CULTURE

松本穂香さん、三谷幸喜作品に初挑戦!
「自分を許して、柔軟に。大人は、もっと自由でいいのかもしれません」
松本穂香さん、三谷幸喜作品に初挑戦!
「自分を許して、柔軟に。大人は、もっと自由でいいのかもしれません」

ヒューマンドラマからサスペンス、スリラーまで幅広い作品に出演し、フレッシュな魅力を発揮している松本穂香さん。
現在上演中の4度目の舞台出演作『昭和から騒ぎ』は、あの三谷幸喜さんの作・演出。稽古場でコメディエンヌとしてのセンスを磨いてきました。
才能豊かな先輩たちに刺激を受けながら、リンネル世代のトップランナーは日々、自身の新たな顔を発見しているようで……。

目次
  1. 松本穂香さんインタビュー
  2. シス・カンパニー公演『昭和から騒ぎ』公演情報
  3. Profile

古きよき普遍的な喜劇の心地よさ。

「平成生まれなので昭和を生きたことはないのですが、昭和時代の人物を演じる機会は何度かあって。その時に感じたのは、やっぱり人と人との距離感が全然違うことですね。地域にもよると思いますが、隣にどんな方が住んでいるのかわからない現在とは異なり、関係性が密で、温かみがある感じ」

 松本穂香さんは、現在取り組んでいる作品の時代背景をそんなふうに語りました。三谷幸喜さんが作・演出を手がける舞台『昭和から騒ぎ』は、昭和20年代の鎌倉を舞台に展開する、ウィリアム・シェイクスピアの『から騒ぎ』を下敷きにしたコメディ。高橋克実さん演じるドイツ文学者・鳴門教授を父に持ち、宮沢りえさん演じる理屈っぽい姉・びわことともに暮らす次女のひろこが、松本さんの役どころ。鳴門家にやってくる旅芸人一座、その面々を巻き込んで起こる恋や人情のもつれがユーモラスに描かれる物語です。

「大阪で吉本新喜劇を見て育ってきたので、稽古をしながら、その世界に通じるものを感じました。ある目的のために皆で協力して芝居を打って、誰かを騙す。でもそれは結果的にいい方向に持っていくための騙しで、そこに駐在さんが出てきて『なんであなたが仕切るんだ!』みたいなことをワイワイやって……というような、普遍的な喜劇のよさを」

生まれながらにお笑いの洗礼を受けてきた松本さんなら、喜劇はお得意? そう尋ねると……。

「難しいな、と思います。ちょっとした言い方の違いや間の取り方で全部が変わってくるし、狙いすぎてもダメなんでしょうし。笑いのセオリー、そこに辿り着くまでには、まだまだ果てしなく遠い道のりが……(笑)。でも、好きではあるので、ひたすら努力中です」

次のページ演じることを楽しむ先輩たちを見習い、 作品の大事なピースになっていきたい

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