CULTURE

YouTuber 詩織さん「ひとりでいると、世界を自分で面白おかしくする能力がおのずとついてくる」初エッセイ『それなら、それで』インタビュー YouTuber 詩織さん「ひとりでいると、世界を自分で面白おかしくする能力がおのずとついてくる」初エッセイ『それなら、それで』インタビュー

リンネル編集部
詩織『それなら、それで 』

YouTubeチャンネル登録者数40万人! “しおりのなんとなく日常”の詩織さんによる初エッセイ『それなら、それで』が発売。頑張りすぎず、適度に適当に。今みえてる世界を自ら幸せにしていく、食、旅、日々。コンビニからインドまで“ひとり時間”を楽しむ、何気ない日常にこころが解ける一冊です。

目次
  1. 読むと気づかないうちに、あったかい気持ちになってる。ほんのり香る洗剤みたいに
  2. 新著『それなら、それで』
  3. お話を伺ったのは……詩織さん

読むと気づかないうちに、あったかい気持ちになってる。ほんのり香る洗剤みたいに

YouTubeチャンネルの登録者数40万人!「しおりのなんとなく日常」の詩織さん、初のエッセイ「それなら、それで」が今、話題です。しかも「YouTubeは見ないけれど、本が好き」という人たちに「惹き込まれた」「文章がとにかく面白い!」と、新しい宝物を見つけたような、熱烈な声が届くのです。「もともと、表に出たいタイプではなかったんですね」

詩織さんへの取材は、そんな意外なセリフから始まりました。
「たまたま暇だったので始めたYouTubeだったので、ここまで大きくなるなんて、本当に思ってなくて。どちらかといえばいいなと思うのはラジオのほうで、小さい頃から本を読むのも好きでした。なので自分の本が出せるなんて、もう奇跡みたいな感じで。一気に拡散できるYouTubeとはまた違った、生きた証みたいなものが活字となって世に残る素晴らしさ、感動があります」

それゆえに「出し惜しみせず全力で書いた」という内容は、ずばり「ソロ活の愉しみ」。強靭な胃袋とハートを携え、ひとり呑みやひとり旅へと繰り出すゆかいな体験談、世界中のめずらしい食べ物の話、まためぐり会った人たちとのエピソードなどが、あれこれ綴られています。

「ひとりで街を歩いている時って『ここで友達がいたら、こんなことにはならなかっただろうな』みたいなことが、多々起きるんですよ。複数人だと、どうしても面白い場面を取り逃してしまうので」

さらにひとりでいると「見る世界を、自分で面白おかしくする能力がおのずとついてくる」とも言います。「歩いていて、標識ひとつとってもどこかツッコミどころを探しながら、自分でクスッとなったり」

さらに詩織さんの生い立ちを綴った章では、決してYouTubeでは見せることのない一面、過酷な幼少時代についても触れられています。「ただ自分がこうなれたのは、たぶん親のおかげで。両親もあまり常識にとらわれない、群れないタイプで。変わっているけれどすごく尊敬ができるので『あ、自分も変わってていいんだ』と思えたんです」

すべてに心がけたのは「正直に、嘘偽りなく、愛をこめて書くこと」と言いつつも押し付けがましくなく、むしろどこかふわふわとした浮遊感を漂わせる一冊に仕上がっています。
「気づかないうちに、あったかい気持ちになってるな、ぐらいの。ほんのり香る洗剤みたいな感じが、一番理想です」

次のページ新著『それなら、それで』

Related Article
おすすめ記事

リンネル最新号&付録

  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号
  • リンネル 最新号

2025年7月号

整えて、見つける、私らしい毎日

付録
ムーミン
リトルミイ 肩掛けもできて便利な
ストラップ付きマルチケース

特別価格:1,440円(税込) / 表紙:kazumi /
2025年5月20日(火)発売 ※一部の地域では発売日が異なります

VIEW MORE