著書多数。
https://www.econaseikatsu.com/

text:Mayumi Akagi illustration:Satsuki Ioku web edit:Mina Ota
リンネル2020年5月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

シンプルライフ研究家・時産アドバイザー

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夫と二人の娘と暮らすワーキングマザー。SNSやブログ、YouTube「エコナセイカツ」を通じて心地よく生きるための家事のコツを発信。より良い暮らしについて考える「心地いい暮らし研究会」メンバー。近著に『これからの人生を豊かにする 時産』(文藝春秋)。著書は14冊、累計発行部数29万部。

連載 暮らしの時産テクニック

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