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:【北欧のクリスマス準備】サンタさんへの手紙やイブに用意するのはどんなもの? 子どもたちからの質問にもサンタさんがお答え!
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北欧の人々は、クリスマスを“心を温める時間”として大切にしています。飾りつけをしたり、サンタさんへの手紙を書いたり、準備を少しずつ進めながら、家族で冬を迎える気持ちを整えていきます。
今回は、世界のサンタさんたちと交流を重ね、サンタ文化に詳しい写真家・角田明子さんに「北欧のクリスマス準備」を教えてもらいました。
そして、サンタさんが答えてくれた子どもたちからの質問の数々もお見逃しなく!
北欧のクリスマス準備について
教えてくれたのは……
フォトグラファー・角田明子さん

「穏やかでやさしい時間と希望の光」をテーマに広告、雑誌などさまざまな分野で幅広く活動中。サンタの世界に魅了され、サンタクロースたちの撮影をライフワークにしている。Instagram(@akiko_tsunoda)では、サンタクロースの愛らしい写真を定期的に更新中!
北欧のクリスマス準備
クリスマスが近づき、街中がキラキラと輝き始めるこの季節は、サンタさんもお手伝いニッセたちも、子どもたちのために大忙し。
今年は、クリスマスのイベントへ出かけたり、家族みんなでサンタさんと一緒にクリスマスの準備を楽しんでみませんか?


ツリーを飾ったり、手紙を書いたり、サンタさんをお迎えする用意をしたり――ちょっとした工夫で、クリスマスはもっと特別な時間になります。
クリスマスの準備 1
飾りつけはアドベントから

クリスマスの準備は、まずは部屋の飾りつけから。
アドベント(待降節)の始まりに合わせて準備する家庭も多く、2025年は11月30日(日)からスタートです。部屋を整えてから、アドベントカレンダーやクリスマスツリーを出しましょう。
家族で話しながらデコレーションする時間そのものが、クリスマスの醍醐味です。

クリスマスマーケットやクリスマスショップに大切な人と出かけて、思い出のオーナメントを一緒に選んで増やすのも素敵です。


片づけは、キリスト教では1月6日の公現祭に行いますが、日本ではお正月の都合もあるため、大晦日の大掃除と一緒に片づけてもよいかと思います。でも「必ず」という決まりはないので、家族のペースで楽しむことが大切です。
クリスマスの準備 2
サンタさんへ手紙で感謝を伝えよう

サンタさんへの手紙は、子どもからの感謝の気持ちを伝える大切なもの。
書くと喜ばれる内容の例は次の通りです。
☑︎「来てくれてありがとう」の気持ち
☑︎この1年がんばったことの報告
☑︎これまでにもらったプレゼントを大切にしていること
☑︎今年お願いしたいプレゼント
“お願いごと”だけでなく、「あなたのおかげで毎年楽しみです」というメッセージを添えると、サンタさんはもっと喜んでくれます。
手紙を置く場所は、サンタさんがすぐに気づく場所へ。ちなみに我が家はダイニングテーブルでした。
クリスマスの準備 3
クリスマスイブの夜の準備
クリスマスイブには、サンタさんへのおもてなしも忘れずに。
サンタさんたちの大好きなジンジャーやチョコチップなどが入ったクッキーに、あたたかいミルクを添えて、感謝の気持ちをより深く伝えましょう。

また、サンタさんが安全に来られるように、部屋のおもちゃを片づけておくことも大切です。
煙突がない家では玄関から入るので、靴を揃えて通り道を整えておきましょう。


鍵は閉めても大丈夫。サンタさんは“特別なマスターキー”を持っています。

クリスマスの準備 4
北欧の伝統「ミルク粥」を楽しむ
北欧では、クリスマスイブに家や納屋の入口へ甘いミルク粥を置く風習があります。

「今年も来てくれてありがとう」の気持ちを込めて供える伝統で、クリスマスの家族の朝食やデザートとしても楽しめます。
お粥のボウルにアーモンドを1粒入れて、お粥を取り分け、アーモンドが入ったお粥に当たった人はラッキー!

願い事をしたり、特別な贈り物をもらえるとされる遊びもあり、家族で盛り上がります。

サンタさんが届けてくれるのは、プレゼントだけではありません。家族が一緒に準備し、笑い合い、思い出をつくる時間こそが、クリスマスで一番大切なこと。
手紙を書いたり、飾りつけをしたり、クッキーやミルクを用意したり。そのすべてが、家族の絆を深める小さな奇跡です。
今年のクリスマスは、サンタさんと一緒に、あたたかな時間を過ごしてみてください。
子どもたちから届いた、気になるQ&A
そして飾りつけをして、手紙を書いて、サンタさんへのおもてなしも準備して……。
こうしてクリスマスを迎える頃、子どもたちの心には、たくさんの「どうして?」が生まれます。
そこで今回は、子どもたちから寄せられた質問に、サンタさんたちが答えてくれた内容をいくつかご紹介します。

Q.プレゼントはどこにあるの?
私は秘密の家を持っています。子どもたちはその場所も、中に何があるのかも知りません。クリスマスイブにしか使えない「秘密の鍵」で扉を開けるのです。

Q. 空の飛び方を教えてください!
空を飛ぶにはライセンスが必要です。そしてサンタさんのルールでは、クリスマスイブの夜にしか飛ぶことができないのです。

Q. サンタさんはいい子にしかプレゼントを届けませんか?


「いい子」とは、ただ完璧な子ではありません。
いい仲間であること、学校で一生懸命学ぶこと、おうちの手伝いをすること、周りの人々の言葉に耳を傾け、優しい気持ちで行動しようとすること。これらを大切にしている子は、サンタさんの“いい子リスト”に近づきます。
時には石炭や松ぼっくりが届くこともあるかもしれませんが、どんな子どもにも必ずいいところがあります。私はそれを忘れないようにしています。
なかには、長い年月を生きてきた高齢のサンタさんもいるので、もし訪問を忘れてしまっても、どうか怒らないでくださいね。

Q. どうやってヒゲをお手入れしていますか?
ヒゲのお手入れは、髪の毛のお手入れとよく似ています。
汚れてきたらきれいに洗って、毎日やさしくブラシやくしでとかしてあげて、ヒゲがからみにくくなるように、先に小さな丸い玉がついたブラシを使っています。そして、ヒゲをやわらかくして、つやを出してくれる特別なオイルもつけています。
一番お気に入りのオイルは、焼きたてのクッキーのような、あまくていい香りがするものです。

角田さんからのMESSAGE

クリスマスまでの5回にわたり、この連載を読んでくださり、本当にありがとうございました。
プレスニッセとしてサンタさんと一緒にいると、心あたたまるさまざまな場面に出会います。
人々がサンタさんに会ったとき、そこにはきらきらとした笑顔と喜び、そして子どもたちを囲むような、あたたかな「ありがとう」が生まれます。その気持ちこそが、サンタさんたちの大切な力になっています。
サンタさんたちと過ごすなかで、「サンタスピリット」という言葉をよく耳にします。それは、人を思いやり、誰かの幸せや喜びを願うあたたかな心のこと。
サンタさんの贈りものは、形あるものだけではありません。笑顔や喜び、感謝の気持ち、家族や友だちと過ごすあたたかな時間、そしてやさしさや思いやりも、立派なプレゼントです。これらは、心に残る本当の贈りものです。
サンタさんたちが、子どもたちの喜びのために活動を続けることは、決して簡単ではありません。けれど、お手伝いをする「ニッセ」になることは、誰にでもできます。
プレゼントを受け取ったら、その喜びと感謝の気持ちを大切に心にしまって、いつかは「もらう側」から「笑顔を届ける側」へ。形あるものも、心に残るものも含めたサンタスピリットを、そっと、やさしくつないでいってください。その輪の広がりこそが、サンタさんたちが伝えたい、クリスマスの本当のあたたかさなのかもしれません。
クリスマスは一年に一度ですが、やさしい心は、いつでもそばにあります。サンタさんとニッセたちは、今日もすぐ近くで子どもたちの幸せを願っています。
そして最後に、サンタさんから、今年のクリスマスを迎える子どもたちへ特別なメッセージが届きました。どんなプレゼントよりも大切な、心に残る言葉をお届けします。
サンタさんからのメッセージ
サンタクロースは意外にも皆さんの身近にいるんですよ。もしかしたら天井の裏かもしれない。煙突のある家は煙突の上にいるかもしれない。日頃からみんなの行動をよく観察しています。
クリスマスまでに、いいことをたくさん積み重ねていってほしいです。ちょっとやんちゃだなと自分で思っている子は、しっかり落ち着いてみんなとなかよくするように。みんなが「いい子リスト」に入りますように!


ライフスタイルブランド「Afternoon Tea LIVING(アフタヌーンティー・リビング)」では、4店舗限定のスペシャルイベント「どこよりも早くサンタクロースがやってくる!」を開催中。
日本唯一の公認サンタクロース・パラダイス山元さんとの記念撮影や、参加者限定のチェンジングカードプレゼントなど、ご家族や大切な人と一緒に楽しめる内容が盛りだくさん。角田さんは“お手伝いニッセ”として、記録と撮影サポートで参加しています。予約はすでに満席となりましたが、当日“ばったり”サンタさんに会えるチャンスもあるかも…?
また、会場には「サンタポスト」も登場!想いを込めたお手紙を、ぜひサンタさんへ届けてくださいね。
詳しくはこちらから
サンタさんに関する記事はこちらもおすすめ!
photograph & text:Akiko Tsunoda edit:Riho Abe special thanks:グリーンランド国際サンタクロース協会, Dansk Julemands Laug, Julenisselauget i Norge, Julmand Michael Koed, Göta Frideborg Taaveniku, Santa Douglas Gowin, Nissens barn Guido Valentin og Freya-Kari Schauer, All Santa family,Jultomten Sivert och Tomtemor Wega Svesson, Julemand Ole Mortensen
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クリスマスの本当の楽しさは「家族の時間」